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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

大停電の夜に

2007-10-18 | おもろい
東京タワーの源孝志監督です。この監督さんはホント現在の「日本の日常」を美しく描くのが上手ですね。

これまた群像劇。しかもクリスマス。この流れですと最近の座椅子的にどうしてもNOELを思い出すのですが、やはりそれに近いものがあります。この映画では、12人の男女の様々なかたちの「恋愛」がテーマです。

しかし、やはり邦画なだけに、日本人向けですね。群像劇は、練りこまれた脚本と、感情移入しやすいシチュエーションが重要だなー、と思っているのですが、まぁ脚本よくできてる。シチュエーションも理解しやすい。物語を全て理解できた後での静かな感動とでも言うのでしょうか、「あぁ、いい映画を観たな」という気分になります。こういうのを観ると、「有頂天ホテル」(何かとコレを引き合いに出すな俺)の三谷幸喜は、自身の物語の構成力に有頂天になって自己満足作品の製作に終始してしまった感が強くなるのです。今となっては「有頂天ホテル」はカテゴリで言ったら「ふつう」か「つまらん」ですな。

群像劇ですと、MVPを選びたくなります。主役でありながら、なぜこの物語の主役なのかが後半になってようやくハッキリさせるカッコヨスな役回りの豊川悦司、オスカーものの演技を当然のように見せる田口トモロヲ、黙って立ってるだけなのに空気を変えてしまう原田知世、しかし演技が上手い田畑智子、、、、

とか言って結論。MVPは宇津井健ですね。人生歩んだ年月を感じさせる表情、感情表現、語調、全てが感動モノ。良かったぞー。


しかし、映像キレイですね。東京ってこんなにキレイな街なんですね、電気さえ消えれば。映像の美しさと、香椎由宇の美しさは、この映画の大きなみどころのひとつです。あれ、俺、香椎由宇が好きなのか?なんだろうこの不思議な1/3の純情な感情。関係ないが、SIAM SHADEって2002年に解散してたんだな。


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