歴史を研究すれば、国際共産主義および政治的シオニズムをうち負かし、軍事支配によって世界支配が実現され得るという希望をいだいてナチズムを組織したアーリア人将軍団が人類に対して犯した罪でドイツならびにイタリアの国民すべてを非難するのも公平ではないと実証される。歴史が明らかにしているように、2つの対立陣営の指揮者は民族、肌の色、宗教に関係なく、国民である大衆を分立させ、世界を舞台にしたチェスゲームの駒として利用してきた。どちらの陣営が最終的に相手を倒して世界に対する絶対支配、すなわち全世界の富、天然資源、マンパワーおよび宗教に対する支配を永遠に確立するかを決めるためにおこなわれているゲームに、である。
忘れてならないのは、その目的が人心を神から離反させることにある以上、サタンは赤い共産主義であろうが黒いナチズムであろうが精一杯利用して人心にはたらきかけ、いずれかの無神論に帰依させようとしているということであり、いずれの無神論イデオロギーを受け入れるにしろ、そうした思想を受け入れることはサタンに魂を売るということである。
歴史的出来事を見れば、イルミナティーの邪悪な目的が完全に継続していることは明らかであり、彼らがキリストの言葉にもあるように「サタンのシナゴーグに属して」いることは明確に実証される。神学者がこの見解の拠り所としているのは、人間なるものにはいくつもの時代を超えて悪をこのように伝承することなどできないという説であり、悪の伝承はローマ・カトリック教会における使徒伝承とまさに対極をなす。このように考えるとき、私たちは超自然的力が実際にはたらいてー多くのことがらにおいてそうであるようにー私たちの個人生活、国家の政策、国際問題に影響をあたえていることを否応なしに実感する。この種の議論はユダヤ人に邪悪な傾向があることに関しても、アーリア人種に、あるいは人種、肌の色、宗教に関わりなく、人には邪悪な傾向があることに関する議論にもあてはまる。
歴史が示すように、セネカ(4BC-65AD)もキリスト同様、ローマ帝国に侵入した金貸し業者の腐敗した慣習と悪影響を暴こうとしたために命を落とした。ローマを代表する哲学者だったセネカは、のちにローマ皇帝となるネロの個人教授に選ばれ、長いあいだネロの親友であると同時に、もっとも信頼できる助言者だった。ネロは結婚相手ポペーアによって金貸し業者の悪に引き入れられ、世界に類を見ない暴君として知られることになった。不道徳な行ない、堕落した慣習にふけるうち彼の中の卑しさが肥大し、生涯にわたって彼は善なるものすべてを迫害、破壊した。また、復讐相手に対しては公開で残虐行為を加えた。セネカはネロへの影響力を失ったが、悪影響および腐敗した慣習を広める者として金貸し業者を公然と非難することを決してやめなかった。ついに金貸し業者は大衆に人気のあるセネカをどうにかするようネロに求めた。そこで、大衆の怒りが自分や金貸し業者に向けられることのないよう、ネロはセネカに自ら命を絶つよう命じた。
これが歴史上初めての、金貸し業者による自殺の強要であり、自分たちにとって不都合な者への自殺の無理強いはこの後も続いた。歴史上、同様の自殺および事故、自殺に見せかけられた殺人は何十件も発生している。
近年では、第二次大戦終結時のアメリカ海軍長官であり、銀行家、株式相場師としても著名なジェームズ・V・フォレスタルの死がよく知られている。1945年までにフォレスタルは、アメリカ人銀行家が英国、フランスをはじめ各国の中央銀行を牛耳る国際銀行家と密接に結びついていると確信していた。また、彼が遺した日記によれば、国際金融家こそイルミナティーであり、第一次、第二次世界大戦の勃発に直接的な責任があるとも確信していた。彼はルーズベルト大統領および政府の高級官僚に真実を理解させようと試みた。説得に失敗して暗澹たる気分から自殺をはかったのか、あるいは殺害されて永遠に口を封じられたのか、いずれにしても彼はペセスダ海軍病院の16階から身を投げた。自殺に見せかけた殺人は、上級レベルの国際的企ての中で何世紀ものあいだ容認されてきた手法である。
参照
Death of Seneca at the Command of Nero
VIDEO Monteverdi: L'incoronazione di Poppea - Seneca v.Nero (英語字幕)
オペラ。ポペーアとの結婚を考え直すようにセネカはネロを説得しようと懸命に努めるが、ネロは一切聞き入れようとはしない。
ローマ大火(AD64年7月19日に発生)タキトゥスによると火災は6日間にわたってローマ市内の14中10の区域を燃やし尽くした。この大火災はネロが、キリスト教徒をターゲットにして犯人に仕立て上げるために自ら引き起こした陰謀とされている。
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ネロがローマの大火の際にキリスト教徒を迫害したことを伝えるのは、タキトゥスの『年代記』がほぼ唯一の史料である。またこの史料で、クリストゥスという名で初めてイエス=キリストが登場する。
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民衆は「ネロが大火を命じた」と信じて疑わなかった。そこでネロは、この風評をもみけそうとして、身代わりの被告をこしらえ、これに大変手のこんだ罰を加える。
それは、日頃から忌まわしい行為で世人から恨み憎まれ、「クリストゥス信奉者」と呼ばれていた者たちである。この一派の呼び名の起因となったクリストゥスなる者は、ティベリウスの治下に、元首属吏ポンティウス・ピラトゥスによって処刑されていた。その当座は、この有害きわまりない迷信も、一時鎮まっていたのだが、最近になってふたたび、この過悪の発生地ユダヤにおいてのみならず、世界中からおぞましい破廉恥なものがことごとく流れ込んでもてはやされるこの都においてすら、猖獗(しょうけつ)をきわめていたのである。
そこでまず、信仰を告白していた者が審問され、ついでその者らの情報に基づき、実におびただしい人が、放火の罪というよりむしろ人類敵視の罪と結びつけられたのである。彼らは殺されるとき、なぶりものにされた。すなわち、野獣の毛皮をかぶされ、犬に噛み裂かれて倒れる。(あるいは十字架に縛り付けられ、あるいは燃えやすく仕組まれ、)そして日が落ちてから夜の灯火代わりに燃やされたのである。
ネロはこの見世物のため、カエサル家の庭園を提供し、そのうえ、戦車競技まで催して、その間中、戦車馭者のよそおいで民衆のあいだを歩きまわったり、自分でも戦車を走らせたりした。そこで人々は、不憫の念を抱きだした。なるほど彼らは罪人であり、どんなにむごたらしい懲罰にも値する。しかし彼らが犠牲になったのは、国家の福祉のためではなく、ネロ一個人の残忍性を満足させるためであったように思われたからである。
<タキトゥス『年代記』下 岩波文庫 p.269-270>
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ジェームズ・ヴィンセント・フォレスタル
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初代 アメリカ合衆国国防長官
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任期 1947年9月17日 – 1949年3月28日 |
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大統領 | ハリー・S・トルーマン |
後任者 | ルイス・A・ジョンソン |
フォレスタルは1949年3月28日に「神経衰弱」により辞職し、鬱病と診断されベセスダの海軍病院に入院した。
5月22日、彼の遺体が3階の屋根の上で発見された。彼は16階の病室に入院していたが、窓から飛び降りて自殺したと判断された。彼の神経症と病院の過失に関する公式報告書はその死の詳細な状況に対する疑念を抱かせ、ソ連の工作員による殺害からUFOの関係まで様々な陰謀説がささやかれることとなった。
フォレスタルは生前、イスラエルの工作員が自分を尾行していると主張していた。その後、アメリカとアラブ国家が秘密協定を結ぶことを心配したイスラエルが、実際に工作員を派遣しフォレスタルの行動を観察していたことが明らかになった。
- Frenzy hath seized thy dearest son,
- Who from thy shores in glory came
- The first in valor and in fame;
- Thy deeds that he hath done
- Seem hostile all to hostile eyes...
- Better to die, and sleep
- The never waking sleep, than linger on,
- And dare to live, when the soul's life is gone.
- Chorus from Ajax
by: Sophocles (496-406 B.C.)
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フォレスタルの衰弱と死亡の原因は未解決の歴史上の問題である。彼が1948年から1949年にかけて重症の精神衰弱に陥っていたことは疑う余地がない。しかし彼がそうなった理由は明確ではないし、その解答がアメリカの国防問題ーやっかいなUFO問題と関わっている可能性が考えられるのである。(リチャード・ドラン)
The decline and death of Forrestal is an unresolved problem of history. There is no question that he suffered from a spectacular mental breakdown during 1948 and 1949. Exactly why he did so is less certain, but the answer may have relevance to American national security – and the pesky topic of UFOs.
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