KFCブログ~Growing old is not shame~

格闘芸術家集団KFCブログ、満を持して復活です。
明るく楽しく真剣に格闘技に取り組む社会人の格闘倶楽部です。

2016-02-27 22:27:03 | メンター

昨日は間違いなく私の人生の大きな転機となった、極真空手時代の師と久々にお会いしました。
現在、新極真会の理事を務める木元正資師範です。
悩み多き高校生だった16歳のあの日、深夜放送でたまたま観た極真空手に衝撃を受けて私の中の炎が燃え上がり、近所にオープンしたばかりの本部直轄横浜道場に恐る恐る入門したことを今でも忘れません。
中高の先輩で横浜道場の同門である大石先輩が、昨年私たちを四半世紀ぶりに引き合わせてくれました。
今回は2回目の会食でした。(前回は緊張と嬉しさで飲み過ぎてしまい、最後まで覚えておりません。笑)

木元師範は第4回世界大会であのアンディ・フグと死闘を繰り広げ、『闘将』と呼ばれた空手家です。
私が出会った頃の木元師範はまだ現役で、とにかく超人的に強く、稽古は本当に厳しく、私は人生で初めて疲労困憊と満身創痍の双方を身をもって味わいました。
先輩達もおっかなくて、何度も怒鳴られ、ぶっ飛ばされる毎日。
それでも私は木元師範の道場へ通い続けました。
将来に不安しかなく、自分に自信が持てず、劣等感の塊のようだった高校生は、木元正資という超人と出会いその門下生として徐々に変化しました。
稽古はめちゃくちゃ辛かったけど、道場に行くためだけに一週間生きていけるような感覚が沸いてきました。
自分がだんだんと強くなるのが楽しくなってきたのです。
そして、こんな辛いことを耐えて頑張ってるんだから大学受験なんか大したことはない、超人との組手に比べたら高校生同士の喧嘩だとか誰か強いかなんてお遊びもいいとこだ、と思うようにもなりました。
肉体は毎日悲鳴をあげてはいたけど、稽古している時、魂はいつも襲ってくる不安から解放されました。
多感な高校生だったあの頃の私は、当時の鬼のように厳しかった木元師範の極真空手で確かに救われていたのです。
師範と杯を傾けながら、四半世紀前にそう思っていたこと、そして今も感謝していることを何度も熱く師範に伝えました。

『お前がそんなこと言ってくれるなら、俺は道場をやって良かったよ。本当にそう思うよ。』

と別れ際に師範に言われて涙が出そうになりました。
格闘技は人を傷付けることもあれば人を救うこともあります。
格闘技によって救われた自分は、格闘技に恩返しをしたい。
そんなことを考えながら家路につきました。

木元師範、大石先輩
本当にありがとうございました!押忍!!



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