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今花壇でいちばん目立つ花「アラセイトウ」(早春の花 012)

2021年03月11日 13時24分44秒 | 

今花壇でいちばん目立つ花「アラセイトウ」。ストックというひどい名前で呼ばれているが、いろいろな色で咲くので便利ではある。日本には江戸時代に到来し、育てやすいので珍重されていたらしい。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)

ストック

科名 アブラナ科
学名 Matthiola incana
別名 アラセイトウ
原産地 南ヨーロッパ
大きさ 高さ20cm~80cm
開花期 3月~5月

南ヨーロッパ原産、花には芳香があり、切り花としても広く栽培されている草花です。本来毎年花を咲かせる多年草ですが、日本では秋にタネをまいて春に花を楽しみ、その後枯れる「秋まき一年草」として扱うのが一般的です。

草姿から枝分かれしにくい「無分枝系」とよく枝分かれする「分枝系」に分けられます。花色は赤、紫、紅紫、ピンク、白などがあります。一重咲きと八重咲きがあり、基本的に八重咲きにはタネができません。花壇や鉢花には草丈の低い矮性の品種が多く利用されます。

名前の由来
「ストック(stock)」は英名で、和名はアラセイトウと言います。学名はマッティオラ・インカナ、マッティオラは植物学者マッティオリに由来します。インカナは「灰白色の」の意味で茎葉に細かい毛が生え灰白色に見えるところにちなみます。

人との関わりは古く、古代ギリシャでは薬草として栽培、利用されていました。日本には江戸時代初期に渡来し、大正末期には切り花用として栽培されていました。

園芸品種
園芸品種が豊富で、姿や用途から様々な分類の仕方がされます。例えば、葉の姿から「有毛系」と「照葉系」、用途別には「切り花用」「鉢花用」のように分けられます。ただし、基本はそれらの組み合わせで、「切り花用の分枝系」「矮性の分枝系」などと呼びます。

その他の種類
ストックを代表とするマッティオラ属は約50種の仲間が南ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジアに分布し、半低木のものも見られます。ストック以外には夜になると芳香を放つマッティオラ・ビコルニス(和名:ヨルザキアラセイトウ)が栽培されます。

バージニアストックはストックの仲間ではなく別属の植物です。また、草姿が似ており、ニオイアラセイトウとも呼ばれるエリシマムも同様です。



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