21日のテレビ番組で、アゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフで起きた軍事衝突を巡り、アルメニア系勢力はロシアの停戦案を受け入れ、アゼルバイジャンは軍事活動を停止したというニュースが流れていた。停戦合意はアゼルバイジャンと現地に平和維持軍を派遣しているロシア国防省がまとめたという。同地域は完全にアゼルバイジャンの支配するところとなり、アルメニア系分離主義勢力は解散し武装解除されることとなる。アルメニア系当局者によると、この軍事作戦による死者は少なくとも200人、負傷者は400人に上る。死者のうち10人は子ども含む民間人だという。
最近まで、ナゴルノ・カラバフという紛争地域があることは知らなかったが、ロシアがウクライナ侵攻でアルメニアへの武力支援の余裕がなくなったことが背景にあるようである。旧ソ連圏の東ヨーロッパには、ウクライナやベラルーシとか世界的に注目されている国々の他、アゼルバイジャンとかアルメニアといった国々もいろいろ紛争を抱えていることがよくわかる。このような紛争国の実態も知らず、呑気に旅行していたことを思うとゾッとする。
行ったことがない人が多いかもしれないが、アゼルバイジャンとアルメニア等いわゆるコーカサス3国に旅行したのは、2013年5月だったので、いまから10年前のことである。アゼルバイジャンの首都バクーに3泊、ジョージアの首都トビリシに3泊、アルメニアの首都エレバンに3泊し、世界遺産を含め、ほとんどの観光地に足を運ぶことができた。カスピ海に面する金満都市バクーはヨーロッパ音楽祭が開催されたり、旧市街に世界遺産の歴史的建造物もいろいろあるし、ジョージアもアルメニアも魅力ある建造物が多く、見どころ満載である。エレバンでは、ノアの箱舟の破片や今はトルコ領にあるアララト山(ノアの箱舟が漂着したところ)の雄姿を見ることもできたことやエチミアジンという古都でチャールス英皇太子(当時)を見かけたことが印象に残っている。どの国も観光資源が豊富なので、政治的に安定し、国際交流が促進されることを願っている。
アゼルバイジャン旅行アルバム: https://youtu.be/QRRmruke5v0?si=EHdEXxcZpu0JkUD2
アルメニア旅行アルバム: https://youtu.be/NeU4PQDoK1c?si=AyUR4U-f6g7o7ozF
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