70才以上の運転免許証更新には、民間教習所での2時間講習が義務付けられているとの案内ハガキを受け取っていたが、更新はまだ先だったので、しばらく放置していた。ところが、新年になってしっかりと案内内容を読んでビックリ。免許更新前に、民間の教習所で実技を含め、2時間の講習が義務付けられていることを初めて知った。免許更新なので、家の近くの鮫洲の試験場で受講できるものとばかり思い込んでいたが、何と、民間の教習所での受講に限るということで、ハガキに都内の教習所がリストアップされていた。
自分の区には一つもなく、羽田にある池上教習所と目黒にある日の丸教習所に予約しようとしたところ、ともに満席で予約不可との留守電案内となっていた。日の丸にいたっては、9月まですべて満席との案内であった。他の教習所にもいくつか電話してみたが、ことごとく予約一杯で受付不可と回答であった。遠い場所にある教習所でも個別にすべて電話をかけさせ、もし取れたら、わざわざそこまで講習を受けに行けというのであろうか?教習所の配置は、23区内でもばらけていて、品川区、渋谷区、港区、中央区、文京区など一つもないところも多い。逆に、葛飾区は4ヶ所、足立区、江戸川区、練馬区、世田谷区はそれぞれ3ヶ所もある。江東区は1ヶ所あるが、3月で閉鎖だという回答であった。民間活用とのことだと思うが不公平感は否めない。教習所側も迷惑と思っているようで、テープ案内で、新規免許取得者を優先するので、高齢者講習は予約不可と説明しているところもあった。
どうもこの高齢者講習の受講システムには問題がありそうな気がしたので、ハガキに載っていた問い合わせ先に電話してみたところ、そこは認知症関係の電話番号で、高齢者講習は別の電話番号を案内された。ともに、0570で始まるナビダイヤルで、携帯のかけ放題プランが適用にならない評判の悪い代物であり、やむを得ず公衆電話でテレフォンカードでかけた。1月から電話番号が変わったと説明されたが、皆にハカギで案内しているのだから、勝手に番号を変えるなと言いたい。
高齢者講習受付の女性からは、どこも取れないと文句を言ったら、あっさりと鮫洲でも講習が受けられますとの案内があった。鮫洲でも可能だとはハガキにも一切書いていないが、訊いてみると、緊急事態用として隠れ講習枠を確保しているようである。結果的には、家から徒歩10分の鮫洲で講習を受けることができるようになったが、何か変という印象が強い。2時間の内訳は、運転適性検査(夜間視力・動体視力検査等)20分、座学30分、実車指導60分とある。適正検査と座学は通常の免許更新で十分カバーできるはずなので、どうも実車指導が目玉かも知れない。試験ではないと書かれているが、実際に運転をさせられるようである。
自分の場合、運よく近くで講習を受けることができたが、わざわざ遠くまで講習を受けに行く人もいることを考えるとお粗末なシステムであることがよくわかる。今回、免許証をよく見たら、平成34年4月6日まで有効と書いてあり、一体、今年は平成何年かとそのお粗末ぶりを思い返した。前回の更新の時点では、平成が終了することがわかっていたのに、強引に平成34年までと表記されたものである。警視庁のやることは、万事がそんな杜撰なイメージである。車の運転は、月1回、1時間程度なので、講習会には不安もあるが、ゴールド免許なので、堂々と受講することにしよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます