野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

昔から日本の山野に生育していた「ヤマオダマキ」(春の花 21-54)

2021年04月28日 06時54分29秒 | 

昔から日本の山野に生育していた「ヤマオダマキ」。黄色の花弁とそれを取り囲むチョコレート色の萼片がかわいい。ずっと昔に山中湖でみた記憶があり、遠い記憶を掻き立てられた。名前も素敵なオダマキ、好きな花です。

(2021年春 川崎市)

 

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)
「ハマナス」(春の花 21-48)
「コデマリ」(春の花 21-49)
「シロツメクサ」(春の花 21-50)
「スズメノテッポウ」(春の花 21-51)
「モッコウバラ」(春の花 21-52)
「ムラサキツユクサ」(春の花 21-53)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「ヤマオダマキ」

ヤマオダマキ(山苧環、学名:Aquilegia buergeriana )は、キンポウゲ科オダマキ属の多年草 。

特徴
地下には丈夫な根茎と太く長い根がある。根出葉は2回3出複葉で、葉柄は長さ15-25cmになる。各小葉の第1小葉柄は3.5-6cmと長く、第2小葉柄は1.5cm以下と短い。各小葉は長さ2.5-3.5cmになる扇形で、葉の先は2-3中裂し、各裂片はさらに2-3浅裂する。葉の表面は緑色、裏面は粉白色で裏面の基部近くには軟毛が散生する。茎は高さ30-70cmになり、上部には軟毛は生える。茎につく葉は上部では柄がなく、1回3出複葉になる。

花期は6-8月。茎の上部に放射相称で直径3-3.5cmの花を下向きにつける。萼片は5個で花弁状になり、狭卵形で紫褐色になる。萼片の内側に花弁5個が互生し、黄色で長さ1.2-2.5cmになるが、基部はうしろに長く伸びて距になる。距は紫褐色になり、やや内側に弓状に曲がり、先は徐々に細くなり先端は小球状になる。雄蕊は先熟で多数あり、中心部は退化した膜状の仮雄蕊となって雌蕊群を取り囲む。雌蕊は5個ある。

萼片と花弁が落ちると、離生した雌蕊が下向きから上向きに変わり、成熟して果実となる。果実は直立し、長さ1.5-2cmの5個の袋果となり、腺質の短毛が密に生える。袋果の中には、光沢のある黒色の種子が多数ある。分類表内の写真には、花が終わり、離生した雌蕊が上向きになったものが見える。

分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州に分布し、温帯から亜寒帯の山地の道ばたの草地や林縁などに生育する。

和名の由来
苧環(おだまき)とは、昔、カラムシ(苧)やアサ(麻)などの繊維を巻いた管のことで、距が伸びた花のようすが似ているためつけられたものであり、山に生えるのでヤマオダマキ(山苧環)という。



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