野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

道端の草に羽根を休めるウラギンシジミ(昆虫シリーズ 01)

2019年08月31日 10時56分25秒 | 

今回は花ではなく、蝶の写真をおめにかける。道端の草に、ウラギンシジミがなぜか逆立ちして羽根を休めていた。表の色は雄と雌で違うが、裏が銀色一色のこの蝶は、飛ぶとその銀色がキラキラと光って目を引く。台風の時などによく見かけて、昆虫好きな子供の心をそそったものだ。それほどふつうに見かける蝶ではなく、子供にはご褒美のような種だったからだ。

(2019-08 川崎市道端) 

 

ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶、学名 Curetis acuta paracuta)は、チョウ目シジミチョウ科ウラギンシジミ属に分類されるチョウの一種。


概要
翅の裏が銀白色に輝くことが和名の由来である。オスの翅の表は茶色地にオレンジ色を配した色であるが、メスではオレンジ部分が白色または淡い水色になる。表も裏も飾り気がなく渋い色合い。

成虫は花・樹液・腐果・打ち水など何にでも集まる。

分布
典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布。海外ではヒマラヤ地域から中国にかけて分布する。山麓や盆地、郊外の住宅地などで普通に見られる。宮城県のレッドリストで、要注目種の指定を受けている。

生活史
幼虫は茶色をしており、後部に1対の突起をもち、また節のひとつが緑色をしている。幼虫の食草はマメ科のクズ、フジなど。花や蕾を食べる。

成虫は5-10月に見られ、この間に2-3回発生する。成虫で越冬し、春先にも見られることがある。


涼し気な深い青の花が目を引くルリマツリ

2019年08月31日 08時19分32秒 | 

園芸種のルリマツリは、涼し気な深い青の花が目を引く。藍色にならずに、青がそのままで濃くなったような花弁の色が印象的だ。ルリマツリという命名もよい。写真のものはインペリアル・ブルーだろうか。

 (2019-08 川崎市 路傍) 

 

ルリマツリ(プルンバゴ)
学名:Plumbago auriculata
和名:ルリマツリ


特徴
ルリマツリは丈夫で育てやすい熱帯花木で、涼しげな青色の花が魅力です。プルンバゴの名前で呼ばれることもあります。
初夏から晩秋まで長期間にわたって次々と開花します。寒さにも強く、東京でもよく戸外で冬越しします。庭植えにすると大きく育って見ごたえがありますが、ほかの植物を覆いつくしてしまうほど生育がおう盛です。

基本データ

園芸分類 熱帯植物

形態 低木 原産地 南アフリカ

草丈/樹高 0.3~3m 開花期 5月~11月

花色 白,青,紫

耐寒性 普通 耐暑性 強い

特性・用途 常緑性,開花期が長い,初心者でも育てやすい,半つる性


‘アルバ’
Plumbago auriculata‘Alba’
白花の園芸品種。
‘インペリアル・ブルー’
Plumbago auriculata‘Imperial Blue’
従来のものより青色が濃い園芸品種。


名前にそぐわないシンプルな白い花をつけるシャボンソウ

2019年08月30日 10時26分40秒 | 

シャボンソウという名前は、葉を揉むと石鹸のような泡が立つからつけられたという。別名のサポナリアもラテン語の石鹸サポに由来するという。日本には明治時代に渡来し、薬草植物として扱われていたようだ。名前にそぐわないシンプルできれいな五弁の花をつける。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

シャボンソウ

別名 サポナリア

科  ナデシコ科

原産 南ヨーロッパ、西アジア

花期 6~9月

シャボンソウは、名前のとおり、葉っぱを汁が出るくらいもむと、石けんのように泡立ちます、

一般に知られる花の名前が、シャボンソウなのか、サポナリアなのか、よくわかりません。おそらく園芸種では、サポナリアでしょう。サポナリアは、一回植えるとこぼれ種で、翌年も生えてくる強い植物なので、手を掛ける植物ではありません。

園芸種の淡いピンクは、日当たりが悪いと、白っぽくなってしまうそうです。

シャボンソウは、ヨーロッパ、西アジア原産で、毎年花を咲かせる約20種の多年草です。

日本には明治時代に入ってきて、薬用植物として扱われていました。

根を乾燥させたものが、薬となるそうです。

草丈は50cm~90cm、地下茎を伸ばして外側へと広がっていき、花も可愛らしくて、今では庭植えの草花として、栽培されています。開花期は初夏~秋で、茎の頂点近くにある葉の付け根から、短い枝を出して、まとめて花を付けます。

花色は淡いピンクで、園芸品種に白、淡いピンク、濃いピンク、赤、八重咲きのものがあります。

 

別名のサポナリアは、ラテン語のサポ(sapo=石けん)に由来します。

 

 

 


夏に咲くムクゲにふさわしい名前をもらった「夏空」(槿シリーズ19)

2019年08月30日 07時49分12秒 | 

夏に咲く一日花であるムクゲの名前として、「夏空」はふさわしい名前だろう。典型的な白の一重に底紅のムクゲで、絞りがいくらかきついところが特徴か。夏空に向かって咲くムクゲの花には昆虫たちも勇んで集まってくるようだ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 


唇を伸ばしたような美しい花が愛好されるロシアンセージ「タイガ」

2019年08月29日 14時35分44秒 | 

ロシアンセージ「タイガ」は、ちぐはぐな名前をもらった花だ。ロシアンというがロシアとはかかわりなく、中東からヒマラヤに自生する。セージというが、サルビア科のハーブ植物のセージとはかかわりなく、たんに姿かたちが似ているというにすぎない。それでも唇を伸ばしたような美しい花をつけるので、愛好されているようだ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

ロシアンセージ

ロシアンセージは、アフガニスタンを中心に、パキスタン、ヒマラヤ西部に分布するシソ科ペロフスキア属の亜低木です。
分布域は岩場や砂利地などにあり、日当たりの良い場所に自生しています。
美しい花を咲かせ、幅広い環境に適応することから、観賞用として世界で広く栽培されています。

ロシアと名前に付きますが、ロシア原産の植物ではありません。
ロシアの名前は、19世紀にロシアの地方長官だったペロブスキーが本種を広めたことに由来しています。
また、セージの名前は草姿がセージに似ていることに由来しており、一般的にセージと呼ばれるサルビア属の植物ではありません。

ロシアンセージの花期は7月~10月。
花期になると、茎の上部に花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花序は多数分枝して30㎝以上の長さになり、花はシソ科やゴマノハグサ科に多く見られる唇形花です。
唇形花とは、筒状になった花の先端が上下に分かれ、唇のように見える花のことです。
ロシアンセージの唇形花は、上唇が浅く4裂しており、下唇は楕円形で、上唇とほぼ同じ長さとなっています。
花の基部はカップ状の萼で覆われており、萼には白または紫色の毛が密生しています。

 

 

 


穏やかなピンクの一重の花が奥ゆかしい平家山(槿シリーズ18)

2019年08月29日 08時53分57秒 | 

滅びた平家を思わせるのか、栽培された土地の名前から来たのか不明だが、穏やかなピンクの一重の花が涼し気でよい。底紅だがそれほど絞りはきつくないのも奥ゆかしいか。切れ込みの深い小振りの葉とマッチして、茶花としても愛好されているようだ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 


赤く燃え上がる松明に似た花をつけるベルガモット

2019年08月28日 11時34分56秒 | 

ベルガモットはハーブの一種で、花の形が松明に似ているというので、「タイマツバナ」の和名がついている。写真の花は紫なので、松明にはあまりみえないが、よく見られる赤の品種なら、松明の炎にみえないこともない。しかし花の名前をつけるといのは想像力のいる仕事だと思う。ベルガモットの名は、香りがベルガモットオレンジに似ているからという。ハーブティーにすると、オレンジの香りが立って、おいしいらしい。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

ベルガモット
学名等 [学名]Monarda didyma [英名]Bergamot [和名]タイマツバナ
特徴 ・北アメリカ原産のシソ科の多年草、草丈80cm程度、花の色は赤・白・ピンク等
・日本では花の形が「松明」に似ているところからの命名
・外国では香がベルガモットオレンジに似ていることからの命名
利用部  花・葉・精油
殖やし方 ・夏季に挿し木(水に入れる)でふやす。

・種から育てる場合は、5月連休明け頃にビニールポットなどで十分に水遣りをして発芽させる。
・定植はやや湿って他の植物の陰となるようなところが良い。

利用法 ・若い葉はサラダ・詰め物料理に
・花はサラダ
・葉と花をハーブティーに、又は紅茶とブレンドして風味を楽しむ
Recipe等 ・ベルガモットのハーブティー
成 分 ・精油、タンニン酸等


薄い緑のグラデーションがなんともシックな花オレガノ

2019年08月25日 10時41分06秒 | 

オレガノはハーブとして有名だが、食用のオレガノと花オレガノではかなり外見が異なる。花オレガノは苞葉が花びらのようにピンクや淡いグリーンで、本来の花はその間から小さく顔を出している。重なり合った苞葉の薄い緑のグラデーションがなんともシックだ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

オレガノ・ケントビューティー
科名 シソ科
学名 riganum 'Kent Beauty'
大きさ 10cm~15m
這うように伸びる
主な開花期 6月~7月

シソ科オレガノ属はヨーロッパ、地中海沿岸に15-20種が分布します。草姿はバラエティーに富んでおり、形態によってオレガノを代表とする「オレガノ類」、マジョラムをはじめとする「マヨナラ類」、本種が含まれる「花オレガノ類」の3種に分けられます。前者の2種は芳香のある茎葉を料理やお茶などに利用するハーブとして親しまれています。花オレガノ類は主に観賞用で、花のすぐ下に付く苞葉(ほうよう)が大きく発達するのが特長です。

ケントビューティーはギリシア原産の「スカブルム種」と、トルコ原産の「ロツンディフォリウム種」の交雑種の中から器量の良いものを選抜・育成した園芸品種です。苞葉が花びらのようにピンクや淡いグリーンに色づきます。花はピンク色で重なり合った苞葉の間から顔をのぞかせるように付きます。葉は灰色がかった緑で、細い茎は立ち上がらずに這うように伸びます。上品な雰囲気の草姿で、鉢植えや寄せ植えに適しています。


薄いピンクの八重が涼し気なピンクデライト(槿シリーズ16)

2019年08月25日 08時55分33秒 | 

ピンクデライトは薄いピンクの八重の品種。白に紅を差したピンクなので、夏にも暑苦しくない。「ピンクの喜び」という名前にふさわしいムクゲだ。開き始めたつぼみも優雅で、庭に一本植えてあると楽しいかも

(2019-07 東京都 神代植物公園)

 


清楚な印象を与えるハーブ植物のノコギリソウ

2019年08月24日 10時24分50秒 | 

ノコギリソウの名は葉の鋸状の切れ込みによるもので、花とはかなりイメージが違う。英語名のヤロウでも通用している。ハーブとして漢方でも有名な花らしい。小さな花が集まった様子は清楚な印象を与える。日本には明治時代に渡来し、野生化しているようだ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

ノコギリソウ

科名:キク科
学名:Achillea
別名:ヤロウ
原産地:北半球の温帯
草丈:40cm-1m
開花期:6月~9月

くわしい育て方
〔〕内は学名、A.はAchilleaの略
ノコギリソウとは
北半球の温帯におよそ100種が分布する、毎年花を咲かせる多年草です。日本にもノコギリソウをはじめ、数種が自生しています。冬は茎葉が枯れて根の状態で越します。葉っぱのフチが細かく切れ込んでおり、その姿をのこぎりに見ててこの名前があります。主な開花期は夏で、長く伸びた茎の先端に小さな花が固まって咲きます。花色は黄色、白、ピンク、紅色などがあります。花壇に植えたり、切り花として楽しむほか、ハーブとして薬や食用にされる種もあります。寒さに強く、やせ気味の乾燥地を好みます。地下茎を伸ばして広く茂ります。

属名のアキレアは古代ギリシアの英雄アキレウスにちなみます。これは、アキレウスがトロイ戦争で、兵士にこの植物の薬効を教えたことに由来します。

種類
セイヨウノコギリソウ〔A. millefolium〕
ヨーロッパ原産で、世界各地で野生化しています。日本には明治時代に入ってきました。草丈は60cm~1m、野生種の花色は白ですが園芸品種に紅色があります。殺菌効果に優れたアルカロイドを含み、古くは傷薬や強壮薬に用いられました。


キバナノコギリソウ〔A. filipendulina〕
小アジア、コーカサス原産で名前の通り黄色い花を咲かせます。セイヨウノコギリソウ同様広く栽培されています。茎葉のグリーンと花の黄色のコントラストが非常によく、細かく切れ込んだ葉はやさしげです。

オオバナノノコギリソウ〔A. ptarnica〕
花の数は少ないですが、1輪ずつが大きくなります。色は白で八重咲きの園芸品種があります。変種に北海道から東北に自生するエゾノコギリソウ〔var. macrocephala〕があります。

ノコギリソウ〔A. alpina〕
日本を含む東アジアから北アメリカにかけて広く分布します。花色は白、地域による変異が多い。


花弁が大きく重なり合った紫色のムクゲ「キジバト」(槿シリーズ15)

2019年08月24日 09時00分21秒 | 

花弁が大きく重なり合った紫色のムクゲ「キジバト」。写真のものは底紅の色と花弁の色がすこしダブって、重い感じになる。花弁の縮れなどは程よい品種だが、少し暑苦しいかも。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

 

 


紫の花弁の下唇が大きく突き出すコシオガマ

2019年08月23日 11時00分26秒 | 

半寄生植物だというコシオガマ。葉緑体を持ち自分でも光合成を行なう能力はありながらが、根の一部を他の植物の根に食い込ませて養分を奪うちゃっかり植物。どこかナンバンギセルを思い出させるところのある花だ。下唇が大きく突き出すのが特徴。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

 

コシオガマ(小塩竈、学名:Phtheirospermum japonicum )はコシオガマ属の一年草。

特徴
半寄生植物。根は細く貧弱。茎は直立し、多少枝分かれし、高さは20-70cmになる。全体にやわらかな曲がった腺毛が密に生え、さわるとベタつく。葉は対生し、3角状卵形で羽状に深く裂け、裂片はさらに不規則に裂け、縁にはとがった鋸歯がある。葉身は長さ20-35mm、幅10-20mm、基部は切形で、長さ4-10mmになる葉柄がある。

花期は9-10月。枝の上部の葉腋ごとに1個の花をつける。萼は鐘形で5裂し、裂片は長楕円形の葉状になり、縁にとがった鋸歯をもつ。萼にも密に腺毛が生え、花時の大きさは長さ、幅ともに1-6mm、果時には長さ、幅ともに10mmになる。花冠は淡紅紫黄色で、長さ2cmほどになり、太い筒状で先は2裂して唇形になる。上唇は浅く2裂して縁が外側に反り返り、下唇は上唇より長く、横に大きく広がり3裂する。花冠外面に軟毛と腺毛が生え、下唇裂片の中央のふくらみ部に白い毛が生える。雄蕊は花冠の上唇内に4個あり、下側2本がやや長い。果実は長さ10mm、幅5mmになるゆがんだ卵形の蒴果で、先はとがって腺毛が生え、基部は半分が萼に包まれる。蒴果に多数の種子が入り、種子は楕円形で長さ1mmになる。

和名の由来は、同科シオガマギク属のシオガマギク(塩竈菊)に似るが、比べると全体に小さく、花も小型であるため、コシオガマ(小塩竈)という。

 

 

 


少し紅をさしたような美しい白の八重プルケリマス(槿シリーズ14)

2019年08月23日 09時51分47秒 | 

プルケリマスとはラテン語できわめて美しいという意味だ。花笠が進んで八重にみえる。赤の花も多いようだが、写真の少し紅をさしたような白の八重のプルケリマスは、花芯のめしべの様子を含めて、たしかにきわめて美しい。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

 


花弁の放射状の斑点が目立つ百合に似たアロストロメリア

2019年08月22日 10時40分58秒 | 

アロストロメリアは百合水仙と呼ばれる渡来種で、明治時代に日本にもたらされたらしい。この花の特徴は花弁に吸蜜に来た昆虫類を蜜のところまで誘導するために、花弁に放射状の斑点スポットがあることだ。昆虫はこの斑点の方向に進むことで、授受粉の働きをすることになる。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

アルストロメリアとは?

アルストロメリアは南米のチリを中心にペルー、ブラジル、アルゼンチンなどの国々で約60~100の野生種が分布しています。
砂地などの乾燥した場所で生育しているものや、森林で育つものもあるなど品種によって生育地も持っている性質も異なります。
和名ではユリズイセン(百合水仙)と呼ばれています。
花は年に1回、春から夏の間に咲く一季咲きですが、生育する場所や環境によっては長期間咲き続けるものもあります。
花の寿命は長く、品種によっては開花して1ヶ月以上もつ種もあります。
最盛期は5月~6月ですが、四季咲き性の品種は春~晩秋まで花を咲かせます。
花の色は白、オレンジ、ピンク、赤などカラフルで花びらには筋状の模様が入るのが特長です。

アルストロメリアの花の最大の特徴が、花びらにある筋状の条斑(スポット)と呼ばれる模様。
これは、虫を呼び寄せて、自分の花粉を運んでもらうために入った模様だとされています。
現在は品種改良によって、この模様を持たないスポットレス品種と呼ばれる品種が生み出されています。
アルストロメリアの品種改良はオランダで盛んに行われ、そこで生まれた品種が日本にも多く導入されています。
近年は日本においても改良が進み、暑さに強い園芸品種など日本の気候にあったものも作られています。
明治時代中頃に日本に渡来したアルストロメリアですが、本格的な普及は近年になってからと言われています。
国内の主な生産地は愛知、長野、茨城、北海道です。
初夏にオレンジ、ピンク、赤、白などの花を咲かせ、花もちも良いため切花にもおすすめです。
アルストロメリアという名前の由来はスウェーデンの植物学者アルストロメールに由来しているそうです。

■系統・品種
1970年代半ばに栄養系品種がオランダから持ち込まれ、切花の生産が増えてきました。
特に出荷数が多いものはピンク、白、複色系の品種で、レベッカ(桃)、オルガ(白)、エベレスト(白)などが主力の品種です。

■アルストロメリアを生育させる工夫
アルストロメリアは地温が17度以下に保たれると、地下茎の芽がこの温度に感応して花芽を形成します。
この性質を利用して夏場に土の中の温度を意図的に下げることで、夏から秋に開花させることが可能になり、一年を通して一定量生産することが出来ます。
土をどのように冷やすのかというと、土の中に冷却水を通すことが出来るパイプを埋めて土を冷やす方法がよく用いられているそうです。