福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

「日本PTA 関東ブロック研究大会」で 西原小学校PTAの研究発表~ そして 「親の振り返り」

2009年10月26日 | 活動報告
          「第41回日本PTA関東ブロック研究大会 山梨大会」全体会の様子


◆10月16日、17日と、「第41回 日本PTA関東ブロック研究大会 山梨大会」が開催され、栃木県PTAを代表して研究発表を行わせていただきました。

別の業務で、広島、三重、東京と 駆け足移動による先進都市研究をした流れでの山梨入りとなりまして、
体もくたくたの状態で…(写真のとおりです 

ブログの更新がオロソカ…
指摘いただいておりましたが、そんなことでお許し下さい。


◆さてこの大会は、未来を担う子どもたちの健全育成のためにPTAの果たすべき役割を再認識し、活動を実践する方策について多面的に研究討議することを目的としています。

栃木県を代表して、西原小学校PTAの研究発表のテーマは、
「地域連携 ~子どもたちの成長を、学校・家庭・地域が一体となって守り育てるPTA活動~」
といたしまして、私たちを含め、3県の事例発表がありました。

◆西原小学校PTAでは、数年前から、研究主題を「西原大家族~PTA会員の意識啓発と活性化・地域連携の取り組み~」と定め、栃木県PTA連合会からの委嘱も受けて、平成19・20年度に渡って地域の連帯に果たすPTAの役割研究に取り組んできました。

今回の発表役は、当時の西原小学校PTA会長であった私と、当時のPTA副会長の加藤さんの2人で担わせていただきました。


◆実践報告は時間の都合上、研究13項目の中から4項目に絞って行いまして、

今回の発表項目は…(13項目の中から抜粋した4項目です)

 ①常置委員会組織の再編(生活指導から地域安全へ)
 ②活動テーマの設定
 ⑪「親の振り返り」の取り組み実施
 ⑫一般会員へ周知活動の充実「PTA こぼれ話」の発行

でした~。

◆さて、私たちの研究発表に対する会場の反応ですが、
関東ブロックのPTA会長や学校長など約350人が参加した会場からは、西原小PTAの取り組みに多くの質問が集まりました。

中でも、保護者から保護者へ啓発を行う 「親の振り返り」施策 への取り組みに関心が集中し、活発な討議がなされました。


実は…「親の振り返り」の発案者の私としては、待ってました~のところもありまして、

「親の振り返り」企画は、平成19年度に私が委員長を務めさせていただいています「宇都宮市PTA連合会教育課題委員会」で、委員の皆さんとともに研究を行って、
「親の振り返りカード」と「振り返りガイド」といった啓蒙啓発ツール
を企画作成するなどの試みを行っていたものです。

日本ではまだ類のない取り組みだと言えます。
その後、教育委員会や各校PTAのご理解をいただきまして、
宇都宮市では、平成20年度に全小中学校での展開を図り、90%以上の学校で実施されているものです。

これまでにも 国内の数か所のPTAや教育委員会から引き合い問い合わせをいただいておりまして、

「親の振り返り」に関しては、後日改めてブログで報告しようと思います。



以下、「日本PTA関東ブロック研究大会山梨大会」発表の抜粋です。
ご関心のある方はご覧下さい。


【研究の実践・活動の内容】 (:山梨大会で発表した実践例)
 ①常置委員会組織の再編(生活指導から地域安全へ)
 ②活動テーマの設定
   ③実施事業の改廃(PTA 新年会、運動会売店)
   ④連絡児童管理の一元化
   ⑤PTA 定期総会のあり方(日程の工夫、活動の充実)
   ⑥父親のPTA 活動参加啓発(運動会、文化祭他)
   ⑦PTA 球技大会の充実応援団の結成
   ⑧PTA 奉仕活動の充実親子で奉仕活動
   ⑨役員会、企画委員会等、会議日程の工夫
   ⑩学年懇談会の充実
 ⑪「親の振り返り」の取り組み実施
 ⑫一般会員へ周知活動の充実「PTA こぼれ話」の発行
   ⑬「親学講座」の充実と開催日程の工夫


【PTA 会員の意識改革を目指した活動の成果】
 ・「西原大家族」というキーワードは、「子どもは地域の宝であり、地域の子どもは地域で育てる」との意識啓発になった。
 ・「PTA こぼれ話」などを活用した双方向の積極的情報発信は、会員相互の理解と活動参加の促進につながった。
 ・「親の振り返り」の実施は、「親のあるべき姿」について意識する機会となった。


【地域・学校・PTA の連携強化を目指した活動の成果】
 ・「地域安全委員会」の発足は時代に応じたPTA 活動の一環として受け入れられ、地域連携強化の促進が図れた。
 ・地域の学校支援の実態を知り、地域への理解が深まるとともに、PTA も地域を構成する大切な一員であるとの意識が向上した。
 ・地域連携の強化がなされ、児童や保護者そして老若男女の地域の方々との異世代交流が図られることによって、豊かな社会づくりのために必要とされる「斜めの関係」を築くことができた。


【今後の取り組み】
「問題意識や情報の共有」「活動の形骸化の防止」「活動の継続と発展」の3点
 具体的には、
  ①参加しやすい活動や環境づくりの工夫と継続
  ②「親の振り返り」への取り組みの発展
  ③参加者の拡大を目指した周知活動の継続
 が求められると考えます。


【まとめ】
今回の研究を通して、改めて「PTA の役割は何か?」ということを考えてきました。ありがたいことに西原地域においては本校の卒業生、あるいは本校PTA のOB が地域活動の中で数多く活躍しており、卒業後は「地域住民の一人として学校の外側から、学校や児童の育成を支える」意識が非常に高く醸成されていることを感じています。
PTA 在籍中の保護者は、さまざまな活動を通して子どもの教育や地域社会について学び、縦横斜めの人間関係を広げる時期にあり、PTA を離れた後は、地域住民のひとりとして学校を拠点とした「まちづくり」に参画していく。そうした連鎖が“街”を支えているのだとすれば、そこに関わる人材を輩出することも、PTA に期待される大きな役割の一つなのではないかと思います。
もちろん、地域性が大きく影響するため、その地域に合わせて支援の形は少しずつ違ってくると思います。
今後の課題として「未来を担う子どもの将来について、大人として身近なところから考えて行動していくことが必要である」と感じました。


がんばりました!
 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp