私の好きな、近くにある産直市場グリーンファームは、今日もこんな楽しい売り場展開をしていました。
「猪、鹿、猿、鳥に負けるな!」
という励まされているのか、馬鹿にされているのかよくわからないキャッチコピーです。
その他にも、
◆いろんなキノコの展示会
◆スズメバチの巣
サランラップの中を成虫が飛び回ったり、こんがり太った蜂の子がくねくね踊っています。
◆地球温暖化防止!
そこで、秋冬の野菜を買ってきました。
こちら長野では、葉ものの野菜しか育たないのでしょうか?
とりあえず地元のお店を信じて、店頭に並んだ育苗ポッドの苗を買っていきます。
2週間前に耕しておいた畑に畝を作り、植えておきました。
例えば白菜でもいろいろな品種があります。
さて、何個が実を結ぶでしょうか?
収穫が楽しみです。
■白菜
・金将二号(85日)×4
・豊秋(50日)×4
・スプリンター(55日)×4
■キャベツ
・秋徳(60日)×4
・芽キャベツ×3
■レタス
・レタス×6
・エンダイブ×3
■カリフラワー
・カリフラワー×1
・オレンジブーケ×1
以上
「猪、鹿、猿、鳥に負けるな!」
という励まされているのか、馬鹿にされているのかよくわからないキャッチコピーです。
その他にも、
◆いろんなキノコの展示会
◆スズメバチの巣
サランラップの中を成虫が飛び回ったり、こんがり太った蜂の子がくねくね踊っています。
◆地球温暖化防止!
そこで、秋冬の野菜を買ってきました。
こちら長野では、葉ものの野菜しか育たないのでしょうか?
とりあえず地元のお店を信じて、店頭に並んだ育苗ポッドの苗を買っていきます。
2週間前に耕しておいた畑に畝を作り、植えておきました。
例えば白菜でもいろいろな品種があります。
さて、何個が実を結ぶでしょうか?
収穫が楽しみです。
■白菜
・金将二号(85日)×4
・豊秋(50日)×4
・スプリンター(55日)×4
■キャベツ
・秋徳(60日)×4
・芽キャベツ×3
■レタス
・レタス×6
・エンダイブ×3
■カリフラワー
・カリフラワー×1
・オレンジブーケ×1
以上
親父の古希祝で家族そろって旅行に出かけてきました。
シルバーウィーク真っ最中で災厄の渋滞でしたが、
白骨温泉の乳白色の温泉と天気快晴の上高地は最高でした。
いつもの家族で顔を合わせて、酒飲んで、普通に過ごしましたが、
普通がいいんだと思います。
特に気合を入れたわけでもなく、ワクワクしたわけでもなく、普通です。
次は10年後のおやじの80歳祝いかな。
また家族そろって旅行に行けたらいいと思います。
シルバーウィーク真っ最中で災厄の渋滞でしたが、
白骨温泉の乳白色の温泉と天気快晴の上高地は最高でした。
いつもの家族で顔を合わせて、酒飲んで、普通に過ごしましたが、
普通がいいんだと思います。
特に気合を入れたわけでもなく、ワクワクしたわけでもなく、普通です。
次は10年後のおやじの80歳祝いかな。
また家族そろって旅行に行けたらいいと思います。
私の自主制作の第一弾は、「田舎箪笥」です。
「田舎箪笥」とは勝手に名づけました。
私のお気に入りの産直市場グリーンファームの骨董コーナーで見かけた古い箪笥がベースです。
大きく言えば「和家具」です。
赤っぽい色に塗られ、金具があしらわれた衣装箪笥といえば、和家具をイメージしていただけますでしょうか?
でも、私が製作したいものは、そこまで頑丈でなく、そこまで豪勢でない、もう少し質素でやわらかい感じの、農家にもあるような、悪く言えば野暮ったい、普段使いのしやすい箪笥を目指し、「田舎箪笥」と名づけました。
(骨董屋で見かけた箪笥をめんどくさいので2000円で買ってきました↓)
そして、そのような家具を作るためには、和家具の全体像も勉強しなければなりません。
船箪笥や階段箪笥、仙台箪笥など、いろいろと見たり聞いたりしたことはあるものの、それらの関係がわからなかったのです。
それらを大まかに理解した内容を書きますね。
少し勉強してみると、
和箪笥、時代箪笥といわれているものは、
「形態/用途」と「産地」に分けることができます。
前述の船箪笥や階段箪笥、仙台箪笥でいえば、
船箪笥や階段箪笥→「形態/用途」
仙台箪笥 →「産地」
ですね。
もちろん、これらの「形態/用途」と「産地」はダブっていて、仙台箪笥の中の階段箪笥ということになりますし、船箪笥といえば佐渡箪笥という具合です。
でも、ネット上ではこれらが入り乱れているところがありますので、まずは「形態/用途」と「産地」に分類して理解してみたほうが早そうです。
■分類一覧
◎は伝統工芸品指定
<形態/用途>・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○帳場箪笥
○船箪笥
○車箪笥
○衣装箪笥
○水屋箪笥
○階段箪笥
○薬箪笥
○茶箪笥
○刀箪笥
<産地>・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○佐渡箪笥
○庄内箪笥
○米沢箪笥
○三国箪笥
◎岩屋堂箪笥
○仙台箪笥
○二本松箪笥
○近江箪笥
◎松本家具
-桐箪笥系―
◎春日部箪笥
◎加茂箪笥
◎泉州箪笥
◎紀州箪笥
―指物系―
◎江戸指物
◎京指物
◎大阪唐木指物
少々説明を加えますね。
■「形態/用途」別の箪笥の種類
○帳場箪笥
商家の看板として、また金庫として使われたため、非常に豪勢かつ強固なつくりになっていてバリエーションも多い。
○船箪笥
北前舟などの航路が確立された時代、長い船旅の間貴重品を守るために、金具がふんだんに使われ強固かつ豪華なつくりな船箪笥が出現。
○車箪笥
衣装箪笥や帳場箪笥の下に車がついたもので、火災の際に運び出す利便性が考えられている。
○衣装箪笥
最も多く使われた一般的な箪笥です。嫁入り箪笥としても作られる。
○水屋箪笥
水屋とは本来は茶室の隅にある茶器等を洗ったり、置いたりする場所のことですが、そこから台所に置かれ食器を入れたり、食べ物を入れておく箪笥のことを水屋箪笥というようになったらしい。扉はすのこや金網等をつけて風通しをよくした。
○階段箪笥
狭い町屋などで愛用される。それぞれに合わせて作られているのでいろいろなサイズがある。
○薬箪笥
薬店で使われていて、多くの薬を収納できる小さな抽斗がたくさんついている。数が少なく貴重。
○茶箪笥 本来は茶道具を入れる小型の箪笥。
○刀箪笥 刀を入れておくための箪笥。
■「産地」別の分類
以下は、船箪笥が源流と思われる産地・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○佐渡箪笥
船箪笥の最大の産地であり、豪華な船箪笥が中心だった。
○庄内箪笥
船箪笥を中心に、黒漆塗りと欅の衣装箪笥のふたつが有名。
○米沢箪笥
庄内箪笥の影響も受けていますが、金具にはアゲハ蝶か桜など可愛らしいがデザインが多い。
○三国箪笥
福島県の三国は、船航路にあたるために船箪笥の製作が盛んだった。
以下は、商売や生活の箪笥が源流と思われる箪笥・・・・・・・・・・・・・・・・
◎岩屋堂箪笥
栄華を極めた奥州藤原文化という下地があり、漆工、良質な欅材を使った木工、金工の技から素晴らしい箪笥が生まれる。
○仙台箪笥
金具などには龍などが多く、豪華なものが多く使われる。
○二本松箪笥
衣装箪笥などが中心。
○近江箪笥
水屋箪笥が有名。
○松本家具
東北地方とは異なる趣の箪笥が発展。
以下は、今まで説明してきた主に欅を使い赤っぽく金具がついた箪笥類とは異なる「桐箪笥」の産地・・・
◎春日部箪笥
◎加茂箪笥
◎泉州箪笥
◎紀州箪笥
以下は、和箪笥とは少々異なる指物の産地・・・・・・・・・・・・
◎江戸指物
◎京指物
◎大阪唐木指物
※以上は、私見に基づく分類です。
※参考図書「木工指物」、「岩谷堂箪笥」
※参考HP「和骨董 伊吹」
大変参考になりました。ありがとうございます。写真も掲載されているので見やすいですよ。
■まとめ「箪笥は新しい」
箪笥って実は新しいんです。作り始められたのは意外にも江戸時代以降で、江戸時代中期あたりから浸透しはじめ、各地に産地ができたようです。
じゃあ、それまでの人々は一体、衣服をはじめ日用品をどうしていたかって?
答えは、
「それほど余分なものがなかったので、しまうスペースも要らなかった」
らしいです。
貴族や武士の上流階級はいざしらず、一般の人は毎日着るための服だけあればいいし、食器もお椀があれば事足りたのかもしれませんね。
それでも江戸時代も徐々に庶民の生活レベルも上がり、箪笥などが必要になってきたというこです。
現代人の個人所有物はさらに増え、箪笥をはじめさまざまな収納が必要になっています。
引越しが多い私も、引越しの度に、歳をとるたびに物が増え、「物をもたない人生を送りたい。持つものは人の縁と信頼だけがいいなぁ」なんて思いますが、なかなかそうはいかないんですよね。
◆参考図書
「田舎箪笥」とは勝手に名づけました。
私のお気に入りの産直市場グリーンファームの骨董コーナーで見かけた古い箪笥がベースです。
大きく言えば「和家具」です。
赤っぽい色に塗られ、金具があしらわれた衣装箪笥といえば、和家具をイメージしていただけますでしょうか?
でも、私が製作したいものは、そこまで頑丈でなく、そこまで豪勢でない、もう少し質素でやわらかい感じの、農家にもあるような、悪く言えば野暮ったい、普段使いのしやすい箪笥を目指し、「田舎箪笥」と名づけました。
(骨董屋で見かけた箪笥をめんどくさいので2000円で買ってきました↓)
そして、そのような家具を作るためには、和家具の全体像も勉強しなければなりません。
船箪笥や階段箪笥、仙台箪笥など、いろいろと見たり聞いたりしたことはあるものの、それらの関係がわからなかったのです。
それらを大まかに理解した内容を書きますね。
少し勉強してみると、
和箪笥、時代箪笥といわれているものは、
「形態/用途」と「産地」に分けることができます。
前述の船箪笥や階段箪笥、仙台箪笥でいえば、
船箪笥や階段箪笥→「形態/用途」
仙台箪笥 →「産地」
ですね。
もちろん、これらの「形態/用途」と「産地」はダブっていて、仙台箪笥の中の階段箪笥ということになりますし、船箪笥といえば佐渡箪笥という具合です。
でも、ネット上ではこれらが入り乱れているところがありますので、まずは「形態/用途」と「産地」に分類して理解してみたほうが早そうです。
■分類一覧
◎は伝統工芸品指定
<形態/用途>・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○帳場箪笥
○船箪笥
○車箪笥
○衣装箪笥
○水屋箪笥
○階段箪笥
○薬箪笥
○茶箪笥
○刀箪笥
<産地>・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○佐渡箪笥
○庄内箪笥
○米沢箪笥
○三国箪笥
◎岩屋堂箪笥
○仙台箪笥
○二本松箪笥
○近江箪笥
◎松本家具
-桐箪笥系―
◎春日部箪笥
◎加茂箪笥
◎泉州箪笥
◎紀州箪笥
―指物系―
◎江戸指物
◎京指物
◎大阪唐木指物
少々説明を加えますね。
■「形態/用途」別の箪笥の種類
○帳場箪笥
商家の看板として、また金庫として使われたため、非常に豪勢かつ強固なつくりになっていてバリエーションも多い。
○船箪笥
北前舟などの航路が確立された時代、長い船旅の間貴重品を守るために、金具がふんだんに使われ強固かつ豪華なつくりな船箪笥が出現。
○車箪笥
衣装箪笥や帳場箪笥の下に車がついたもので、火災の際に運び出す利便性が考えられている。
○衣装箪笥
最も多く使われた一般的な箪笥です。嫁入り箪笥としても作られる。
○水屋箪笥
水屋とは本来は茶室の隅にある茶器等を洗ったり、置いたりする場所のことですが、そこから台所に置かれ食器を入れたり、食べ物を入れておく箪笥のことを水屋箪笥というようになったらしい。扉はすのこや金網等をつけて風通しをよくした。
○階段箪笥
狭い町屋などで愛用される。それぞれに合わせて作られているのでいろいろなサイズがある。
○薬箪笥
薬店で使われていて、多くの薬を収納できる小さな抽斗がたくさんついている。数が少なく貴重。
○茶箪笥 本来は茶道具を入れる小型の箪笥。
○刀箪笥 刀を入れておくための箪笥。
■「産地」別の分類
以下は、船箪笥が源流と思われる産地・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○佐渡箪笥
船箪笥の最大の産地であり、豪華な船箪笥が中心だった。
○庄内箪笥
船箪笥を中心に、黒漆塗りと欅の衣装箪笥のふたつが有名。
○米沢箪笥
庄内箪笥の影響も受けていますが、金具にはアゲハ蝶か桜など可愛らしいがデザインが多い。
○三国箪笥
福島県の三国は、船航路にあたるために船箪笥の製作が盛んだった。
以下は、商売や生活の箪笥が源流と思われる箪笥・・・・・・・・・・・・・・・・
◎岩屋堂箪笥
栄華を極めた奥州藤原文化という下地があり、漆工、良質な欅材を使った木工、金工の技から素晴らしい箪笥が生まれる。
○仙台箪笥
金具などには龍などが多く、豪華なものが多く使われる。
○二本松箪笥
衣装箪笥などが中心。
○近江箪笥
水屋箪笥が有名。
○松本家具
東北地方とは異なる趣の箪笥が発展。
以下は、今まで説明してきた主に欅を使い赤っぽく金具がついた箪笥類とは異なる「桐箪笥」の産地・・・
◎春日部箪笥
◎加茂箪笥
◎泉州箪笥
◎紀州箪笥
以下は、和箪笥とは少々異なる指物の産地・・・・・・・・・・・・
◎江戸指物
◎京指物
◎大阪唐木指物
※以上は、私見に基づく分類です。
※参考図書「木工指物」、「岩谷堂箪笥」
※参考HP「和骨董 伊吹」
大変参考になりました。ありがとうございます。写真も掲載されているので見やすいですよ。
■まとめ「箪笥は新しい」
箪笥って実は新しいんです。作り始められたのは意外にも江戸時代以降で、江戸時代中期あたりから浸透しはじめ、各地に産地ができたようです。
じゃあ、それまでの人々は一体、衣服をはじめ日用品をどうしていたかって?
答えは、
「それほど余分なものがなかったので、しまうスペースも要らなかった」
らしいです。
貴族や武士の上流階級はいざしらず、一般の人は毎日着るための服だけあればいいし、食器もお椀があれば事足りたのかもしれませんね。
それでも江戸時代も徐々に庶民の生活レベルも上がり、箪笥などが必要になってきたというこです。
現代人の個人所有物はさらに増え、箪笥をはじめさまざまな収納が必要になっています。
引越しが多い私も、引越しの度に、歳をとるたびに物が増え、「物をもたない人生を送りたい。持つものは人の縁と信頼だけがいいなぁ」なんて思いますが、なかなかそうはいかないんですよね。
◆参考図書
岩谷堂箪笥 (伝統的工芸品シリーズ)成田 寿一郎理工学社このアイテムの詳細を見る |
木工指物 (木工諸職双書)成田 寿一郎理工学社このアイテムの詳細を見る |
塗装の授業は、あれやこれやを混ぜてまるで実験くんです。
しかも相当年季の入った全身サランラップ巻きの秤が唯一の頼み。
目盛りが10グラム単位なのに、5グラムとか、場合によっては3グラムとか計ってるし、かなり適当です。
それゆえ、各班「チェリー色」という同じ色を作っても全然同じになりません・・・・
しかも相当年季の入った全身サランラップ巻きの秤が唯一の頼み。
目盛りが10グラム単位なのに、5グラムとか、場合によっては3グラムとか計ってるし、かなり適当です。
それゆえ、各班「チェリー色」という同じ色を作っても全然同じになりません・・・・
本日の塗装の時間、校長先生のお言葉です。
塗装の前段階として、素地調整、つまり紙やすりによる研磨がのちのちの塗装の出来具合に大きな影響を与えます。
そのためにみんな必死に紙やすりをかけていますが、実は必死にやればやるほど平らな面が傾いてしまったりしてだれてしまいます。
それを防止するために、研磨する材よりも少し狭い幅の木っ端に紙やすりをまいて削ると平らに削れるそうです。
この「木っ端を探して巻く」
という一手間が、いい製品を作るには大事だということです。
家具を買ってくださる方の中には、目の肥えた方もいらっしゃれば、家具に対して、言葉は悪いですが素人の方もいらっしゃいます。
たまたま、家具を買ってくださる方が素人であればあまり細かいところは指摘されないかもしれませんが、製品を作るときは、いつもあくまで「プロのお客様に見ていただく」気持ちでやらなければ上達しないとも教えていただきました。
常に高みを目指していきましょう。
塗装の前段階として、素地調整、つまり紙やすりによる研磨がのちのちの塗装の出来具合に大きな影響を与えます。
そのためにみんな必死に紙やすりをかけていますが、実は必死にやればやるほど平らな面が傾いてしまったりしてだれてしまいます。
それを防止するために、研磨する材よりも少し狭い幅の木っ端に紙やすりをまいて削ると平らに削れるそうです。
この「木っ端を探して巻く」
という一手間が、いい製品を作るには大事だということです。
家具を買ってくださる方の中には、目の肥えた方もいらっしゃれば、家具に対して、言葉は悪いですが素人の方もいらっしゃいます。
たまたま、家具を買ってくださる方が素人であればあまり細かいところは指摘されないかもしれませんが、製品を作るときは、いつもあくまで「プロのお客様に見ていただく」気持ちでやらなければ上達しないとも教えていただきました。
常に高みを目指していきましょう。
2009年12月27日
「長く使える家具を作ろう」
なんて考えるなら、一番長く使われている木を見なければということで、世界最古の木造建築という法隆寺も訪ねました。
木でできた一番古いものといえば、世界に他にもさまざまな道具があるでしょうが、「使われている」という意味では、そのような木の道具はおそらく博物館で温度管理され手も触れられずに大事に丁重に保存されているでしょうから、該当しません。
一方法隆寺は現在も建物として機能し雨露をしのいでくれているわけですから「使われている」わけです。
しかし、法隆寺もそのすべてが当時のままというわけではありません。
回廊の柱を見ると、当時のままの柱と修理で新しくなった柱があります。
◆当時のままと言われる柱
◆近づいてみると。1400年以上の風雪をしのいだ跡がうかがえます。
◆取り替えられた柱
法隆寺が建立から1400年以上も経た現在でも、
こうして我々の目の前にその姿をとどめていてくれている陰には、斑鳩大工といわれる、先祖代々長きにわたって法隆寺を見守ってきた宮大工の方々のご苦労があったそうです。
その最後の宮大工と言われたのが、薬師寺のページでもご紹介した西岡常一さんです。
木を長く使うためには、作り手、使い手、そして直し手(作り手かもしれませんが)の力も必要なんですね。
そんなことを感じました。
◆補修された柱
◆なんだか気に入った響き、世界最古の木造建築のお寺にあった「日本最古の食堂」
◆聖徳太子が書いたお経の中から抜粋された漢字
太子と同じ漢字を我々も書いていると思うと不思議な気持ちです。
「長く使える家具を作ろう」
なんて考えるなら、一番長く使われている木を見なければということで、世界最古の木造建築という法隆寺も訪ねました。
木でできた一番古いものといえば、世界に他にもさまざまな道具があるでしょうが、「使われている」という意味では、そのような木の道具はおそらく博物館で温度管理され手も触れられずに大事に丁重に保存されているでしょうから、該当しません。
一方法隆寺は現在も建物として機能し雨露をしのいでくれているわけですから「使われている」わけです。
しかし、法隆寺もそのすべてが当時のままというわけではありません。
回廊の柱を見ると、当時のままの柱と修理で新しくなった柱があります。
◆当時のままと言われる柱
◆近づいてみると。1400年以上の風雪をしのいだ跡がうかがえます。
◆取り替えられた柱
法隆寺が建立から1400年以上も経た現在でも、
こうして我々の目の前にその姿をとどめていてくれている陰には、斑鳩大工といわれる、先祖代々長きにわたって法隆寺を見守ってきた宮大工の方々のご苦労があったそうです。
その最後の宮大工と言われたのが、薬師寺のページでもご紹介した西岡常一さんです。
木を長く使うためには、作り手、使い手、そして直し手(作り手かもしれませんが)の力も必要なんですね。
そんなことを感じました。
◆補修された柱
◆なんだか気に入った響き、世界最古の木造建築のお寺にあった「日本最古の食堂」
◆聖徳太子が書いたお経の中から抜粋された漢字
太子と同じ漢字を我々も書いていると思うと不思議な気持ちです。
2008年12月27日
(写真は薬師寺白鳳伽藍の再建に台湾から寄進された樹齢2500年の材木)
左右対称の美
中央に金堂を配置し、その手前東西に塔を配置し、周囲を回廊で囲う伽藍配置を「薬師寺式伽藍」と呼んでいるとおり、薬師寺で初めて採用されたスタイルらしい。
そんな左右対称の美の中で、
東塔よりも西塔のほうが高いように見える?
これは有名なお話なのでご存知の方も多いと思いますが、事実、西塔と東塔の高さは違います。
東塔は天平年間に建立されたままの姿を残していますが、西塔は焼失していたものを1981年、最後の宮大工として名高い西岡常一棟梁によって再建され、この西塔が現在東塔よりも高くなっています。
しかし棟梁の計算では、「建物の木の重み等で、西塔は500年後には東塔と同じ高さになる」らしいです。
この話を私は数年前にお付き合い先の不動産会社の社長さんより、
「本当にいい仕事とは、100年、1000年後でもいい仕事なんだ。今がよくても、後から駄目になるような仕事をやってはいけない」
というお話とともにお聞きしました。
折りしも、A歯の耐震偽装問題などがあったり、見た目だけうまく作って長持ちしない家具などを見たりしていたので、すんなり納得でき、また感動しました。
それから西岡常一さんの本も読み大変勉強させていただきました。
今日はそのお話の実地体験でしたね。
(写真は薬師寺白鳳伽藍の再建に台湾から寄進された樹齢2500年の材木)
左右対称の美
中央に金堂を配置し、その手前東西に塔を配置し、周囲を回廊で囲う伽藍配置を「薬師寺式伽藍」と呼んでいるとおり、薬師寺で初めて採用されたスタイルらしい。
そんな左右対称の美の中で、
東塔よりも西塔のほうが高いように見える?
これは有名なお話なのでご存知の方も多いと思いますが、事実、西塔と東塔の高さは違います。
東塔は天平年間に建立されたままの姿を残していますが、西塔は焼失していたものを1981年、最後の宮大工として名高い西岡常一棟梁によって再建され、この西塔が現在東塔よりも高くなっています。
しかし棟梁の計算では、「建物の木の重み等で、西塔は500年後には東塔と同じ高さになる」らしいです。
この話を私は数年前にお付き合い先の不動産会社の社長さんより、
「本当にいい仕事とは、100年、1000年後でもいい仕事なんだ。今がよくても、後から駄目になるような仕事をやってはいけない」
というお話とともにお聞きしました。
折りしも、A歯の耐震偽装問題などがあったり、見た目だけうまく作って長持ちしない家具などを見たりしていたので、すんなり納得でき、また感動しました。
それから西岡常一さんの本も読み大変勉強させていただきました。
今日はそのお話の実地体験でしたね。