富士山の裾野を下る道は、別の道だったと思いますが、以前大型トレーラーがブレーキトラブルで大きな事故を起こしていた記憶が有ります。
富士山に向かい、一方的な上り坂になるので、逆行の場合一方的な下り坂。
長い下り坂では、ブレーキの使い方を間違うとブレーキが効かなくなります。
長い一方的な坂道で私が真っ先に頭に浮かぶのは、碓井バイパス。
過去にスキーバス転落事故が起きた、あの道です。
あの事故も、ブレーキの使い方を誤ってブレーキが効かなくなってしまった事故でしたよね。
碓井バイパスには、ブレーキトラブルの際に突っ込んで停車できるエスケープゾーンが有ります。
グーグルマップ、ストリートビューより
突っ込んだ車がいないらしく、草で覆われています。(良い事ですw)
あのバスも、あと500m位何とか道に留まっていられれば、長野県側の避難所に辿り着けたと思うのですが・・・。
あの事故は長野県側で起きてますが、長い下りになるのは群馬県側。
この道は、一般乗用車ならDレンジでブレーキだけを使って何も問題無く下りきれると思います。
今のトヨタのCVT車は下り坂で勝手にシフトダウンする制御をしてくれますし。(余りエンジンブレーキが効く感じがしないですけどね)
ヴォクシーで過去に下った際も、ブレーキについては殆ど心配せずに走っていました。(効きについては、毎回踏む度に確認してますよ。同じ量踏んでいるのに効きが悪く感じたら要注意です。)
心配せずに走れる理由は3つあります。
1.今の車はブレーキの放熱性の高いディスクブレーキ。
2.かつて空荷の2トン車で(今はディスクだが、当時は熱がこもり易いドラムブレーキ。大型車と同じ構造。)、ニュートラル走行・ブレーキのみで無事下りきった経験が有る。
(勿論初見ではやれません。何度も走っていて、「こんな走り方をすれば危険な目に合わないで試せる。」とほぼ確認したうえでのチャレンジですからね。)
3.ブレーキが冷え易い走り方を知っているから。(これ、モータースポーツが好きなので、見ていて知っているし、自分でも安全な範囲で試してます。)
今回のバス事故の道、動画で見ると碓井バイパスより狭く、速度も出せない道だって良くわかりました。
この道は走った事は有りませんが、動画で見る限りマニュアルモードで3速にして走らないと、ヴォクシーでもブレーキに不安が出そうです(^^;)
0:58位から、動画の本題に入ります。
【独自検証】静岡 観光バス横転事故の原因は?現場ルートを“観光バス”で走ると…(2022年10月15日)
5:50くらいから、この道をキャンピングカーで走ってフェード現象に見舞われた人のインタビューが有ります。
多分、ベース車両で空車状態なら、ディスクブレーキだからフェード現象は起きなかったと考えられます。
キャンピングカー仕様になっている為、1トン以上の積み荷を積んだ状態で走っているに等しいでしょうから、積極的にエンジンブレーキを使わないと、フェードが起きる可能性は高いですね。
キャンピングカーって、架装して重くなる分サスペンションやタイヤは強化していますが、ブレーキはノーマルのままでしょうからね、キャンピングカーユーザーは気を付けなくてはならないでしょうね(^^;)
この動画は、キャブコンユーザーやこれからキャブコンを買おうと思っている人に、参考になると思いますよ。
※キャブコンとは、トラックの荷台を取り払って(もしくはトラックの荷台の上に)居住空間を架装したキャンピングカー
バンタイプの車がベースの場合、バンコン
この後、こちらの動画も目にしました。
地元タクシー運転手でも難しい坂道「要所で踏まないとブレーキパッドが燃えちゃう」静岡・観光バス事故|TBS NEWS DIG
現場にブレーキ痕らしきものが残っていたと有りますが、あれはブレーキ痕で無くてフロントタイヤのスキッド痕でしょう。
右に曲がろうとしてハンドルを切ったものの、速度が出過ぎて曲がらずにスリップしたまま突っ込んだ、と言うのが正解だと思います。
バスの前タイヤの舵角通りにハンドルが切れていれば、スリップ痕の様な直線に近い痕は付きませんからね。
タクシーの運転手さんが「50km/h出したらダメ」と言っていたので、ストリートビューで見てみたところ、道路の勾配表示は確認できませんでしたが、5~8%くらいの勾配が続く道の様です。
しかも、エスケープゾーンは無さそう・・・(^^;)
ヴォクシーで走る場合、3速でエンジンブレーキをかけて走らなくては、ブレーキの過熱が心配な道、と言うのは、的を得ていそうでした(^^;)。
(因みに、我がヴォクシーはタクシーの約1.5倍の重さ、先程のキャンピングカーは2倍以上の重さでしょう。ブレーキへの負担は重さに応じて大きくなりますからね。)
軽井沢のバス事故は、運転手さんが大型バスの排気ブレーキの使い方に熟知していなかった為、フットブレーキが過熱して効かなくなったための事故でしたね。
今回の事故は、若い運転手さんがその辺の運転知識を持っていたか? と言うのが、事故原因の解明につながるポイントと言えそうです。
中型以上のバス・トラック系は自重が重い為高い制動力が必要。
そのため、放熱性が低いドラムブレーキが殆どですから、乗用車のドライバーには馴染みの薄い「排気ブレーキ」が装備されています。
動画で紹介されている通り、「減速は排気ブレーキとエンジンブレーキ、止まる時がフットブレーキ」が基本です。
もし、「若い運転手さんへの運転指導が適切にされていなかった」と言うのであれば、「そんなバス会社に何で三ツ星を与えたんだ!?」ってなりますね。
バス会社の評価の仕方も、問題になりそうですね・・・。
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