こんな動画が有り、前回は最初のトロッコ問題について、私なりに解説してみました。
【ゆっくり解説】AIはどちらを犠牲にするのか-トロッコ問題と人工知能-
AIでもこの判断、難しいよねぇ・・・、と最初思っていたけど、
所詮「我々人間が『AIがこのような場面に遭遇したら・・・』」と考えているだけでしょ? って気がしてきたので、前回は最初のトロッコ問題について、ちょっと突っ込みいれたわけ(笑)。
で、次の臓器移植の選択肢だけど・・・。2:10位から。
「臓器くじ」という問題らしいけど、
これは5人の命を救うために、臓器移植のする。その為にこの5人と無関係で健康な人の命を奪う、というもの。
明らかに「殺人行為」に当たると私は判断しますね。倫理上受け入れられないでしょう。
許されるとすれば、健康な人が「死刑囚」で有る場合、でしょうね。
世の中に放たれて再び人を殺す可能性が高い人間は、AIなら高確率で判断できるでしょう。
それならば、この人を死刑にして臓器を提供することで、死ぬ運命にある5人を救える。
また、この人が世に出た場合殺されたであろう人達を救う事もできるわけですからね。
これについては法整備は必要ですが、死刑囚からの臓器提供が認められれば、処刑後の臓器の有効活用ができるので、AIに頑張ってもらうのは有り、そんな気がしますよ。
次に、4:55から、自動運転での問題について論じてますが、これも2択じゃないと思いますよ。
自動運転の車が追突されて、前の別々の車線に居る2台のバイクのどちらに追突する事を選ぶか、ですが・・・。
まず、法令順守の観点から、車線変更は可能な限りしない、というプログラミングはされていると思います。
すると、ぶつかる可能性が同じである以上、現行の車線を維持して急ブレーキをかけての回避行動しかやらない、でしょう。
次に、「臨機応変に最大限安全を確保する回避行動を取る」とプログラミングされていれば、相手が細いバイクですからね、2台の間に入って回避する行動だって取れるわけですよ。
AIですから、基本のプログラミングと今まで学習してきた回避行動を最大限に生かして回避できるはずですからね。
因みに、事例は違いますが、私自身の過去の経験。
左から右折で中途半端に飛び出してきた対向車が私に気が付いてブレーキを欠けて車線を斜めの状態で塞いで止めてしまい、私は左側の路側帯へ急ブレーキをかけながら回避行動を取りました。
ガードレールと相手の運転席のドアの間に鼻先を突っ込む形でギリでぶつからずに止まれて、相手の運転手見て苦笑いした事が有るんですよ。
相手も謝ってたし、事故にならずに済んだからその場で別れましたけどね(苦笑)
これ、形通りに車線を守っていて急ブレーキ掛けただけでは、相手と完全にぶつかってますからね。
左の隙間に回避行動を取った分、斜めになった相手との距離が取れたから当たらなかったわけですから。
という事で、このバイクの問題は、AIなら十分回避できる問題、そう思いましたね。
設問として、AIがどのような答えを出すか? ってテーマだから仕方ないとは思うけど、ちょっと問題としては逃げ道が有るなぁw
次に、5:45位からの、橋の上で人を轢きそうになった場合、も同様。
(これ、「アクセルが戻らなくなって暴走してている」っていう前提条件が有れば、これでもいいと思うのですが・・・。)
AIなら、霧などで視界の悪い橋を走っていたら、「障害物を発見した段階で安全に停車できる速度」で走っているから、ぶつかる前に止まる。
視界が良い状態でスピードを上げて走っていても、逃げ場のない橋の上に人がいるのは事前に発見できるから(それが、視界の悪いカーブの先であっても、視界が悪ければそれ相応に止まれる速度でしか走らない)、安全に止まると思うよ(^^;)
因みに、私の場合多分橋にぶつけて止めようとするだろうけど、橋を突き破ったら「運を天に任せる・・・」ってなりそうです(><)
最後のアンケートの部分も、逃げ場が沢山(笑) 7:35位から。
さっきも書いたけど、ブラインドコーナー等を走っている場合、障害物を発見した時点で安全に止まれる速度までしか、AIは速度を出さないと思うよ。(人間は出しちゃうけど・・・)
だから、横断歩道を見つけた時点で止まれる速度で走っている、と考えられるから、設問自体もちょっと無理が有るかな。
それに、信号を守って横断歩道を渡っている老人と、信号を無視して横断歩道を渡っている若者 って、隣の車線に居るわけ無いっしょ。
両方とも信号を守っているか、無視しているかのどちらかになるよね、普通(苦笑)
設問に有る、歩行者の素性がホームレス・金持ち・犯罪者なんて、運転者からはわからないよね、普通。
だから、これはアンケートそのものが「安全運転にかかわらない部分が有ってそれはナンセンス」な気がするよ。
(AIの判断基準、という意味では設問として良いと思うけどね。)
自動運転は早々に普及してもらえた方が良いと思うけど、バイクの問題の様に「必ずどちらかを轢いてしまう」様な無能なAIじゃあ、私は要らない。
今、日本全国に無事故運転を続けているプロドライバーが数十万人は居ると思うよ。
彼らの運転能力の平均以上の安全運転ができないAIでは、普及してもらっては困るね。
少なくとも、今のAIでは、安全運転を任せられるとはとても思えないけどね(^^;)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます