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ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

初期エアロスミスを勉強しましょう! Aerosmith - Walk This Way (Audio)

2017-10-22 06:22:52 | HARD ROCK

Aerosmith - Walk This Way (Audio)

1970年代中盤、エアロスミスの人気は日本で爆発する。

でも、それは、あくまでロックファンの間である。

そして、ロックファンの中でも、ミーハー的なファンが多かった。当時、ロックバンドをアイドルに仕立て上げ、発行部数を増やそうとした水上はる子率いるミュージックライフ誌はクイーン、キッス、エアロスミスを三大アイドルロックバンドとして、もてはやす。その影響だ。

一方、なかむらとうよう氏が率いるニューミュージックマガジンを熟読するアメリカンロックを愛するようなツウなロックファンは、あまり興味を持たないというか、持たないようにした。

ミュージックライフが応援するバンドは「女こどものバンド!」だという感じでとらえ、蔑んでいたからだ。

とはいえ、シンプルでポップなキッスはともかく、とんでもない高度な音楽性を有するクイーン、

そしてストーンズとヤードバーズの流れを組む粋なロックンロールを演奏するエアロスミスについては、ツウと呼ばれるうるさいロックファンも認めていく。

エアロスミスの評価は1977年の「Draw the line」で最高潮となるのだ。

ところで、初期の3枚については、日本での発売がかなり変則的であった事実を説明したい。

ちょっとしたウンチクである。

日本での発売はまず、2作目のアルバム「飛べ!エアロスミス(Get your wings)」が1975年5月21日。3作目「闇夜のヘヴィ・ロック(Toys in the attic)」が1975年7月21日、ファーストアルバム「野獣生誕(Aerosmith)」が1976年1月21日なのである。(アメリカではファーストアルバムが1973年、セカンドアルバムが1974年、サードアルバムが1975年発売。)

つまり日本では短期間の間に3枚の作品が発売された。それも、デビューアルバムが最後に発売されるというややこしい売り方である。

日本での人気の爆発の仕方を振り返ってみよう。まずラジオで3作目が猛烈にプッシュされ、3作目がヒットする。(2作目はそんなに評判にならなかった。)そして、「ドリームオン」が入っているため、1作目がついで売れるという流れだった。そして、1976年5月(これも間がない)4作目「ロックス」が大ヒットした。もう敵なしと言う感じである。

まあ、こんな細かいことはどうでもいいのかもしれないが、エアロを歴史的に検証しようとする人には参考になると思う。

 

前置きが長くなった。

「Walk this way」である。

この曲は日本で発表されたときは「お説教」というとてもとてもダサい日本語タイトルだった。

人気のある曲ではあったが、代表曲ではなかった。

 

ところが、1986年Run-D.M.Cがラップに合わせるタイプの曲で大ヒットすると、突然、エアロの代表曲になってしまう。

 

そして、長らく低迷していたエアロの復活の曲として有名になる。(このため、初期の曲ではなく、80年代の曲と誤解するファンもいる。)

このラッキーな事件?をきっかけにして、エアロは再飛翔する。

エアロは、1987年にボンジョビで有名なブルースフェアバーンをプロデューサーに迎え、外部ライターを使用したポップなイメージの「Permanent Vacation」を大ヒットさせる。そして、世界的な大スターとなってしまう。もうロックのフィールドではなく、音楽全般のフィールドで通用するスーパースターとなるのである。(と、同時に私は興味を失ってしまった。復活は嬉しかったけど、初期の荒々しさがなくなってしまったからだ。)

以後のスーパースターとしての立ち位置は今の若い人でも知っているところであろう。

 

それにしても、

Walk this way は個性的な曲である。リフにしろ、リズムにしろ、歌い方にしろ、すべてが斬新だった。

彼らは天才としか言いようがない。

スティーブンタイラーだけでなく、5人いたからこそ、このすごい楽曲が生まれたのだと思う。

 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
硬派ロックファン (星船)
2017-10-22 22:20:09
エアロスミスが日本で人気になった70年代中頃、ちょうど私は高校時代だったのですが、周りにいた硬派ロックファンもエアロスミスは聴いていました。もちろんメロディアスロック好きの軟派ロックファンである私も大好きでしたよ。"Walk This Way"はもちろん、"Sweet Emotion""Last Child"など、初期のエアロスミスは迫力ある衝撃的なロックでした。
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星船さんへ (ミュウ)
2017-10-23 18:47:45
私も同様な経験をしています。
10代の頃というのは、本当に薄い紙に水がしみこむように、刺激が体や頭の中に入っていく感じがします。
未だにあの頃の感動が残っています。
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Unknown (サイコチキン)
2020-07-16 20:21:32
ミュウ様…今だに、エアロスミス、キッス、クイーン、などを、お子様バンドと言っているピーマンじじい、がおります。たかが音楽雑誌やピーマン頭の評論家に踊らされるような主体性の無い奴を、音楽の通とは言いません。誰が、どんな音楽を聴こうと自由なんです。でも聴くとなったら、敬意を持って聴かなくちゃね🎵音楽家達は、一生懸命、作っているのよ。。。好きだ、嫌いだ、言うのは人間の感情として、当たり前だから自由なのですが、お子様バンドとか、俺の感性に合わないとか、アホで、ぬるい事ぬかしている奴はすっこんでなさい。。。ああ…また言ってしまった💦… … …でも、スッキリします🎵
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サイコチキンさんへ (ミュウ)
2020-07-17 05:55:24
そういえば、70年代当時はそういう通ぶる人いましたね。
ロック聴き始めて2-3年なのに、「俺は、ロバート・ジョンソン聴いている」なんて、上から目線でいうやついました。最初はクイーンとか聴いてたはずなのにね。
今でも言っている人いたら、化石ですね。
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Unknown (サイコチキン)
2020-07-21 19:25:42
ミュウ様…ロバート・ジョンソンは初めて聴きました。面白いとは思いますが、ときめきを感じません。いくらクラプトンのルーツだと言われても、正直困ります。チャップリンの映画観ているみたいです。それとも、スルメの様に噛めば噛むほど味が出るのでしょうか?良い出汁が採れますかね。。。(笑)
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サイコチキンさんへ (ミュウ)
2020-07-21 20:20:06
まあ、ブルースギターのルーツということで、
それなりに楽しめます。
まあ、好きな人は好きです。
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Unknown (サイコ…chicken)
2021-07-17 02:04:59
ミュウ様。一年前の自分を見て…うぁ~ですね。我ながら…エッラそ~に好きなこと(ケッコウキツイ)を!…あきれちゃいます(笑)。でも…今でも変わんないか。相変わらず…ペ~パ~の情報を鵜呑みにするのは、つまんねえ事だと思っています。勿論…勿論…ひとつの目あすにする分にはウェルカム!…論評なども利用価値あります😉
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サイコchickenさんへ (ミュウ)
2021-07-17 05:57:59
4年前の記事にコメントありがとうございます。
今時は通ぶる人はいませんね。
その代わり、ネットで勉強して、膨大なウンチクを語る人がいます。けっこう若い人で・・・
妙に詳しくてウザいです(笑)。まるで、現代人がベートーヴェンを研究するみたいにZEPやクラプトンを研究してたりして・・・
リアルタイム世代には負けないと変な競争意識を持ってますね(笑)
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Unknown (サイコ…chicken)
2021-07-17 10:42:54
ミュウ様。聞いて…聞いて…。あのね、2年以上も前になるけど…初めて音楽ブログに書き込みしたのね。で、よせばいいものを…『やめれ~やめれ~…いつまでもペ~パ~上で、オナニ~プレイしていないで、いいかげんに、真正面から音楽とS〇Xなさったら…いかが~?』とコメントしたら…抹殺されちゃったね…(大笑)。
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サイコchickenさんへ (ミュウ)
2021-07-18 15:36:16
こんにちは。
まあ、ほどほどにお願いします(笑)。
確かに、ウンチク語りにイラっとくる場合もありますね。

アドバイスですが、コメント専門の人に対しては、ブログ主の方は、いつも「あなた自身もブログ主になればいいのに。」と思ってます。
ブログを自分でやってると、他人に対し、あまり厳しいことを言えなくなるからですね(笑)。
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