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歌え!だらリーマン

買った、使った、感想、評価

尻隠して頭隠さず

2005年05月08日 | 調理・料理
5月2日の夜に注文して、4日に届いてからハマってしまった保温調理鍋。使っていると欠点も見えてきた。使い勝手やコストを考えれば妥協の作りだとは思うが、熱工学的な「作りの悪さ」だ。

外鍋は真空魔法瓶でできている。沸騰した鍋を入れた外鍋を手でさわっても暖かさは感じない、さすがの断熱性能がある。ところが外鍋のふたは真空断熱ではなく(おそらく発泡樹脂系の)断熱材がはいったものだ。だからふたの外側をさわると明らかに暖かく、かなりの熱流束があるもよう。だが考えて欲しい。内部が熱い場合に一番熱が逃げやすいのは上部のはずだ。その上部を真空断熱していないのは残念だ。

もう一点、熱が逃げる仕組みは熱伝導や輻射よりも物質移動にともなうものが多い。これも上部が危ない。水蒸気が外部に逃げることで熱も逃げる。内鍋の取っ手は外鍋の外に出ているので隙間があってそこから水蒸気が逃げる。回避するためには取っ手ごと外鍋に入れてしまった方がよい。でも現実には難しいとは思う。「外鍋+ふた」という形式もできれば変えたい。「底板+外鍋かぶせ」というほうがよい。こうすれば上部も真空断熱になって物質の出入りもない。断熱性がよくなるはずだ。もちろん実現性は低いな。

ここまで考えてふと思いついた。圧力鍋を発泡スチロールの箱に入れて保温調理鍋とするのって、個人がかってにやるにはとても良い適用事例ではないかと。圧力鍋が丸ごとはいるクーラーボックスみたいなものを買って、加熱した圧力鍋を入れてふたをして保温する。圧力鍋はパッキンで密閉されているのでコンロから外してしまうと水蒸気など物質の出入りはなくなる。熱伝導と輻射だけコントロールすればよい。クーラーボックスの内側にアルミ箔を貼ったものを用意して圧力鍋を入れる。

しかし…圧力調理は100℃を超える温度で短時間で煮炊きしようとする思想だし、保温調理鍋は100℃未満の温度を長時間保持することで調理しようとする思想だし、相容れない物があるかもしれない。でもやってみる価値はある。いずれ安物の圧力鍋を手に入れよう。

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