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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

時をかける少女

2007-11-02 | おもろい
原田知世のドラマのやつは観たことなかったです。一応あらすじ程度は知っている程度で観ました。

いや、、、よくできた話ですなぁ、、。ほろ苦くも透明感がある、キレいな話でありました。こんな切ない叶わない恋の話があってたまるか、千昭くんオメーすげーよ、高校生風情のくせに随分カッコいいな、やはり男は引き際が肝心だな。

しかし、千昭くんの「お前、、タイムリープしてんだろ?」のセリフで、うっかり座椅子も真琴ちゃんと同じように息を呑んでしまいましたね、いやこれはうっかりだね。
思い返すともうあのちょっと前あたりからすっかり話にのめり込んでいました。

真琴ちゃん役の仲里依紗って、本職モデルらしいが、やたらと良かったです。どうでもいいことやくだらないことでタイムリープしまくって一人で大騒ぎしている真琴ちゃんは、やってること言ってることがとにかくあやふやでカワイイなー、とか思った次第なのです(←またそれかよ)。


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大停電の夜に

2007-10-18 | おもろい
東京タワーの源孝志監督です。この監督さんはホント現在の「日本の日常」を美しく描くのが上手ですね。

これまた群像劇。しかもクリスマス。この流れですと最近の座椅子的にどうしてもNOELを思い出すのですが、やはりそれに近いものがあります。この映画では、12人の男女の様々なかたちの「恋愛」がテーマです。

しかし、やはり邦画なだけに、日本人向けですね。群像劇は、練りこまれた脚本と、感情移入しやすいシチュエーションが重要だなー、と思っているのですが、まぁ脚本よくできてる。シチュエーションも理解しやすい。物語を全て理解できた後での静かな感動とでも言うのでしょうか、「あぁ、いい映画を観たな」という気分になります。こういうのを観ると、「有頂天ホテル」(何かとコレを引き合いに出すな俺)の三谷幸喜は、自身の物語の構成力に有頂天になって自己満足作品の製作に終始してしまった感が強くなるのです。今となっては「有頂天ホテル」はカテゴリで言ったら「ふつう」か「つまらん」ですな。

群像劇ですと、MVPを選びたくなります。主役でありながら、なぜこの物語の主役なのかが後半になってようやくハッキリさせるカッコヨスな役回りの豊川悦司、オスカーものの演技を当然のように見せる田口トモロヲ、黙って立ってるだけなのに空気を変えてしまう原田知世、しかし演技が上手い田畑智子、、、、

とか言って結論。MVPは宇津井健ですね。人生歩んだ年月を感じさせる表情、感情表現、語調、全てが感動モノ。良かったぞー。


しかし、映像キレイですね。東京ってこんなにキレイな街なんですね、電気さえ消えれば。映像の美しさと、香椎由宇の美しさは、この映画の大きなみどころのひとつです。あれ、俺、香椎由宇が好きなのか?なんだろうこの不思議な1/3の純情な感情。関係ないが、SIAM SHADEって2002年に解散してたんだな。


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APPLESEED

2007-10-14 | おもろい
攻殻機動隊が大好きです。アレを観た外人が日本にムダに憧れを抱くのも心底うなづけます。ねぇ外国の皆さん、日本人はもう皆とっくに電脳化されてるからうなじにソケットみたいのがついてるんですよ、当然ね。

ということで観ましたアップルシード。前々から観たかったんですよね。ありがとうYahoo動画、無料でやってくれたおかげで観れたぜ。

想像以上に大きな世界観でした。作品からのメッセージ性もやたら強かったし。「アップルシードって何?」が明確になるあたりから、もう完全に物語に引き込まれまくり。すげー面白かったです。

しかし、士郎正宗原作のアニメ作品は、なぜにこうも面白いのでしょう。つくづく感心します。すごいぞジャパニメーション。

しかし、横道それた感想を言うと、コレは確かに面白かったが、実際のところ攻殻機動隊の「Solid State Society」のがスゴかったです。アレは傑作。アレが映画だったら、間違いなくカテゴリ「超おもろい」なんですがね。

庵野秀明は「この10年でエヴァを超えるアニメはなかった。だからもう1度エヴァをやる。」と言った。
一方その頃座椅子は、「攻殻機動隊があるじゃねーか。」と思った。


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ジョゼと虎と魚たち

2007-10-01 | おもろい
そもそも池脇千鶴がとっても好きです。それが何か。

「ジョゼ~」は原作本を読んでました。その上で観ました。CSでやると知ってから結構楽しみにして観ました。

やはり池脇千鶴のケタ外れの演技力に持ってかれます。話している最中に焦って話しちゃったもんだから息が足りなくなっちゃって本当は息継ぎしたくなかったところで息継ぎしちゃったりするあたりなんか、まったくもってお見事。誰だよこのコがデビューしたてのころアイドル扱いしてたバカは。これが女優だぞ(←怒りすぎ)。

原作と違って物語にしっかりと結末を持たせたせいか、やたらと後味悪い、悪いっていうか、ほろ苦いです。しかし、やはり田辺聖子マインドがぎっしりと言うか、「人は恋が全て」的なニュアンスは伝わります。この二人も「恋」が「愛」にまで昇華しなかったから、この結末なのでしょう。

しつこいけど池脇千鶴。今回ヌードになりましたね。案外ふつu(略)。
しかし、その後での「女の悦び」みたいなのを表情一つで表してしまうのはさすがにスゴい。不必要にドキっとしたのは私が千鶴たんファンだからですかそうですか。
それはそうと、妻夫木。そのへんの演技もうすこしがんばれ、と思わずにいられない。それ以外は良かったけどね。

あ、あと、上野樹里がやたらとこの映画ではかわいく見えることも付け加えておきます。


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博士の愛した数式

2007-01-08 | おもろい
この映画は珍しく原作小説を読んでから観た映画です。シネマ座椅子は基本的に面倒臭がりなので、あまり本を読まんのです。

毒にも薬にもならぬような文系学科を学生時代の最終キャリアとして送ってしまった俺にとって、数学は物理と並んで天敵とも言える教科で、やらずにすむならやりたくない勉強の代表格だった。

のだが、この映画。まぁ数学(むしろ数字か)の持つ美しさと、それを通して結びつく人と人の絆の美しさとが見事に描かれているような気がします。

寺尾聰と深津絵里はどちらもまぁ素晴らしい。小説の世界を体現してますね。特に深津絵里はいいッスなぁ。TVドラマに出ている彼女はどうもちょっとアレな印象が強かったんだが、これ観てすっかり払拭。いい女優さんだ、、。

そして何より吉岡秀隆。ジュブナイルや三丁目の夕日でもそうだったが、やはりこの人が出ると劇的に空気が変わる。あんな授業なら聞いてみてーよ。

大人になったルートの回顧録として物語が進む、という点で原作とは前提が異なるワケですが、これがまた良い。映画化した甲斐があったな!と思える一作です。

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遠い空の向こうへ

2007-01-02 | おもろい
いつの日か、死ぬまでに宇宙へ行ってみたいと思っているガンダム世代なのですが、そんな垢抜けぬ中途半端な大人のなりそこないのシネマ座椅子にとって、こういう宇宙への想いを現実の形にした若者の話は、いいものです。

宇宙への想い、仲間との友情、夢を叶えるための努力、父親との確執、夢の挫折、父親との和解、そして夢の実現。

あぁ、なんていい話なんでしょう。終わる頃には思わず涙、えぇ泣きましたよ。

しかしこの話のモデルとなった実在の人物は、実在するNASAの宇宙飛行士指導官らしい。この話のポイントはここだな。あれだけの天才っぷりを世に見せ付けた優秀な学生が、NASAに入り、スペースシャトルを打ち上げる中心人物になっているかというとそうではなく、宇宙飛行士指導官。
なんて高い世界なんだ、、。だが、それがいい。

宇宙へあこがれる人の想いと願いが、ずっしりつまった良い映画です。えぇ、いい映画です。

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下妻物語

2006-08-19 | おもろい
フカキョンが全編ロリのカッコってだけで見る価値ありと思っていたこの映画。想像以上にフカキョンのロリファッションは良かった。良かったぞー!

ただ、それだけで終わらぬこの映画。ギャグいっぱいでかなり笑えるし、1つ1つのカットがとても考えられて映像が実にスタイリッシュだし、途中で大した意味も無くアニメが入ったり、実にやりたい放題な感じがして見てて爽快!でした。

なんかコレ見てると、キャベツを食いたくなりますし、パチンコやりたくなりますし、ジャスコで買い物したくなりますね。

土屋アンナも最高ですな、この映画は彼女の代表作であり続けるであろうよ。
劇中最後にはロリファッションブランド"BABY, THE STARS SHINE BRIGHT"(だったか?)のモデルになりながらも撮影場でカメラマンをヘンタイ扱いして大暴れのイチゴ(アンナ)。これも笑ってしまうシーンだが、それより何よりそこで仕上がった特大ポスターが貼られるシーンの「ポスター」に「さすが土屋アンナ」を感じさせるのがカリスマモデルのオーラというものか。まぁ、結論を言うと俺はフカキョンが好きですが何か質問は。

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東京タワー

2006-08-18 | おもろい
「恋はするものじゃなくて、落ちるものだ」

( ´_ゝ`)フーン

という反応する人が多いらしい。特に男。大多数の男と一部の女に実に評判悪いこの作品。シネマ座椅子はどちらかというとフェミニストのきらいがなくもないので、こーゆーのすごく好きですよv(´ー`)v←意味ナシ

確かに、女性の夢がギッシリ詰まったような映画ですな。自分が40になったときに黒木さんのような美しさを誇っていられれば最高ですし、岡田クンのような20も年下の美しい男のコを夢中にさせられたら、それこそ夢のような日々でしょうよ。ねぇ、奥さん。ねぇ!(*゜∀゜)=3←意味ナシ。

男の立場として言おうか。
劇中のセリフ
透(岡田クン) 「高校生のころの詩史さんに、会ってみたかったな。」
詩史(黒木さん)「高校生の頃の私なら、ここにいるわ。子供の頃の私、高校生の頃の私、そして今の私。全部私の中にいるもの。」
透      「・・・ごめんなさい」

あーあ、ハー、あ~あ。一生やってろチクショウ。チッックショウ。
コレね、ズルいんですよ。こんなこと言われたら「ごめんなさい」だよ確かに。こう言われたら男は弱いですね。でもこの場合の詩史は実に正論で、男が女性を愛することって、女性が今自分の目の前にいるに至るまでの時間を愛することなんじゃないですかね。

やべー、、いいこと言っちった今。(←2回目)

なんて岡田クン視点で書きましたけど、この映画のMVPはマツジュンですね。もう全編通してマツジュンの言動、行動、心境、なんかすごく引き込まれました。
俺も女になれたらマツジュンと付き合いたい。やっぱ男は黒髪だよな!

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アイ・アム・サム

2006-08-17 | おもろい
最近、どちらかと言うと邦画について色々書きたい気分で、気づくと完全に雰囲気が邦画優勢になりかけているので、今回は洋画について書いておきます。

で、アイ・アム・サム。感動の名作です。7歳の知能しか持たない父親の娘が、7歳を超えるとき、娘の知能が父親を超える。そのとき父娘に何が起きるのか、、。
物語は娘のルーシー(ダコタちゃん)の養育権を巡る裁判を軸として進むのだけれど、やはり見所は父娘の愛情に尽きますね。あまりに深い娘への愛情も、7歳の知能しか持たぬゆえに、それなりの表現しかできない、しかし懸命に表現している、そのジレンマがなんとも言えぬ美しい愛情に昇華していて、実に泣けます。
また、娘と父親が寝る前に一緒に本を読む、(おそらくアメリカでは)当たり前の風景。そこで「娘には読めるが父親には読めない単語」が出てきてしまう。そして娘は、、「パパに読めないものは読めないよ」と泣きながらつぶやく。実に泣けます。ていうかダコタちゃん演技上手すぎ。どうなってんだこの子供。

ショーン・ペンの映画はミスティック・リバーといい、21グラムといい、なんか俺的にはハズレなし、な雰囲気です。この映画の「サム」もかなりの名演。「レインマン」のホフマンを彷彿とさせます。
しかし時折うっかり素のカッコいい表情が垣間見えてしまうのは仕方ないよな、色男の辛いところだ。ペンだって好きでカッコいいワケじゃないだろうし。

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プロデューサーズ

2006-08-16 | おもろい
シカゴと同じく、舞台ミュージカルが映画になったというシロモノ。主役の2人はその舞台版でのキャストそのままだそうですね。なんていうんでしょう。ミュージカル俳優としての演技、歌、最高です。

特に、小心者の会計士(マシュー・ブロデリック)が「いつか僕もブロードウェイミュージカルをヒットさせるプロデューサーになるんだ!」と歌う曲が出色。もうこっちは曲終わったところで座椅子で元気に大拍手。大盛り上がりです。ていうかミュージカル観てるときっていつもそうなんだよな、、。端から見たらどんだけノンキな人に見えるのだろうか俺。
ディズニー作品でも大抵そうですが、ミュージカルにおいて物語の起承転結の「起」の位置におかれる曲はキャッチーな名曲であることが多いですね。映画音楽史上に残るような名曲は大抵「転」の位置におかれる曲ですけれども。

で、このプロデューサーズ。2人が作る「最悪の舞台」のために集う個性的な人々と楽しい楽曲。最後は刑務所にまで物語の舞台を移しつつ、痛快なラストまで、全く退屈することなく観ることができました。これぞミュージカル、これぞエンターテイメント。

この作品に華を添えるヒロイン、ユマ・サーマンですね。なんともキュート&セクシーです。
、、と言いたいですが。キル・ビルの事を思い出すと、なんかケンカ強い人がネコかぶってブリっ子してるように思えてきますね。なんか不必要にデカいし。ま、いいか。

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私は「うつ依存症」の女

2006-08-15 | おもろい
タイトルだけに惹かれてCSで観ました。予習ゼロ。こういうノリで映画を観るのが好きです。その2時間が無駄になるかも知れない、人生変わるかも知れない。それが映画ですな。

主役の大学生の女の子が「鬱」に苦しむ物語です。
両親の離婚。片親となった母親からの過度の期待。学業その他で結果を出せる自分への義務感。そして父親との再会。これでもかと鬱の原因となりうる出来事が主役に起こります。そして当然発症。

ここでは、自分自身に対して「~をやらねば」の思いが強すぎるゆえに追い込まれていく、というのが強調されてますね。でもコレってそんなものなのかな。
鬱は自分の限界を認められず(あるいは認める余地を与えられず)に、自分自身を諦める勇気を持てなかった(あるいは持つ余地を与えられなかった)人間がその過ちの代償として背負う(あるいは背負わされる)十字架なのだと思います。

鬱は周囲の人間にうつる伝染病であること。自分の精神的な症状を「皆そういう悩みや思いはあるもの」などと中途半端に理解されたように扱われると激しくその相手に嫌悪感を持つこと。鬱の持つ独特の「特性」がしっかり表現されていることが見事、リアルムービーと呼ぶにふさわしい。

主役は薬を用いることで精神的な落ち着きを徐々に得ていくワケですが、そこで思う。。
「この精神は薬で作られたもの。今落ち着いてものを考えられている自分は本来の自分ではない?」
・・・なるほど、そういうものの考え方があるのか!これぞ現代病!目からウロコの発想でした。、、、ってネタバレしてんな俺。ごめんなさい。でも、これは特筆せねばならぬのですよこの映画では。

主役のリジーを演じるクリスティナ・リッチ。あまりに演技が上手すぎる。すごい。こりゃ一体、、、と思い調べてみたら、なんだ、「モンスター」に出てたシャーリーズ・セロンの恋人役じゃねーか、なるほどネ。ていうかこの人、映画に出る以上主役以外ないような大女優じゃねーかよ。要チェックだなオイ。なんかカワイイし。

しかし、自己を喪失し、鬱となってしまった主役は、自分の中に確立できない自分を男の中に見つけようとする。要は抱かれることで自分を確かめようとする。自分を見失った女が取る行動としては実にリアルなのかも知れない。でもね、リジー、君は鬱患者、その行動は、、、

元気過ぎ。

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ソウ2

2005-11-20 | おもろい
きましたねー、あのソウの続編ですよ!!
とは言っても、正直あのキューブ2みたいにならなきゃいいんだが、、とか思ってましたが、、大丈夫でしたよ、しっかり面白かったよー!!なので、日頃現在上映中映画は取り扱わないシネマ座椅子ですが、こればかりは取り上げてしまうのでした。

しかし、前作に比べるといささか余計とも言えるような人間関係を表現しているうえに、恐怖の「ゲーム」のシーンは少し張り切りすぎたのか、演出と悲鳴ばかりが派手になっちゃって、前作ほどの「状況を理解した分だけ深まる恐怖」のようなものは薄まった感じ。
まぁ、驚きの結末は相変わらず。しっかり脚本練られてます。やはりSAWはこうでなきゃな、と満足いったのでした。

しかし、ジクソウに己の人生観をヘンに語らせちゃったもんだから、なんだかそのあまりのクレイジーっぷりに若干引いた。あまりに同感できないっていうかな。これまたちょっとストーリーやら練りこみすぎの張り切りすぎってところか。
まぁ、2なんてあらかたそんなもんだろ。

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ラストサムライ

2005-11-19 | おもろい
「独眼竜正宗」が大河ドラマになったとき、当時ほぼ無名だった渡辺謙を主役に大抜擢したNHKの人選が大絶賛されたものでした。最近はすっかり既に人気者である人しか使わぬ安定志向で2年連続で主役はジャニーズ。ジャニーズってなぁ、、、おかげで「新撰組!」は三谷脚本も手伝ってものすげぇ面白かったじゃないかっ!!(←ジャニーズ好き)

さて、この映画でも「サムライ」勝元によくぞ渡辺謙を選んでくれたもんです。
そして、ハリウッドがここまで曲がった偏見なく日本を描いてくれた奇跡を喜びたいものです。侍の「死の美学」は外人にかかるとすぐ「ハラキリ!ハラキリ!テンプラ!ゲイシャ!アキハバラ!」だからな、そんな中で、文明開化以前の日本の風景の美しさと、敵を倒す以上自分自身も痛みを負う戦いを貫く男達をきちんと描いてくれたことがスンバラシ。

しかも、新政府軍の鉄砲隊は前線で戦う味方もろとも打ち抜いて進軍していくんですね、これは新政府軍の兵隊は皆百姓上がりで、戦い方なんかろくに知らないボンクラばっかだったゆえにホントにそうだったらしいので、そこまで再現されているのが「おぉ、すげぇ」なのでした。

そして悔やむべくは一つ。
夫を殺した男と寝食をともにする運命を受け入れ、それを通して「日本女性の美しさ」を世界中に示す役割を負った小雪さん、、、

デカすぎ。

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ミリオンダラー・ベイビー

2005-11-06 | おもろい
ミスティック・リバーに続くイーストウッド映画鑑賞。これまたオスカー獲っちゃって、2004年を代表する映画ですな。イーストウッド作品は、思いのほか感性が合います。

序盤は思いのほかスポ根。ロッキー?って言うぐらいスポ根。しかし、マギー(ヒラリー・スワンク)のつえーこと。全ての試合が1ラウンドKOってな、辰吉めいてますね、現実感がないほどの強さが2時間という時間に制約されている映画というメディアならではの特性を物語ります。

そして後半は見せ場の人間ドラマ。全世界が泣いて、この感動でアカデミー作品賞、、。
なのですが、なんだろうな、感想としては、えーと、一言で言うと

高瀬舟

森鴎外先生ですね、いや、素晴らしい作品が日本文学史にあったものです。
なんていうか、印象こればかりでした。安楽死は難しい道徳問題で、そうなだけにそれに立ち向かわねばならない人間の葛藤は実にドラマになりやすいんだけれども、我が国では明治時代にドラマとしての問題提起は終わっていたんですね。

というわけで、普通にストーリーからの印象で言ったらカテゴリ「ふつう」だけれども、俳優陣の演技は誰も彼も秀逸に見える。演技とかよくわからないけど。なのでこのカテゴリ。

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ショーシャンクの空へ

2005-10-31 | おもろい
ミスティック・リバーでオスカー受賞のティム・ロビンスの出世作?なんですかね。なんつーかノッポさんだな。

最初は全く折り合いが合わなかった仲間達(塀の中のな)と、心の溝を埋めていく過程や、最後自由を勝ち得るに至るまでのくだりなど、観てて爽快感と達成感に溢れていて良い!
とは言っても物語は「濡れ衣もの」なので、それに伴う苦悩や葛藤も漏れなく描かれていて、深みもありますね。

しかし、こういうの観ると思うよ。
人間、アタマが良くないとダメだな。
きっと俺がこの主役ならば、無期懲役をしっかり勤め上げて、模範囚として逝くだろうよ。だって身を救う金融の知識もなければ、看守にたてつく勇気もないもの。
あーあ、平々凡々、中肉中背、バーカバーカ。

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