気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

お年玉

2009-01-04 23:45:00 | 映画

時には、自分にお年玉をあげてもいいよねぇ(笑)

という事で、自分へのお年玉を買いました。

 

それが、またまた見つけたレア物の映画、「ポールポジション」

 

 

 

先日紹介しました「栄光の男たち」の次にF-1を題材に作られた、半ドキュメンタリー映画です。

(何故「半」なのかというと、レーサーやレース好きな映画俳優のインタビューが入っているから「半」と書いています。でも、内容はドキュメンタリーです。)

 

このDVDは私が本格的にF-1レースを見るようになった次の年、1977年のドキュメンタリー。

この年、初めてF-1レーサーの死亡事故をカラー写真で見た年でもありました。

(少年の私にとっては、かなりショッキングな画像でした。30年以上過ぎた今でも鮮明に思い出す事ができますから。)

恐らく現在では掲載されないでしょう。

(ゲームの世界の15禁の意味、わかる気がします。)

 

1977年はこの事故で2人が、そして2回目になる富士でのF-1では観客一人とスタッフ一人が事故死した、そんな年。

前年の1976年は、1975年のチャンピオン、ニキ・ラウダが瀕死の重症を負う事故に見舞われています。

 

この映画は、そのラウダが一人の進行役と言う形で出演しています。

そして、彼のすさまじい事故シーンも収録されています。

勿論、この事故から復活した後のラウダが出演しているわけですが、彼の顔には火傷による生々しい傷が残されています。

(その後彼は2回のチャンピオンを獲得し、現在は引退して航空会社を運営しています。)

 

 

更に先程のレーサーの死亡事故の瞬間も生々しく映し出されています。

(確かこの映像は、観客が撮影していたものと聞いています)

 

ホームストレートの左側にエンジントラブルで煙を上げて停車した一台のマシン。

コース右側のピットから、2人のクルーが消火器を持ってコースを横断したのがこの事故のきっかけでした。

 

そのホームストレート前の右の高速ブラインドコーナーを立ち上がってきた4台のF-1マシン。

速度は約270km/hで団子状態。

先頭に一台。

その後ろに二台が横に並んでいる。

更にその後ろに一台。

 

先頭のドライバーは一瞬の判断で右へ逃げてかろうじて2人の後ろ側を通過して難を逃れた。

後日彼はこう語っています。

「僅か数十センチの距離だったよ。死んでいたのは僕だったかもしれない。」・・・と。

 

後続の横に並んだ2台のうち、左側の車が2人のうちの後ろの一人を直撃してしまいました。

(撥ねたレーサーは、正面と右に他車がいたので、恐らく横断している2人の姿は認識できなかったと思われます。)

 

270km/hで人が撥ねられた映像は、わかっていて見ないと「何だ? これ?」と言うくらい、想像の範囲を超えています。

以後、このシーンは何度と無く「悲惨な事故のケース」として映像に登場する事になりました。

撥ねた側のレーサーもコクピットが一瞬にして潰され即死。

その写真が雑誌にカラーで掲載されていたのでした。

 

 

この映画にはそのほかにも「インディ500」で起きた壮絶な事故シーンが収録されています。

 

 

「これだけ危険なスポーツなのに、何で走るの?」

 

 

「危険を考えたら走れない・・・」

そう答えたレーサーがいます。

 

 

今でこそ死亡事故・重症事故が起きていないF-1ですが、幾多の犠牲の上に現在の安全が築かれている、と言っても過言ではないと思います。

 

 

この事故を見た為か、私は、交通事故死者に比べ遥かに危険と思えるレースの世界で死者が意外と少ない事に関心が出てきました。

そして、そういう目でレースの事故を見るようになり、シートベルトがレーサーの命綱であることを認識するようになりました。

 

市販車ではまだ前席のシートベルトがようやく標準装備された頃でしたが、当時少年の私にとっての衝撃的な写真との出会いが、一般車でのシートベルト率先着用のきっかけになった、とも言えそうです。

 

人間、色々なきっかけで成長するものですね。

 

しばらくは、レース関連のDVDを物色し続ける可能盛大ですw


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

LUXEL [2009年1月5日 0:22]
こんばんは(〃ー〃)ノ
EP82-SW20さんのお年玉、“ポールポジション”。。。ノンフィクションのF1ストーリー?のようで、かの有名なF1ドライバー「ニキ・ラウダ」がこの頃にお亡くなりになられた事を知ったのは、今、買っている本の中で取り上げられた記憶があり、私はその記事から知りました(←確か)
パッケージに写っているF1マシンの顔ぶれ、フェラーリなどがあるみたいですね。。。
このレースを想像してみると、アイルトン・セナが事故死した時の衝撃がありそうな気がしてきました。。。

P.S パッソ・セッテ、昨日、早速見てきましたw
後ほど、写真をお送りし、EP82-SW20さんの目で見たセッテのファーストインプレッションを是非×2、お伺いしたいです。
宜しくお願いします。
EP82-SW20 [2009年1月5日 21:39]

>LUXELさん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

すみません、ニキは大事故から復帰して健在です。
ちょっと修正入れておきました(^_^;)。
現在、オーストリアで「ラウダ航空」を運営しています。
セナの事故もショックでしたが、彼の場合は「インディーカーだったら死なずに済んだのでは・・・」と言う気持ちの方が強いです。
インディーカーの方では1982年に私が知る上で一番悲惨な死亡事故が有り、その後マシンの安全性が格段に向上していますから。

メール拝見しました。
とても貴重な写真ですw
後程お返事しますね♪
コメント
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