野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

青い花が穂状にたくさんつく「ポンテデリア・コルダタ」(箱根シリーズ 024)

2020年06月30日 11時07分27秒 | 

長葉の水葵という和名がよく花を説明している「ポンテデリア・コルダタ」。青い花が穂状にたくさんつく。長い葉との対比もきれい。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

「ポンテデリア」

ポンテデリア・コルダタ
科名:ミズアオイ科
学名:Pontederia cordata
別名:ナガバミズアオイ(長葉水葵)
原産地:北米南部
草丈:80cm-1m
開花期:6月-9月

ポンテデリア・コルダタとは
ポンテデリアは北アメリカ~南アメリカの淡水の湿原・沼地などに自生する水生植物で、5種類が知られています。コルダタはその中の一種で、和名でナガバミズアオイ、英名でPickerel weedと呼ばれます。Pickerelとは淡水魚の名前で「カワカマスの幼魚」と和訳されるようです。weedは「雑草」の意味ですので、直訳すると「カワカマスの雑草」とでもなるのでしょうか?

日本では最初切り花として普及し、苗の形で出回るようになったのは最近です。水中の土の中に根茎を伸ばして、光沢のある葉が水面に突き出て生育します。開花期は主に夏で、花はブルーで穂状にたくさん付けます。花穂の長さは15cm前後になります。

花茎や葉は内部がスポンジ状になっており水によく浮くような構造になっています。

 


緑の地のミルタシア「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」(蘭シリーズ 20-54)

2020年06月30日 10時19分57秒 | 

黄色がかったペタルと、ほんのりピンクがかったリップの対比がきれいなラン「ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン」。ミルタシアはミルトニアとブラッシアの交配系で、長く伸びるブラッシアの花弁の形を受け継いでいる。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ミルタシア アズテック エバグラデス グリーン

Miltassia Aztec。ミルタシア アズテック。2018.9.2 神代植物公園。交配種 黄緑の地に茶の模様 中輪。本来暑さに弱い蘭ですが、この花の猛暑の中でも咲く強靭さは交配種の持つ特徴の一つです。

 

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)
「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)


紫と白の装飾花が目立つヤマアジサイ「紫式部」(アジサイシリーズ 20-24)

2020年06月30日 09時13分56秒 | 

紫と白の装飾花が目立つヤマアジサイ「紫式部」。一重の花がぎっしりとついて強い印象を与える。群れて飛ぶ蝶のようだ。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)
「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)
「さくら姫」(アジサイシリーズ 20-23)


ピンクのグラデーションが妙なるバラ「ビバリー」(薔薇シリーズ237)

2020年06月30日 09時01分19秒 | 

ピンクのグラデーションが妙なるバラ「ビバリー」。半剣弁高芯咲きの大輪で、ゆったりとした感じが心地よい。芳香が強く、国際コンクールで芳香賞を受賞している。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「ビバリー」

ビバリー Beverly

豊かなニュアンスのピンク色の花と、すばらしい香りに恵まれた品種です。
特に香りは、フランス人調香師により、
「熟したスモモとライチが混じりあったような華やかな香り」と評されました。
暑さに強い性質で、花名は女性の名前です。
2008年バーデンバーデン国際コンクール銀賞、芳香賞受賞。

品種名 ビバリー      Beverly
作出  2007年 ドイツ Kordes
系統  HT ハイブリッドティ
交配  The McCartney Rose × 実生
花色  桃色
花形  半剣弁高芯咲き
花径  大輪
芳香  強香   ★★★★☆
開花  四季咲き ★★★★☆
樹高  1.5m

 


タリナム・カリシナムと上弦の月

2020年06月30日 07時23分35秒 | 

ハゼラン属の花だというタリナム・カリシナム。三時花という奇妙な名前をもらっています。近くの花壇には次々と見知らぬ花が咲くので、驚かされます。どこかムラサキツユクサの花にも似た濃い紫の花が印象的です。

タリナム カリシナム(クサハナビ)

午後から花が咲くので「三時花」、実が熟すと種が爆ぜて飛ぶため「爆蘭」とも呼ばれています。すっと伸びた先からピンクの小花が咲き、花が終わると黄色い実を着けます。お昼くらいから夕方までほぼ毎日咲きます。(月数回 咲かない日があります)

タイプ スベリヒユ科タリナム(ハゼラン)属の非耐寒性多年草
別名 三時花、爆蘭
開花期 7~10月
用途 鉢植え、庭植え
日照 日なた

薄く晴れ始めていますが、空は相変わらずのどんより雲。それよりも晴れて上弦の月が冴えた昨日の夕方の写真をごらんください。


白く小さな花が群生するヤグルマソウ(箱根シリーズ 023)

2020年06月29日 10時41分53秒 | 

白く小さな花が群生するヤグルマソウ。名前は葉の形が鯉のぼりの竿の矢車に似ているためにつけられたという。傘のようにも見えるので、ヤブレガサという地方名もあるらしい。木陰で静かに咲いていた。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤグルマソウ Rodgersia podophylla (ユキノシタ科 ヤグルマソウ属)
 ヤグルマソウは北海道西南部から本州、朝鮮に分布する多年草。ブナ林などの夏緑広葉樹林域の谷筋に生育し、地下茎があるので群落を形成することが多い。葉は5枚の小葉が円形に配列された特徴ある形であり、1つの小葉は長さ40cmになるものもある。小葉の先端は浅く5つに分裂している。一度見ると忘れられない特徴的な葉を鯉幟(こいのぼり)の竿の先端に付ける矢車に見立て、ヤグルマソウとの名前が付いた。上方向からの光をしっかりと受け止める葉の構造である。花は6月から7月で、高さ1mに達する花茎を形成して白い花を群生させる。1つの花は直径6~8mmで、5~7枚の萼があり、8本から15本の雄しべがある。花弁はない。
 一般にヤグルマソウと呼ばれる植物としては、キク科のヤグルマギクがあって混乱することもある。矢車としての特徴は、このヤグルマソウに軍配があがる。


ペタルとリップの色が調和したラン「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」(蘭シリーズ 20-53)

2020年06月29日 09時17分30秒 | 

ペタルの濃い紫の斑点とリップの色が調和したラン「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」。見た目の派手さはないが、よく見ると味わいのある蘭だ。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ラン「デンドロビウム・アンドリー・ミラー」

Den.Andree Millar
デンドロビューム属の交配種、アンドリー・ ミラーです。
原種同士、 アトロビオラセウムとコンボルタムの交配です。

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)
「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)

 


ピンクの抱え咲きの大きなバラ「ヒストリー」(薔薇シリーズ236)

2020年06月29日 07時52分15秒 | 

ピンクの抱え咲きの大きなバラ「ヒストリー」。どっしりとした花容の花が房咲きで咲くのはみごと。ピンクのグラデーションがきれい。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「ヒストリー」

ヒストリー History

ソフトな花色と花形がロマンティックな雰囲気。
春の花立ちは特に素晴らしく、大輪の房咲きになります。
独特な魅力をもつ丸い蕾がいっせいに並ぶ様子は圧巻です。

品種名 ヒストリー      History
作出  2002年 ドイツ Tantau
系統  HT ハイブリッドティ
交配  未発表
花色  ピンク
花形  抱え咲き
花径  大輪
芳香  微香   ★★☆☆☆
開花  四季咲き ★★★★☆
樹高  1.0m


ランタナと梅雨の晴れ間

2020年06月29日 07時22分27秒 | 

最初は造花かと思ったランタナ。どうみても作り物にしかみえません。それでも沖縄ではほぼ自生としているとか。色が次々と変わるので七変化とも呼ばれます。紫陽花みたいですね。

ランタナ(Lantana、学名:Lantana camara)はクマツヅラ科の常緑小低木。中南米が原産。観賞用に栽培される。和名はシチヘンゲ(七変化)。鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来する。学問上はランタナと言った場合、ランタナ属(シチヘンゲ属)全体を指す。(日本の)園芸上は単にランタナと言った場合、コバノランタナを除くランタナ属の園芸種全体を指すことが多い。また本来はランタナ・カマラの和名であるシチヘンゲもランタナ属の園芸種全体の呼称として用いられることもある。

 

世界中に帰化植物として定着している。日本では小笠原諸島、沖縄諸島に移入分布している。

特徴
多数の小花からなる散形花序をつける。開花後、時間がたつと次第に花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なる(内側が新しい)。開花時期がアジサイと重なり葉の形も似ているが、アジサイとは全く別種で全体的に小さく花の色は派手である。

果実は黒い液果で種子に有毒物質であるランタニンを含むが、鳥が食べ種子を散布する(種子を噛み砕く可能性の強い哺乳類には有毒だが鳥類には無毒という液果をもつ植物は多い)。茎は断面が四角で細かいとげが密生する。葉は対生し表面がざらついている。暖地では戸外でもよく育ち高さ1.5mほどになる。

世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。特に熱帯~亜熱帯気候の土地では、よほどきちんと管理してないとそこかしこにこぼれ種で増えてしまい、そうした気候の土地では「植えては、いけない花」とさえ言われることもある。

ランタナ属は中南米や南欧原産の約150種の低木または多年草を含む。熱帯・亜熱帯では広く野生化し、オーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっている。ややツル状に横に這って茂みを作り、茎には細かい逆棘があるため扱いにくい。他方、花には多くのチョウが集まり、花自体の美しさも相まって見応えがある。日本のような寒い季節がある温帯気候の土地だと、秋季の切り戻しなどの人為的な越冬対策をしないと枯れてしまうこともあり熱帯地方ほど深刻な侵略種では無いためか普通に園芸植物として庭に植えられている。また一部にランタナ・ヴェリエガータ(別名ランタナ・アロハ 下の画像の3枚目の葉に班が入ってる黄花の物)のような種子を作らない品種もあり、園芸種として流通している。

ランタナ属でよく栽培されるものとしては、ランタナの他に、小型で地面を這い赤、紫などの花をつけるコバノランタナ(Lantana montevidensis)、あるいはこれらの雑種がある。

 

今朝は久しぶりの青空でした。梅雨の晴れ間の一日を楽しみましょう。


ピンクの装飾花が一面に咲くヤマアジサイ「さくら姫」(アジサイシリーズ 20-23)

2020年06月29日 07時01分22秒 | 

ピンクの装飾花が一面に咲くヤマアジサイ「さくら姫」。萼片の末端の形が桜の花びらを思わせるために「さくら姫」と名付けられたとか。華やかな咲きっぷりがみごとだが、希少な品種らしい。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)
「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)

 

 


富士山や箱根に生える日本原産のバラ「サンショウバラ」(箱根シリーズ 022)

2020年06月28日 09時35分17秒 | 

富士山や箱根に生える日本原産のバラ「サンショウバラ」。箱根バラとも呼ばれ、箱根町の花に指定されている。まさしく「箱根の花」である。名前は葉の形が山椒の葉にそっくりなため。どこか山茶花を思わせる一重のシンプルな花の形がすばらしい。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

サンショウバラ

山椒薔薇 バラ目/バラ科/バラ属 花期/5月中旬~下旬 結実期/9月

稀少

富士山および箱根にのみ分布がみられる落葉低木ないし小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。園芸品種ではなく、元から日本にあった野生のバラ(薔薇)の一つで、日本固有種。名は、葉の形状がサンショウの葉にそっくりなことから。富士・箱根・丹沢西端を原生地とし、ハコネバラ(箱根薔薇)とも呼ばれ、ハコネバラとして箱根町の花に制定されている。ただし箱根でお目にかかれるのはだいたいはホテル入口などに象徴的に植えられたものくらいで、そこかしこに自然に生えているというわけではない。湘南・鎌倉・三浦半島に自生なし。人工的に作出されたボリューム豊かなバラの花に比べればどうしても見劣りしてしまうため、一般的にはあまり栽培されていない。


装飾花も中性花も八重咲きのヤマアジサイ「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)

2020年06月28日 08時59分38秒 | 

ガク咲きのヤマアジサイ「広瀬の華」。薄紫色の装飾花も、緑色の強い中性花もどちらも八重という珍しい品種。終盤にはテマリ咲きのように見え始めるらしい。以前は広瀬という名前だった島根県安来市産。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ「広瀬の華」

広瀬の華 (ヤマアジサイ)
島根県安来市(旧広瀬町)産の八重ガク咲きのヤマアジサイ。
花色は薄紫色で、装飾花、両性花とも八重になります。
同じような八重ガク咲きの状態で咲く品種としては、白鳥があります。

開花初期は装飾花が先に色づいてくるので、花型がガク咲きの状態ですが・・・

遅れて中心部の八重化した両性花が咲き始めます。

装飾花の退色が始まってからも、中心部の両性花が咲き続けるので、花期が長くなります。

花の終盤。テマリ咲きのような花型に変化しました。

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)


どこかパンジーを思わせる典雅なラン「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)

2020年06月28日 08時17分26秒 | 

深紅のペタルに強いアクセントとなるリップの黄色と白の模様がきれいなラン「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」。ミルトニア属らしい形の花は、どこかパンジーを思わせる。典雅なランである。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ラン「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」

ミルトニア バート・フィールド ドロレス
ラン科ミルトニア属バード・フィールド ドロレス  Miltonia(Milt.)Bert Field Dolores 
ミルトニア属の説明  原種 南アメリカ ブラジル南東部 アンデス北部 中央アメリカ  約20種 属名はイギリスのラン愛好家Milton子爵を記念したもの。
バード・フィールドの説明 Mulatto Queen × Woodlands 1965年登録。花径8~10cm 花期 冬

 

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)

 


どっしりとした咲きっぷりの黄金色のバラ「インカ」(薔薇シリーズ235)

2020年06月28日 07時52分21秒 | 

どっしりとした咲きっぷりの黄金色のバラ「インカ」。剣弁高芯咲きの堂々とした大輪である。ドイツのタンタウ社の作出による。緑の葉との対比もきれい。インカという名前は、インカ帝国が黄金の国とした有名だったためらしい。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「インカ」

インカ
Inka
整った花形に鮮やかな黄色い大輪花は褪色が少なく、美しい花色を長く楽しめる。
花立ちのすばらしい、黒点病に強い品種です。
コンテストにも向きます。

品種名 インカ      Inka
作出  1992年 ドイツ タンタウ
系統  HT ハイブリッドティ
交配  不明
花色  黄色
花形  剣弁高芯咲き 
花径  大輪
芳香  微香   ★★☆☆☆
開花  四季咲き ★★★★☆
樹高  1.4m


ストケシア、桔梗、アカタテハ

2020年06月28日 07時28分38秒 | 

もう咲き始めた桔梗の花。開花時期は梅雨の頃から初秋の九月まで。蕾の形がユニークな花ですね。俳句の世界でも好まれた季題でした。「こち向いてぽかりぽかりと桔梗かな 山口青邨」。去年は夏の神代植物公園の多様性センターで撮影した花でした。詳しいデータは次のページをご覧ください。

袋のように膨らんだ蕾も愛らしいキキョウ

 

今日も雨空で、今ソラの写真はパス。代わりにストケシアの花で吸蜜するアカタテハの写真をごらんにいれます。よくアザミの花でみかけるアカタテハですが、もちろんストケシアも好物ですね。

ストケシアのデータ
花色:紫白
学名:Stokesia laevis
別名:ルリギク
科名:キク科
分類:常緑多年草
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈30~50cm 横幅30~70cm
主な見所:花(6~10月)※初夏~夏が最盛期

ストケシアの特徴
ペレニアルガーデンでよく見かける丈夫な花です。ヤグルマギクに似た花弁が細かく分かれる花は繊細な印象ですが、株全体としてみると野性的な雰囲気をもっています。葉は笹のような細身の形をしており、株は横にやや広がります。自然と分枝するのでこんもりまとまります

 

アカタテハ
チョウ目 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科
Vanessa indica
大きさ (前翅長)30-35mm
時 期 3-11月
分 布 北海道・本州・四国・九州・沖縄
前翅は朱色と黒色、後翅は茶色のタテハチョウ。ヒメアカタテハに似るが、本種の方が大きく、後翅が茶色いことで見分けられる。
山地から人家周辺まで幅広い環境で見られる。アザミなど、いろいろな花で吸蜜する。
成虫で越冬するので、早春から飛びはじめる。幼虫の食草は、カラムシ、クサマオ、ヤブマオなど。