The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

ジャンゴ

2013年03月19日 | 映画について

 

見てきました!!!

実に痛快でしたッ(≧∇≦*)

残酷、流血シーンが多いので、苦手な方は注意が必要かも。銃撃戦のリアルさにびっくりしました。

 

レオ様の悪役ぶりが素晴らしく、ジェイミー・フォックスもかっこよかったです。ハムの子孫のカナン人(黒人、エジプト人)は本当に苦難を強いられたのですね。それと同時にそういった白人に擦り寄る黒人の狂気のようなもの、残酷な農場主の狂気も描かれていてます。黒人の執事役のサミュエル・L・ジャクソンが凄い!!!!最後の最後まで、骨の髄まで白人至上主義に蝕まれている姿が壮絶です。

個人的にはあれだけの悪逆な事しているにも関わらず、「自分たちは天国に行ける」と確信している白人たちにびっくり。「信じるものは救われる」のかもしれませんが、「やっぱりさすがに許されないことをしてるんじゃ・・・」とか不安にならないのかと思いますが、「清らかな岸辺~♪御国でまた会う日まで~♪」とか歌っていてムカっとしました。ま、黒人のような獣をいくら痛めつけて、殺そうが御旨に反してはいない、という自信があるのかもしれません。

 

映画の最初の方で黒人の罪無い少女を鞭打つ男が聖書を持っている上に、聖書のページをちぎって服に何枚も貼り付けているのには驚きました。

つまりこういう意味かと。。。

白人達は神も人種差別を認めているとして、旧約聖書の創世記、9 章の 21 節~27 節を根拠に主張しました。

カナン(エジプト人、黒人)は呪われよ。彼はしもべの下僕 ( しもべ )となって、その兄弟たちに仕える。」また言った。「 セム(ユダヤ人など)の神、主はほほえむべきかな、カナン(エジプト人、黒人)はそのしもべとなれ。神は ヤペテ(白人)を大いならしめ、セムの天幕に彼を住まわせられるように。カナン(エジプト人、黒人)はそのしもべとなれ。」

 

この節の前に、真っ裸で寝ていた父ノアの姿を見てしまったカナンの父ハムが兄弟を呼びに行く場面が描かれています。それだけの事なのですが、ノアはハムを激怒します。大事な所を見られたからとか、訳によってはハムがノアの局部をエロティックな目でしたとか解釈されるようです。

白人聖書学者の解釈によると、セムは イスラエル人の祖、ヤテベは ヨーロッパ人の祖、 カナン(子)の父のハム は アフリカ系人種の祖となったのだそうです。

白人たちは黒人を カナン に見立てて黒人は下僕に生まれついた人間であり、白人は生まれながらにして彼等の主人であると説きました。そして白人達は子供の頃から、親や学校、教会、社会から

有色人種 ( 黒人、黄色人種 ) とは神の創造物の 一つではあるが、人類的尺度から見れば白人よりも かなり下等な生き物 ( Sub Human ) である。故に彼等にはそれに ふさわしい扱い をすべきである 

という人種差別を教わっていたのだそうです。

実にくだらない部分に壮絶な人種差別の遠因があったりするものです。


実の息子であるハムが「父さんがスッポンポンで丸見えで寝てるぜ」といったのか「父さん、丸見えだ(ゴクリ)襲いたい」だったのか分かりませんが、ふるチンで眠っていたノア(父)も悪いのに、なぜかいきなり「孫のカナン君」に対して「呪われよ!兄弟の奴隷となれ!!」とか言うって・・・orz

 

 


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