野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

鈴のような小さな花が二輪ぶらさがる「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)

2021年04月11日 10時27分36秒 | 

昔は山にしか見かけなかった「ホウチャクソウ」を、散歩道で発見してうれしくなった。二つぶら下がった花を五重塔などの軒端にぶら下がった宝鐸にみたてた命名だ。鈴のような小さな花が二輪あるだけで、小道がそこだけポッと明るくなっているように感じられる。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「ホウチャクソウ」

ホウチャクソウ(宝鐸草、学名:Disporum sessile)はチゴユリ属に分類される植物。
アジア大陸の東端(極東ロシア-東南アジア)全域に見られ、日本全国に分布する。雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつける。

ホウチャクソウは草丈は30-60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。
先端の葉の付け根から長さ2cmほどの花が1-3個垂れ下がって咲く。花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しないが、チゴユリ(D. smilacinum)のようには開かないので筒状に見える。花被片が合着しない点で、よく似たアマドコロ属 Polygonatum と見分けることができる。 花の先端ほど緑色が濃い。花期は5月から6月中旬で、花の後には直径1cmほどの実がなり黒紫色の液果となる。
地下茎を延ばして先端に翌年の株ができる擬似一年草。
チゴユリと自然交配することがありホウチャクチゴユリと呼ぶ。
若芽に有毒成分を含む。山菜として利用されるアマドコロやナルコユリの若芽と似ており、注意が必要であるが、ホウチャクソウは摘んだときに独特の臭気を発するため見分けは可能。

名前の由来

寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾り(風鐸と呼称するのが一般的だが、宝鐸とも言う)に、花が垂れ下がって咲く形状が似ていることから名づけられた。



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