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シラを切り通して無期懲役

2009年09月11日 | ツッコミ
被告はずっと犯行を否認しているらしい。新聞報道を見る限りでは完全にクロの印象だけど、否認している被告に有罪判決を下すのっていろんな意味で後味が悪いことだろう。

「前後の状況がこれだけクロで、被告は合理的な説明ができないのにもかかわらず否認し続けるのか」という唾棄したくなる感覚と「万が一の可能性としてシロということはないか」という危惧である。

プロの裁判官なら仕事だから仕方ないけど、もし裁判員の裁判だったらその負担は非常に大きかったように思う。

83歳殺害・強盗、当時の女民生委員に無期判決(読売新聞) - goo ニュース
2009年9月7日(月)13:05
 名古屋市北区で2005年3月、無職高島静子さん(当時83歳)が自宅で殺害された事件で、強盗殺人や窃盗などの罪に問われた同区西 味鋺 ( あじま ) 、元民生委員江角一子被告(58)の判決が7日、名古屋地裁であり、天野登喜治裁判長は「江角被告が犯人と認められる」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
 弁護側は「被害者は江角被告以外の第三者に殺害された」と無罪を主張していた。
 判決によると、高島さん宅に民生委員として出入りしていた江角被告は、05年3月22日夜、高島さんを睡眠薬で眠らせ、首を絞めて殺害。翌23日午後、キャッシュカードで5万3000円を引き出した。
 弁護側は「高島さんに頼まれて預金を下ろした」と主張した。しかし、判決は、高島さんが過去10年間、口座の残高がマイナスにならないように管理していたと指摘し、「保険料の支払いを控えた時期に、残高が6円になるまでの引き出しを頼むのは不自然」として退けた。判決はさらに、〈1〉江角被告は、犯行時間帯に高島さん宅から交際相手の男性宅に電話をかけたと認められる〈2〉犯行に使用された睡眠薬の成分が江角被告宅のすりこぎから検出された――などとして、「江角被告が高島さんを殺害し、預金を引き出した」と結論づけた。
 検察側は論告で「被告は約800万円の借金を抱えていて動機がある」と主張していた。
 この裁判では、自白や凶器といった直接的な証拠はなく、状況証拠をどう評価するかが争点だった。
独居の83歳殺害、元民生委員に無期判決 名古屋地裁(朝日新聞) - goo ニュース
2009年9月7日12時30分
 名古屋市北区で05年3月、一人暮らしの高島静子さん(当時83)が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元民生委員の江角一子被告(58)の判決公判が7日、名古屋地裁であり、天野登喜治裁判長は、「キャッシュカードを奪う目的で睡眠薬を飲ませて昏睡(こんすい)させ、罪証を隠滅するために殺害したと認められる」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
 強盗殺人事件では、自白や凶器などの直接証拠がなく、江角被告は一貫して無罪を主張していたが、認められなかった。
 天野裁判長は、強盗殺人罪のほか詐欺や窃盗など、起訴された計五つの事件についても、ほぼ、検察側の主張通りに、犯罪の成立を認定した。
 高島さんの死亡推定時刻について天野裁判長は「05年3月22日午後9時前後の一定の幅のある時間帯」とした。
 高島さんが殺害された翌日に、被告が銀行口座から現金を引き出した点については、「高島さんの意思に基づかない引き出しだ」と述べ、「頼まれて引き出した」とする被告側主張を退けた。
 その根拠として、事件後に被告宅のごみから見つかったメモに暗証番号が書かれていた点を挙げ、「高島さんが事件前に現金を引き出す際に、暗証番号を盗み見て記録していた」と述べた。
 事件当時、高島さん宅の玄関が施錠されていた点について、被告が合鍵を持っており、鍵穴に不自然な傷跡がなかったことから、「犯行を行うことが可能と認められる」とした。
 また、被告以外の第三者の犯行とした弁護側の主張について、「日常的に高島さん宅に第三者が出入りしていた可能性はある」としながらも、被告が高島さんの死亡推定時刻の3月22日午後9時20分ごろ、高島さん宅にいたことが電話の発信記録などから確認されており、「被告が殺害したと認定することに合理的な疑いを生じさせるものではない」と判断した。
 さらに、事件当時、被告は消費者金融などから計約840万円の借金を抱えていた、とも述べた。
 公判で検察側は、状況証拠を積み重ねて立証にあたった。江角被告が被害者との関係が希薄だったと装うため、民生委員の訪問記録を改ざんしたり、事前に合鍵を作ったりするなどしていたと指摘。動機については、金欲しさから一連の犯行に及んだと説明した。
 一方、弁護側は、高島さんと交友関係にあった第三者による犯行だと主張。逮捕前から長時間の取り調べを受けるなど、違法捜査による典型的な冤罪事件だとしていた。
 高島さんが殺害された夜に、被害者宅から出てくる被告を目撃したとする住民の証言について、弁護側は「髪形や白髪の特徴が一致せず別人だ」と主張。訪問活動記録を改ざんした点については、「他の民生委員から訪問回数が多いと注意されたため、事件前に書き換えていた」と述べていた。
 06年1月の初公判後、33回の期日間整理手続きを実施したほか、証人尋問は双方あわせ40人にのぼるなど、審理は長期化した。

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2 コメント

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シラを切り通しても死刑 (g-frog)
2009-09-11 16:50:31
同じようにシラを切り通しても
ヒ素カレー事件の林真須美死刑囚なら
裁判員でも死刑になった気がします。
裁判ていうのは難しいですね。
返信する
時間がたてば (excel2000)
2009-09-12 13:02:43
確かにヒ素カレーは裁判員でも死刑になったと思いますが、執行されないまま年月が過ぎれば「えん罪だったんじゃないの」と思う人は増えてきそうな気がします。
返信する

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