昨日はファミリー芸人『デスペラード』（吉本興業）のボケ担当、エマミ・シュン・サラミと久々にサシで飲みました。
ファミリー芸人唯一のイラン人。そして、随一の純粋な男。
実は、一昨日、大阪にてＭＢＳ漫才アワード２０１２の準決勝があり、ファミリー芸人会からは彼ら『デスペラード』と『めいどのみやげ』の２組が勝ち残っていましたが、両組とも惜しくも大阪に散りました。
その一報を相方の武井君から聞き、みんなに一言ねぎらいの言葉をかけたかったのです。
みんなスケジュールの都合で忙しそうで、代表してサラミと少しだけ会うことになったのでした。
漫才アワードは観客＝審査員が全員高校生ということもあり、両組ともかなり苦戦したようです。
サラミは相当落ち込んでいました。
そりゃ必死でやっているんだから、落ち込んで当たり前です。
心中いかばかりか、察するに余りあります。
でも、彼らはプレーヤーとして大舞台に雄々しく挑戦し、華々しく散ったのです。
そして、傷を癒やして、また挑戦するのです。本当に格好良い、素晴らしい人生だと思います。
なにもしないで安全圏から見ているだけの傍観者じゃないのです。
自分は自分自身の人生の主役。それを貫く彼らの生き方はそのまま私の理想とする生き方につながります。
私は彼らほど、すべてを懸ける勇気も根性も持ち合わせておりませんが、やっぱりプレーヤー、自分の人生の主役であり続けたいと思って生きているつもりです。
だから、必死で頑張っている芸人仲間とは常にシンパシーを感じ合っているし、彼らから頑張る元気をもらっています。
うちの芸人会のメンバーはみんな本当に面白いのしかいないし、人生１００％やりたいことに懸けているサムライチックな人間ばかりです。
そしてサラミを始めとして、人間的にもめちゃめちゃ良いヤツばかり。
そんな彼らがいつか芸事だけで食べていけるようになることを心から願っています。
今をときめく『杉ちゃん』だって『オードリー』だって、ついこないだまでリアルに彼らと同じ舞台に立っていたわけで、実力だってみな伯仲しています。
あとはちょっとの“運”なのだといつも思います。
世界一レベルの高い日本のお笑いの世界で、本当に過酷な世界で、めちゃくちゃ効率の悪い生き方かも知れないけど、それでも必死で頑張る仲間を私は応援し続けます。
伝説のボクサー、カシアス内藤さんが私に贈ってくれた言葉。
『いつかきっと・・・』