これ、読みました。
一日で。
生き物好きならおすすめです。
遺伝好きなら、さらにおすすめです。
この作者、そうです。永遠の0の作者ですね。
永遠の0と言えば、3連休の初日に、家族で映画を見に行きました。
小2と小4には難しかったようですが、私がどうしても見たかったのと、嫁にも感動を分かち合ってもらいたかったので、家族で見ました。
本で読んでいたものの、映画の方も感動しました。
で、翌日この本を読みました。
「風の中のマリア」
大スズメバチの話です。
百田尚樹さんの本は、まだ二冊しか読んでいませんが、共通して言えそうなのが
「自己犠牲」の精神です。
日本人は、こういうの好きだったはずではないかと思います。
戦前が良いとは決して思いませんが、戦後のアメリカ思想?の影響も強くあって、個人主義のようなものが大手を降って歩き出し、名ばかりの個性尊重が進みすぎたきらいもある昨今、「誰かのために生きる」という発想をすることもありなのではと思わされます。
自分の人生は自分のものという考え方に、異論はありませんが、あまりにもそれを当然の権利のように主張すると、なんだかおかしくなりそうです。
いわゆる変な大人が増えている気がします。
「俺さえ良ければいい」に、共感や発展はありません。
怠惰、惰性の方向に行きがちな気もします。
「どうせ俺なんて」
「俺の勝手」
仕事柄、そんなことをいう輩に出会うと、おいおい、こんな考えが増えていっていいの?って思います。
常に資本主義。
常にお客様でありたい願望。
これではどうでしょうかね。
もちろん、だからといって「自己犠牲」を強く進めるものでもありません。
この間、新聞か何かで読んだのですが、銭湯の文化は金持ちも貧乏もみんな裸になって、「お互い様」の精神でつきあっていたという。
手ぬぐいの使い方、桶の置き方、流し場の片付け・・・すべてが次の人のためにという所作につながるのだそうです。
そしてその文化を当然のごとく大人から子どもへ受け継がれていた時代。
誰かのために、自分の時間を使う。
そして自分もまた、その恩恵を受けている・・・。
こんな素敵な輪廻はいいですね。
夜が遅いからか、どんどんまとまりがなくなってきました。
ま、たまには、こんな思索に耽る夜もよいでしょう。