漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 228

2023-11-30 05:41:24 | 貫之集

ほととぎす こゑききしより あやめぐさ かざすさつきと しりにしものを

時鳥 声聞きしより あやめ草 かざす五月と 知りにしものを

 

時鳥の初音を聞いたときから、あやめ草を髪にかざす五月になったと知っていたのに、ようやくその簪を挿すことができた。

 

 詞書は 227 と共通で、「菖蒲とれるところ、またかざせるもあり」の後段に対応する歌ということになります。一枚の屏風に2つの絵が描かれているのでしょうね。
 この歌は新勅撰和歌集(巻第三「夏」 第153番)に入集しています。



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