YOU ARE THE MUSIC TRAPEZE
ディープ・パープルの名ヴォーカリストとは?
イアン・ギラン?デヴィッド・カーヴァーデイル?、いやいやこの人もいます。ソウルフルで熱い声の持ち主でベースもかっこいいグレン・ヒューズです。
この人、御年67才で8月に68才になりますが、まだまだ熱い!
現在は自分のバンドでディープ・パープルの名曲を演奏するツアーをやっているようです。
また、70年代風のロックを演奏するバンド、ブラック・カントリー・コミュニオン(ドラムはジェイソン・ボーナム!)というバンドもやってます。
体型は細いままで、ジェフ・ベック同様、70年代のイメージを保って頑張ってるんですね。
この人は実に個性的な歌い方をします。それが、ロック・サウンドにはまって、実にかっこいい!
今回は彼の原点ともいえるイギリスのバンド、トラピーズの1972年発表の作品を紹介いたしますが、この時点でこのヴォーカルスタイルは完成されています!
地声+唸るように喉をつまらせたような声の使い分けが実に見事。ブルースでよく使われる唱法なのかもしれませんが、自分のものにしています。
また、時々出る甲高い怪鳥音みたいな声も面白いですね。
ディープ・パープルもすごい人材を発掘したものです。グレンはパープルにスカウトされなければ、こんなに有名にならかったかも。
さて、今回取り上げたトラピーズの曲は全盛期のメンバーです。
ギターがメル・ギャレー(一時ホワイトスネイクに参加)、ドラムがデイヴ・ホーランド(ジューダス・プリーストの80年代のメンバー)そして、ベース兼ヴォーカルがグレンというスリーピースバンドで、けっこう渋くてかっこいいロックをやってます。
ちょっと渋いので、クラシック・ロック・ファンにしかその魅力はわからないかもですが・・・。
残念ながら、メル・ギャレーは2008年、食道ガンで60才で死去、デイヴ・ホーランドは2018年に69才で死去(死因不明)となっています。
ELPのカール・パーマー同様、スリーピースバンドでの唯一の生き残りとなってしまいました。
グレンにはまだまだ頑張ってもらいたいものですね。
それにしても、クセになる声です。
次回はディープ・パープル時代の彼のヴォーカルを取り上げてみたいと思います。