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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

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2007-01-08 | 超おもろい
花とアリス猫の恩返しのときにも言いましたが、大人になりきれないあやふやな女の子の揺れる感情を描いたような作品が好きです。文句あるかよバーカバーカ。

コレも、綿矢りさブームに乗っかって作られた作品で、まさに流されるまま感情のまま生きる女の子のそれほど重くもなく軽すぎもせずに揺れる日常が淡々と描かれていて、実に肩に力入れる必要があるワケでもなく、かと言って見終えた後に何の感想も残らぬようなものでもなく、心地よい仕上がりとなってます。

上戸彩はTVで見かけても「あずみ」を観ても別に何とも感じなかったのだが、これは良かった。17歳バンザイ!(←オッサン)
案外表情で表現できるタイプなんですね。まぁ、観るこちらとしても表現するテーマが何分理解しやすい「性」なだけに受け取りやすいだけなのかも知れませんけど。
それはそうと上戸彩のキュートな魅力を楽しむだけでも、十二分満足できちゃうのです。

しかし、ラスト近くのアレ。映画館で観客は一体どんなリアクションだったんだろう。
俺は、叫ぶ。

(*`Д´)リューノスケ、テメー、コノヤロー!!!

と叫ぶ。叫びながら、思う。

(*´Д`*)=3 よくやった!!!!

いや、コレだけでこのカテゴリにしたワケじゃないぞ。全編に流れる音楽も、作品の空気を整えるのに一役買ってます。久々に映画を観て音を聴きました。確かにね、原作者が原作者なだけに「性」の表現とか苦笑なほどに浅いよ。でもね、こーゆーテーマで揺れる女のコの心境が好きなんですよ。あぁ好きなんですよ。文句あるかよバーカバーカ。

作品紹介はこちら

博士の愛した数式

2007-01-08 | おもろい
この映画は珍しく原作小説を読んでから観た映画です。シネマ座椅子は基本的に面倒臭がりなので、あまり本を読まんのです。

毒にも薬にもならぬような文系学科を学生時代の最終キャリアとして送ってしまった俺にとって、数学は物理と並んで天敵とも言える教科で、やらずにすむならやりたくない勉強の代表格だった。

のだが、この映画。まぁ数学(むしろ数字か)の持つ美しさと、それを通して結びつく人と人の絆の美しさとが見事に描かれているような気がします。

寺尾聰と深津絵里はどちらもまぁ素晴らしい。小説の世界を体現してますね。特に深津絵里はいいッスなぁ。TVドラマに出ている彼女はどうもちょっとアレな印象が強かったんだが、これ観てすっかり払拭。いい女優さんだ、、。

そして何より吉岡秀隆。ジュブナイルや三丁目の夕日でもそうだったが、やはりこの人が出ると劇的に空気が変わる。あんな授業なら聞いてみてーよ。

大人になったルートの回顧録として物語が進む、という点で原作とは前提が異なるワケですが、これがまた良い。映画化した甲斐があったな!と思える一作です。

作品紹介はこちら