浪漫飛行への誘(いざな)い

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ついに日本人初の9秒台

2017年09月10日 15時02分17秒 | スポーツ
9月9日についにその時が来た。新聞の号外が出たとのことで、建国記念日についに北朝鮮がミサイル発射かと思いきや予想していなかった嬉しいニュースが飛び込んできた。日本中がここ数年注目してきた出来事だけに号外ニュースも頷ける。

ご存知の通り、男子100mで桐生祥秀選手がついに日本人として初めて10秒の壁を破り、9秒98のいう日本新記録を樹立したのである。ここ最近日本人選手のレベルが上がってきていたので、もうすぐかと思ってはいたが、9月9日という縁起のいい日に9.9秒台が出たとはその日にちは皆絶対忘れないことであろう。

今までの日本記録は、1998年12月13日にタイのバンコクで行われたアジア大会で伊東浩司選手が出した10秒00であったので、19年ぶりのことである。幸運にも10秒00を樹立した時は、仕事でその場にいたので、その興奮ぶりが蘇ってくる。電光掲示板に一旦は、9秒99が表示されたが、後で10秒00に訂正された。今回も、一旦9秒99が表示されたので、一瞬19年前のことがよぎったが、9秒98に訂正されたとのことで、関係者はほっとしたものと推察される。

桐生選手は先のロンドンでの世界選手権では100mに出場できないという屈辱を味わったが、その悔しさがまさに今回の9秒台に繋がっいるものと思われる。リオ・オリンピックの卓球で補欠に甘んじた平野美宇選手がその悔しさをバネにその後、アジア選手権で中国のトップ3のすべてに勝利し、金メダルを獲得したことも記憶に新しい。やはり負けることも大事であると確信するし、自分自身の慰めともなる。

100mのレースでは、風による影響が大変大きいので、今回追い風1.8mというのは大変ラッキーであったとも言える。2.0mまでは公認されるが、2.1mだと追い風参考記録になってしまう。また、向い風では記録の更新はむずかしいので、風という運との戦いともいえる。

世界記録は、先に引退したウサイン・ボルト選手の9秒58なので、まだまだ世界とのレベルの差はあるが、先の世界選手権での4x100mリレーの銅メダル獲得といい、間違いなく世界との差が縮まりつつあるのは嬉しい限りである。


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