漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0073

2020-01-11 18:10:52 | 古今和歌集

うつせみの よにもにたるか はなざくら さくとみしまに かつちりにけり

うつせみの 世にも似たるか 花桜 咲くと見しまに かつ散りにけり


よみ人知らず




 はかない世の中にも似ているなあ、桜は。咲いたと思って見ている間にもう散ってしまうのだから。

 「うつせみの」は、「世」「人」「命」などにかかる枕詞。このあとも何首か登場します。