テニスの全米オープンで、世界ランク1位の大坂なおみが早々4回戦で敗退した。昨年の優勝者として期待されていただけに情けないかぎりであるが、世界ランク1位になってからの凋落振りは目を覆うものがある。残念ながら世界ランク1位になった頃から、元コーチから多額の損害賠償を請求されたり、前のサーチャコーチとの契約が解除されたり、不幸な出来事が続いている。
スポーツは、心技体の全ての要素が必要であるが、彼女の場合、体は万全でも、技ではまだまだの感だし、特に心については未熟な面が目立ち、前コーチのお蔭で、世界一まで上りつめたものである。いろいろ事情があったのかも知れないが、コーチを変えてからの戦績は見るも無残で、今回ランク3位に陥落した。
男子の世界ランク1位のジョコビッチは、全米では棄権する羽目となったが、その実力は盤石そのもので、安定感で女子1位とは雲泥の差がある。トップの座を維持することは、想像を絶するほどの苦しさがあると思うが、その点、ジョコビッチ選手の根性に敬意を表する。錦織選手も全米オープンでは早々敗退してしまったが、素人目にも限界を感じる。来年のオリンピックでは、どちらかにメダルを取ってほしいが、残念ながら金メダルはまず無理で、メダルに手が届けばそれだけで大金星といえよう。