ふるやの森

地球文明の再生に向かう
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【転載】日本人奴隷とイエズス会

2014-08-21 05:22:29 | 闇の世界史

「日本人奴隷の謎を追って」という題名でニッケイ新聞が2009年4月9日付から4月24日付で十回連載されていた。【注】生前の太田龍は新聞をくまなく点検し見つけためぼしい記事は、さらに調べさせる。それに引っかからない場合は、それほど必要性を感じない場合か、単に見落としただけだ。けれど今年(平成21年)の4月は、太田の体調も思わしくない時期で新聞もろくに読めなかったに違いない。

この記事は、スペイン、ポルトガルによる南米への侵略の背後で暗躍していた奴隷貿易を日本人に焦点を当てて追っている。日本にイエズス会が入りこんでいたころ日本人奴隷はヨーロッパのみならず南米まで送られていたことを証明する記事だ。

この種のテーマは、太田自身何回も取り上げている。
南米まで送られていた、というところは新しい。私自身メキシコのクエルナバカ市の大聖堂で、1597年(慶長元年)秀吉の命により長崎で処刑された日本聖人26人の壁画が残されているのを見て(いつ描かれたかは不明)不思議に思ったことがあったが、それ以上考えも及ばなかった。ここにこのような絵があるのも連れてこられた日本人の影響を考えてしまう。

この記事の六回目に太田龍の名前が出てくる。
太田龍は一番大事なところを書く。むしろ、「自分が引用したところがいちばん重要だ」という姿勢で書いているため、前後のいきさつが分からない人にとって唐突に聞こえる。

ここの記事では、鬼塚英昭の「天皇のロザリオ」を取り上げ、ご多分にもれず、いつの間にか「火薬一樽と引き換えに五十人の娘が売られていった」という文章が独り歩きしてしまった。イエズス会とキリシタン大名の所業を訴えているのが本筋なのに、「五十万人」は本当かどうかという細部で騒がれているようである。

太田龍がこの本で、他に注目したところは、ザビエル渡来400年記念祭の折、ザビエルの「奇跡の右腕」が日本を回って、ミサが行われていた時、1949年(昭和24年)6月8日別府小百合愛児園の礼拝堂に巡業をされていた昭和天皇が訪問したところ礼拝を進められそうになったのを当時の市長が機転を利かして回避したという箇所がある。その別府の脇鉄一市長という人物を調べたかったが、ここにある以上の資料は見つからなかった。

ここの「火薬と交換された娘」の引用は、鬼塚氏は山田盟子女史の「ウサギたちが渡った断魂橋」から引用している。山田女史は、八切止夫から引用しているので鬼塚氏のは孫引きになる。八切止夫は「本能寺はバテレンによって爆破された」と言っているくらいだからこのくらい書きそうなことだ。しかも八切氏は、直接現地語の資料を調査しに行っている。

その数字の根拠は知る由もないが、引用されている原本をあたるため、国会図書館で徳富蘇峰の「近世日本国民史」を探したが、該当箇所に数字がみつからない。

太田龍にとって、その数字の解明に労力を注ぐよりももっと大事なことを訴えたかったはずである。
ホロコースト六百万人、という明らかに強調された嘘があるように、五十万人とそのまま書いてもそれほど問題ないと判断しただろう。あとは、資料が出てきたとき訂正すればいいことだからだ。やはり注目はされたが新聞記事にある通りの仕方でである。

本当のところ、この記事では、突っ込んでいない「火薬一樽と引き換えの娘」のほうに注目してもらいたかったのだ。重箱の隅をつつくような批判を書く人の多くは、問題を小さく小さく扱ってたいして関係ないところに誘導する。太田龍の目的が理解できなければ仕方がないだろう。

イエズス会が布教の名目でしていたことは、西洋で当たり前であった「人間を家畜とみる奴隷制度」と「火薬売買で戦争の斡旋」だった。当時、化学薬品のない時代、日本では火薬の原料は産出されないため輸入に頼らざるを得なかった。そのため、大名が火薬欲しさにこぞってキリシタンの洗礼を受けたのであろう。民衆には邪教を布教し大名には火薬を売った。秀吉(1587年)や徳川幕府(1614年禁教令)がキリスト教を禁じたのは、信教の自由という弾圧の次元で論じられるものではない。(もちろん正史にはそんなことは書けないだろう)

イエズス会のもくろみは、同民族同士を同族打ちさせてその国を乗っ取るというやり方である。

国を弱体化させるには、同族民を減らすことである。

一度投げられた餌は、いかようにも変化し勝手に問題はいくらでも出てくる。

政策が悪ければ、そこで生活する民衆にすべてしわ寄せがおこり、食べて行かれないと食べられるところを探して移動したり、させられたりするのは至極当然なことで、それが社会問題として噴出する。

太田龍は、枝葉末節に現れた現象はすべて、日本人が日本の論理を確立していないというところに元凶があると問うており、天寿学体系というものを思案している。

日本への本格的な侵略はこのイエズス会ナンバー2のフランシスコ・ザビエルから始まる。
イエズス会が世界制覇の尖兵として、日本へ侵略した時世である。

敵か味方か見分けるために十分調査が必要だったはずである。

日本内部ばかりの状況や目先のことに気をとられ、証拠集めと責任転嫁に奔走されている間に、世界情勢を読み取れなかったのと、切り返す論理体系がないばかりに犯した失敗は現在でも続いている。(敬称略)【mikisol】

太田龍の参考文献

(1)「ユダヤの日本侵略450年の秘密」(日本文芸社、1994/07、絶版)
(2)「ユダヤの日本占領計画」(荒地出版、1994/03、絶版)
(3)「ユダヤ世界帝国の日本侵攻戦略」(日本文芸社、1992/06、絶版)


ニッケイ新聞
「日本人奴隷の謎を追って=400年前に南米上陸か?!」
http://www.nikkeyshimbun.com.br/2009rensai-fukasawa3.html

デーヴィッド・アイク公式ブログより
「宗教、教育、戦争、そして西洋化、いかにイルミナティは東洋を征服したのか?」
http://www.davidicke.jp/blog/20080217/

キリスト教禁令関係の略年表

  年 主 体 内 容
1586(天正14)年 豊臣秀吉 イエズス会に対して布教の許可証を発給
1587(天正15)年   〃 バテレン追放令(キリスト教宣教と南蛮貿易に関する禁制文書)
1614(慶長14)年 徳川家康 キリスト教禁止令(秀吉のバテレン追放令を踏襲)
1637年~1638年   島原の乱(肥前島原と天草で3万人が蜂起)
1639(寛永16)年 徳川家光 寛永の鎖国令
1862年 ジラール 横浜に開国以来最初のカトリック教会(聖心教会)を建つ
1867(慶応3)年   隠れキリシタンとして信仰を守り続け、キリスト教信仰を表明した浦上村の村民たちが拷問を受ける(浦上四番崩れ)
1873(明治6)年 明治政府 キリスト教禁止令解除

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【注】

日本人奴隷の謎を追って=400年前に南米上陸か?!(ニッケイ新聞 2009年4月9日付け)

 「南米日本人発祥の地」は一八〇三年にロシア船に乗ってフロリアノーポリス港に到着した若宮丸の四人――とのイメージが強いが、史実をたどると、どうやらそうではないようだ。それよりも遙か以前、今から四百年以上も前に南米の地を踏んだ日本人の記録が残されている。日本とブラジルとの歴史的関わりを考える上で、ポルトガル(中世「南蛮」と称された)は欠かせない国だ。この三国関係を軸に、改めて日伯の歴史を俯瞰し、カトリック布教と大航海時代という背景の中で、日本人が四百年前にブラジルに来ていた可能性を検証してみた。将来を見通すには、その分、過去を知る必要がある。百年の歴史から日系社会の将来を考えるより、より長い歴史の中から日伯関係を俯瞰することで、日系社会の二百年後、三百年後を構想するアイデアの一助にならないだろうか。(深沢正雪記者)

連載(1)=亜国に残る裁判書類=1596年に売られた日本人

連載(2)=「小家畜か駄獣のように」=手足に鎖、舟底につながれ

連載(3)=ペルーに20人の記録も=実は南米で一般的だった?

連載(4)=中国、韓国人奴隷も?=イエズス会と東方貿易

連載(5)=売り渡したのも日本人=晴天の霹靂、驚愕する秀吉

連載(6)=50万人説は本当か?=乱暴な計算と怪しい根拠

連載(7)=キリシタン浪人との説も=下克上の世を疎み出国か


連載(8)=ポルトガルからオランダへ=政教分離進む新教に軍配

連載(9)=民族絶滅の亡霊が徘徊=今も残る慶長使節の末裔

連載(10・終)=ポルトガルに〃日系人〃?!=奴隷解放で再び日本人登場

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「陰謀論」を理解できない日本人 

いわゆる「陰謀論」は日本人には理解できない

conspiracy(コンスピラシー)を日本語で『陰謀』と訳したのは、いつで誰かは知らないが、西洋におけるコンスピラシーには土台がある。つまり『陰謀の歴史』が長い。

だから、日本人の『陰謀史観』と西洋の『陰謀史観』には開きがある。

歴史修正主義のはじまりが、ユダヤの宣伝されたホロコーストに反対し歴史の見直しをしたところから始まったように、コンスピラシーテオリ-(陰謀論)の始まりは、イルミナティ悪魔支配に抵抗をはじめた勇気ある人々によって起こった。

「イルミナティ」も「悪魔」もピンとこない日本人に理解できないのは至極当然なことであった。

有史の悪魔支配は、旧約聖書の地球期の起こりから始まる。
地球乗っ取りのアジェンダという広大な歴史観の上で見ているのであって、小さなゲームについてあれこれ言っているのではない。

彼らのアジェンダ(行動計画)に、地球人類削減が含まれている。抵抗する人間や命令を聞かない人間をあらゆる手段と方法で始末し、都合のいい人間だけを残すことを考えているとしたとしても、知ったかぶりをしないように。その兆候は、戦後64年たっても教育で政治で法律で医療面等でひしひしと身の回りで感じているはずだ。太田龍の命が尽きるまで言い続けたとしても本気になった人間はどのくらいなのだろう。

悪魔主義の本拠地の英国のタブーを破りデーヴィッド・アイクが出現したのは、奇跡にひとしい。

アメリカで刑務所に服役中のスプリングマイヤーの著作に「イルミナティ悪魔の13血流」がある。最初、私家版の簡易製本で作られたその書籍は、第四版増補版が出版され、コンスピラシーを研究するものにとって必読の書となっている。

ユースタス・マリンズは、エズラ・パウンドの収監されていた精神病院に通ってロスチャイルド家を中核とするユダヤ金融寡頭権力によって創設されたことを暴く「民間が所有する中央銀行(FRBの秘密)」を世に出した。これは、マリンズ著となっているが、エズラ・パウンドによるところが多いという。

ジョン・コールマン博士の情報くらいは、当たり前の世の中になりつつある。
キャッシュレス社会、鳥インフルエンザ、フェミニズム、マイクロチップ、監視カメラ、監視国家の誕生だ。


日本でベストセラーとなった、「ユダヤが解ると世界が見えてくる」という本は、ジョン・コールマン博士の情報がベースになっていたと言われている。

この爆発的人気のあとから、外務省によるユダヤ関係の本の取り締まりが厳しくなった。
海外からのこのような依頼(命令)は、すべて外務省を通るのが通常である。
太田龍の名前は、大手出版社で拒否されるようになり、有料広告もだせなくなった。

そこで日本で自称陰謀論者及び研究するものはどうするのだろうか。

日本人がそれに立ち向かうには、まず幕末明治維新「孝明天皇弑逆事件」という自分たちのタブーを解明しなければ、彼らと肩を並べて運動に参加することはできない。

これはまず手始めである。

参考文献
鹿島昇著「裏切られた三人の天皇」新国民出版社

(敬称略)【mikisol】   

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