野の花 庭の花

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桔梗に似た小さな紫色の花をつける「キキョウソウ」(夏の花 21-018)

2021年06月19日 09時13分41秒 | 

桔梗に似た小さな紫色の花をつける「キキョウソウ」。直立した長い茎にしたから段々に花をつける。そのためダンダンギキョウとも呼ばれている。見落としそうな花だが、アップにしてみるとかわいい。

■夏の花シリーズ

「アカンサス」(夏の花 21-001)
「タチアオイ」(夏の花 21-002)
「コバンソウ」(夏の花 21-003)
「エノテラ ‘アフリカンサン’」(夏の花 21-004)
「ヒメコバンソウ」(夏の花 21-005)
「ムシトリナデシコ」(夏の花 21-006)
「ゼニアオイ」(夏の花 21-007)
「ナンテン」(夏の花 21-008)
「ハクチョウソウ」(夏の花 21-009)
「セイヨウノコギリソウ」(夏の花 21-010)
「ノアザミ」(夏の花 21-011)
「マトリカリア」(夏の花 21-012)
「ホタルブクロ」(夏の花 21-013)
「オランダカイウ」(夏の花 21-014)
「萩」(夏の花 21-015)
「アメリカデイゴ」(夏の花 21-016)
「サンゴシトウ」(夏の花 21-017)

 

「キキョウソウ」

キキョウソウ 桔梗草
キキョウ科 Campanulaceae キキョウソウ属
別 名 ダンダンギキョウ
中国名 穿叶异檐花 chuan ye yi yan hua
英 名 common venus' looking-glass
学 名 Triodanis perfoliata Nieuwl.

花 期 4~7月
高 さ 15~60(80)㎝
生活型 1年草
生育場所 乾いた向陽地、道端
分 布 帰化種   北アメリカ原産
撮 影 幡豆町 02.6.2
1940年代に東京で最初に確認され、現在では東北以南に広く帰化し、道端でよく見かけられる。
 茎はやや硬く、直立、高さ15~60㎝、1本又は基部で分枝し、明瞭な稜があり、ときに、稜に下向きの長さが均等でない剛毛状の毛がある。茎、葉、萼など全体に白毛がある。葉は互生し、縁に粗い鋸歯がある。茎の中部以上につく葉は広卵形~類円形、長さ1~2㎝、縁や脈に短剛毛があり、基部は抱茎の心形、無柄で、縁は浅い円鋸歯状又はときに全縁、先は類鋭形~円形。茎の下部の葉は、取れやすく見られないことが多く、広披針形~円形、短い葉柄があり、基部が茎を抱かない。花は葉腋に1~3個つき、無柄、茎の中部以下では閉鎖花となる。萼片は3~5個、上部の花は5個、まれに4個、硬く、三角状披針形、先は尖鋭形。下部の閉鎖花の萼片は3~4個と少なく、咢片も短い。花冠は紫色又は白色、5深裂し、車状、直径8~20㎜、外面の脈上に粗毛がある。初期の花の花冠は未発達。雄しべ5個、花糸は短く、長さ約1㎜、葯は線形、長さ約2㎜。雄しべ先熟で、雄性期には花柱は棍棒形、有毛、花粉がつく。花粉が出終わった雌性期に柱頭は3裂する。子房下位。蒴果は円筒形、長さ4~6㎜、熟すと中央部に孔が開き、種子が落ちる。花時に子房の側面に孔となる部分の薄い壁が見える。種子は長さ約0.5㎜、褐色、レンズ形、扁平な惰円形。2n=56。花期と果期は4~7月。
 ヒナキキョウソウ Triodanis biflora も北アメリカ原産。全体に小形。葉は長さが幅より長く、卵形、鋸歯が浅く、基部は茎を抱かない。花は上部にだけ、1(2)個つき、花冠が直径1~1.3㎝。蒴果の孔はやや上側につく。
 ヒナギキョウ Wahlenbergia marginata は在来種。早く咲き始めて花期が長く、草丈が低く、茎頂の長い花茎の先に花が1個ずつつく。蒴果は熟すと、上部が3裂する。



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