気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

箱根駅伝を見て感じた事 その2

2010-01-04 22:42:19 | 燃費

今回は「伴走車の燃費」について思う事を書いてみたい。

今回箱根駅伝の伴走車は、ホンダのエリシオンが主流でオデッセイが数台。

トヨタがダイナハイブリッドのカメラマン用の車を提供していた。

 

そこでふと、トヨタが初代プリウスを伴走車に提供していた大会があった事を思い出した。

その時は「これからは伴走車がすべてハイブリッドかEVに変わるのかな?」と思っていたのだけど、今回の箱根駅伝やマラソン大会を見てハイブリッド車が広がる兆しが余り感じられない。

ハイブリッド車なら排ガスは余りださないから、ランナーにとっても朗報だと思っていたが・・・。

 

トヨタが「伴走車にプリウスを使って『これだけCO2削減が達成できました』」と言うような宣伝が無いのも気になる。

効果があれば絶対宣伝に使うだろうからw

 

 

「何でだろう・・・?」と色々考えてみると、

マラソンや駅伝の伴走車には「ハイブリッドはそれ程効果が期待できない」

と言う現実が有りそうだ。

 

ハイブリッドカーの思想は簡単に言うと、「エンジンは一番効率の良い状態で回し、効率の悪い低回転域をモーターで補う」、というもの。

エンジンを効率よく回し、走行時に余るパワーで発電機を回してバッテリーに充電。

減速の時のエネルギーも充電する。

エンジンの効率が悪い低速時・または加速時の補助に、充電した電気を利用してモーターを回す。

 

「余るパワー」(以下「余力」とします)の意味がちょっとわかりにくい人がいるかもしれない。

陸橋を登る時アクセルに軽く力を入れるだけで速度が落ちないで登れる車は余力が有るといえる。

対して、アクセルをかなり踏み込まないと速度が落ちてしまう車は余力が無い。

でも、平坦な道を一定の速度で走るだけであれば余力は少なくても良いわけで、その部分の力を充電器を回す事に使っているわけ。

 

 

ところが、平均時速20km/h程度で走り続ける伴走車の場合、どうだろう?

普通のMT・AT車では2速で走るだろうからエンジン回転数は1600回転くらい。

CVT車なら1000回転くらいでエンジンは回る。

でも、ハイブリッドは「電気自動車モード」で走る速度。

 

しばらくは「電気自動車モード」で走り、バッテリーが無くなればエンジンが回りっ放しになり充電。

有る程度充電されると再び「電気自動車モード」と言う走行パターンの繰り返しになるのでは?

 

そうなると、「ハイブリッドカー」で有ることの優位性は殆どなくなってしまい、通常の車で伴走するのと燃費的にはそれ程差が出なくなってしまう、と考えられる。

ただ、箱根駅伝なら箱根の山登りが有る。

ここの登りはハイブリッドのメリットは生きないが、下りならそのメリットは十分生かせるだろう。

但し、平坦路で殆どその充電分は使い切ってしまう事になりそうだけど・・・。

 

一回ぐらいエスティマとエスハイで伴走車をやって、燃費の結果がどう出るか、トヨタさんやってみないかなぁ。

片や12km/L程度のエスティマ、片や20km/Lのエスハイ。

自分の予想だと、燃費はエスハイの方が勝つと思う。

でも、カタログ値に対する燃費についての開きはエスハイの方が大きくなると思われます。

 

ちょっとした燃費ネタでしたw


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

まめ八 [2010年1月7日 0:38]
こんばんわ。
箱根駅伝を見ながら燃費の分析を行っているEP82-SW20さんは目の付け所が違う!思いました。
ウチは2400ccのエスですが、箱根駅伝の伴走車のような走り方だと多分、10㎞/lは切るでしょうね。ただ、この車を購入する際にハイブリットのエスに試乗したのですが(もちろん短距離ですが・・・)2400ccのエスとそう大差が無かった事を覚えています。また、試乗を終えた後で営業氏も声を小さくして“ハイブリットだからと言ってこの車の燃費に余り期待しないで下さいね。”と言っていました。
実際、先日エスの定期点検にトヨタカローラ店に行ったら、営業氏が“プリウスの燃費についてのクレームが多くて対応に困っている”と嘆いておられました。
ハイブリットも使い方を謝るとガソリン車との価格差を埋められない燃費しか上げられないようですね。
さて、ハイブリットの実力が公になりつつある現状の中、トヨタは次のプリウスをどうしてくるのでしょうか?
EP82-SW20 [2010年1月7日 23:20]

>まめ八さん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますw

いえ、たまたま「全車プリウス」の大会があったので、「これからは全部伴走車はハイブリッドカーになるのかな?」と思っていたわけです。
それが相変わらず一般車での伴走が続いているので不思議に感じたわけで(笑)
「ハイブリッドならどんな走り方をしても一般車より燃費が遥かに上」と勘違いしている人達は案外多いかもしれませんよ。
多分私の生活環境では、Keiワークスの方がインサイトより好燃費を記録しそうですし、プリウスも余り良い燃費にはならないと思われます。
何しろ60km/hで走りっぱなしの時間が、燃費計測でのその時間より遥かに長いので(笑)
プリウスは「ハイブリッドのカローラ」と徳大寺有恒さんが著書に書いていましたね。
誰にでも受け入れられ易いハイブリッドカーとして、燃費レコードの最先端を行くのではないでしょうか?
タクロウ [2011年6月8日 21:25]
毎年正月恒例の大学駅伝には車を使ってるんだ。ラジオ中継車やテレビ中継車、パトロールカー、白バイは必要なんだ。空からの中継はヘリコプターが要るからだ。監視員のジープは必要だな。警察官や白バイの巡査、セキュリティの方、テレビとラジオの放送局、ヘリのパイロットは正月休みは無いんだ。
EP82-SW20 [2011年6月9日 19:36]

>タクロウさん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますw

世間一般の「休日」に働いている人って、結構いますよね。
一般的には公共交通機関の人達や警察・消防等の緊急関係者ですねw

コメント
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