悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

技術

2017-06-24 22:03:33 | 介護

ある本を探していたところ、『ユマニチュード入門』という本に目がとまった。
3年前、新聞に紹介されていたもので、既に読んでいるが、まったく生かされていない。

理解力に問題のない高齢者に対しては、普通に対応し、まぁ、よい介護者でいられる。
だが、一筋縄にはいかない場合、通常の対応では結果が出せず、すぐにぼろが出る。
最初に読んだ頃は、より良い介護をするために、などと、プラスアルファのつもりだった。

ところが、歳を重ねるにしたがい、理解力が衰え、持ち前の性格が強く出るようになると、
「理解させよう」という下手な対応ではコミュニケーションが取りにくくなり、喧嘩腰になる。
家族の場合は、互いに甘えがあるので、相手への理解や配慮に手抜きが出てくる。
その結果、互いの悪い面が表に出て、引っ込みがつかなくなり、エスカレートする。
こうなると、互いにストレスが積もり積もっていく。

介護者のストレスがたまるのは当然だが、被介護者も、理解力が落ちているとはいえ、
不快感だけは残っている。心理的不安、悲壮感、孤独感などが、底流に淀むようになる。

これらのマイナス感情が被介護者に定着する前に、介護者のストレスが爆発する前に、
介護技術を生かし、良好な関係を保つよう、対応を変えなければならない。
そのことにやっと気づくほどに、言い争いをするようになってしまった。

再度この本を熟読玩味し、介護に生かそうと思う、今日この頃の私である。

   


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