野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

同じ桜でも枝垂れると急に景色が変わる「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)

2021年03月27日 06時54分17秒 | 

同じ桜でも枝垂れると急に景色が変わる「ヤエベニシダレ」。ふつうはソメイヨシノから二週間ほど遅れるものだが、今年はみんな一緒だ。古刹で枝垂れているととくに趣がます。京都の有名な枝垂れ桜ほどに豪華ではないが、小さな古い寺で大切に育てられた枝垂れ桜だ。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂 Cerasus itosakura ‘Plena-rosea’ Miyoshi (Synonym : Cerasus spachiana Lavalee ex H.Otto f. spachiana ‘Yaebenishidare’, Prunus spachiana ‘Plena Rosea’ , Prunus pendula Maxim., 1884 ‘Plena Rosea’) はバラ科サクラ属のサクラ。エドヒガンから誕生した日本原産の栽培品種の八重咲きのヤエザクラで、花色が濃い紅色のシダレザクラである。「エンドウザクラ(遠藤桜)」「センダイヤエシダレ(仙台八重枝垂)」「センダイコザクラ(仙台小桜)」「ヘイアンベニシダレ(平安紅枝垂)」とも呼ばれる。

日本においてはヤエザクラの中ではカンザンと並んで最も一般的な品種である。樹高が5m程度の亜高木、もしくは8m以上の高木で、樹形は枝垂れ状。八重咲きで小輪の花を咲かせ、花弁の色は紅色。エドヒガンの特質を受け継いでいるため開花は葉に先行する。蕾は2~2.5cmで散形状に2~3個付ける。萼筒は濃紅紫色で太い壷形をしており毛が多い。花弁は15~20個で楕円形でややねじれており平開しない。蕾から花弁が展開するにつれて花色が濃紅紫色から淡紅紫色へと変化する。このため遠目には5分咲きから7分咲きの頃に紅の色が最も濃くなり、その後次第に淡い色へと変化するように見える。八重咲きはおしべやめしべが花弁に変化してできると考えられているが、ヤエベニシダレのおしべとめしべの数は一重咲きのものとさほど変わらないのも特徴。花期はシダレザクラやベニシダレと比べてやや遅く、東京では4月中旬頃。日本では東北地方以南が適地であるが、北海道・道南でも栽培は可能とされる。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。