性的少数者への配慮がブームであるかのように、やたらと取り上げられている。
この大袈裟ともいえる取り扱いは、これまでの無配慮を取り戻そうという意味で、
バランスが早くとれれば良いと思っている。
だが、少数者故に差別に苦しんでいる集団は、これ以外にも数え切れないほどある。
いっそ全部見直してみたらどうか。
ある高校で、制服を見直したというニュース番組を見た。それはそれで良い。
制服でニュースになるなら、もっと深刻な、聾学校における、手話の本格的導入こそ、
真剣に考えてほしいと思う。
歩く人もどちらかといえば少数者である。足の不自由な人、視覚障害者、老人にとって、
多くの地方の歩道は歩きにくく、危険を伴うことが甚だしい。
母の車椅子を押して、近所を歩くだけでも、不快になるくらい操作がたいへんである。
国土交通大臣には、自分で車椅子を操作することを、就任前に体験するよう課してほしい。
絶対に目から鱗であると思いしらされ、任期中の使命であると、彼は自覚するであろう。