さて、ちょっと空いちゃったけど、久々にスペーシアギアの話。
と言っても、今回はその前段階として、主にノア・ヴォクシーとの比較になります。
CVT車に特有のラバーバンドフィーリング。
これが顕著に出てくるのが、峠道の登り&高速道路の登り。
平地で殆ど生活が送れてしまう人にしてみれば、このラバーバンドフィーリングは全くと言って良いほど気にならず、CVT車に不満無いと思う。
私が初めてCVT車を乗ったのは初代シエンタ。
それまでは、4速60km/h以上でないとトルコンがロックアップしないAT車に乗っていたから、「エンジンの空回り感」が半端でなく、シエンタに乗り出した当初は、20km/hでトルコンがロックするから、「(キックダウンさせないと)アクセルの反応こそ鈍いけど、エンジン回転数が抑えられルから、かなりエコで良いなw」と思っていた。
でも、実際はこんな悪さが有って、「何じゃ、こりゃ(><)」 → 過去ログ
その後「CVTでもマニュアルモード(以下、MTモードと表記)なら、自動変速しないはず。それが有れば、まだ良いかもw」と思うようになった。
結果、MTモード付のヴォクシーを買った事で、それは正解だとわかったわけだけど・・・。
ただ、昨今の車は、アクセルの踏み加減を電気信号に変えて、エンジン吸気量を制御する仕組みだから、そこに設計者の意志が介在する・・・。(それはそれで、車自身が「壊れない様に制御する」部分は良いんだけどね・・・)
だから、シフトをD→Mに変える際の変速制御とか、MTモードでの変速制御に癖が有る(苦笑)
最初に書いたけど、今回は、スペーシアギアよりは、ノア・ヴォクシーの話がメインかな(^^;)。
MTモードでの変速制御に癖が有る一例をあげると、こんな感じ。
まずはどの速度域をどのギアがカバーするかと言うと・・・
スペーシアギアの場合、別途説明するけど、平地ではこんな感じでギアが固定する。(表示上だけ・・・(苦笑))
「シフトアップ可能速度」と書いているけど、「ギアの守備範囲の最低速度」と思ってもらえば良いかな。
因みに、ノア・ヴォクシーのギア比は、70系と80・90系で同じ。
シフトアップできる速度が、80・90系では5km/hほど高い。
ここからは、ノア・ヴォクシーの癖のあるMTモードに触れます。
私が、結果的にMTモードを限定的でしか使わない理由が、ここで紹介する(私にとっては)アホな制御、なのね・・・(><)
実は、D → M とモードを変えると、勝手にシフトダウンする。これが非常に気に入らない(- -メ)
下は、DモードからMTモードに変えた場合のギアを示したもの。
速度が4速でカバーする範囲でMTモードにする分は、4速のままだからまだ良いんだけど・・・
5速範囲では1段下の4速に、6・7速範囲では2段下までシフトダウンするから、アクセル一定のままでもエンジンはキックダウンしたのと同じ様に吹け上がる。
ところが、そのキックダウン分と同じ様にアクセルを踏み込んでから、更に踏み込まないと、加速に移らない(><)
例えると、アクセルを床まで踏み込んだ状態の踏み加減を100%とすると、こんな感じになる。
(あくまで、踏み加減は体感的なものなので、実際の踏む量とは一致していないと考えてください)
解説すると、60km/hで走っている時に、前方のバイクを追い越そうと加速したい場合、Dで走っていれば15%アクセルを余分に踏み込めば、事足りるわけ。
ところが、D → Mにすると、(守備範囲的に7速で良い筈なのに)2段下の5速にまで車が勝手に落とすから、アクセルを更に25%踏み込んで30%の踏み加減にしないと、ゆっくり減速しちゃうわけ(><)。
加速が必要なわけだから、更に10%分踏み込んで40%にしてやって、はじめて加速に移る・・・。
だから、「MTモードにして速やかな加速に移る」為には、Dでキックダウンするよりも余分に踏み込まないと加速しないわけね(^^;)
結局その余分な踏み込みが加速に移るタイムラグになるから、加速の為にMTモードに変えるやり方は、私にしてみれば全然使えない(><)。
設計者の意図は「ドライバーが加速を必要とするから、マニュアルモードに変えるはず。だからシフトダウンさせよう。」と考えての事だと思うから、まぁ、それは理解できるけどねぇ・・・(^^;)。
でも、実情は、Dのままでのキックダウンの方が早く加速に移れるから、私にとっては「マニュアル車の様に使えねぇ~!」なのだ・・・(- -メ)
7速がDモードの最高ギア比と同じだったら、4速からMTモードにして走る様にすれば直結感が得られて燃費的に差は出ないだろうから、まだ良かったかもしれないけどねぇ・・・(><)
結局今は、90系が教えてくれた「低負荷ドライブによるエコ走り」をする様になったから、それにはDモードの方が楽なので、「直結感で走りたい」登り坂の場面以外、Dで走るのが主体になっているわけ(^^;)
さて、スペーシアギアの場合、MTモードにするとエンジン回転数は同じままで、7速範囲なら7速のギア固定エリアに違和感なく移ってくれる。
ヴォクシーはギアを下げちゃうけど、スペーシアギアは水平移行、そう思ってもらえば良いかな。
加速が必要でMTモードにした場合、力不足ならドライバーがシフトダウンさせてそれに応じてアクセルを踏み込む事をするから、私の感覚的には70系~90系のノア・ヴォクシーより、スペーシアギアの勝ちだね。
トヨタの設計者さん、ちょっと気を回し過ぎだと思うよ(^^;)
マニュアル モードなんだから・・・(><)
※尤も、私のエコ走り主体の運転を車が学習してしまった為か、スペーシアギアもD → Mの際のアクセルレスポンスが「エコ重視」で悪くなり、結局加速のタイムラグが読めるパワーモードを加速時に使う事が多くなった(><)
結果的に、スペーシアギアもヴォクシー同様、マニュアルモードは登り坂対応が主体、になった(苦笑)
だからと言って、スペーシアギアも違和感大有りの部分が有るから、設計年代が古いとはいえ、ヴォクシーが勝っている部分も有るよ。
それは次回。
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