ウイングマンのドラマ版は大方好評で筆者はホッとしている。第1話は
原作と大体は同じ。時代性やドラマという媒体の都合での改変はあるも
ののどれも成功している。やはり、高校生に設定を変えると学校でコス
プレして暴れる描写はなし。義務教育ではないので退学させられてしま
う。主役のキャスティングは明らかに話題作りではあるが、原作との違
和感が少なく、広野健太本人と認められるし、他のキャストも好演だ。
1984年の夢戦士というアニメ版の要素は取り入れないと思いきや、主題
歌アレンジのBGMもあり芸コマである。原作のドリムノートは、ウイ
ングマン以外の事も書いても(殺戮行為を除いて)夢はかなうのだが、
ドラマ版では最初に書き込んだ事(ウイングマンの事)限定となった。
支援メカやウイングガールズをオミットするのだろう。しかし、総理大
臣はオミットせずに登場。総理大臣のヒーロー番組登場はレインボーマ
ン(1972年)以来のミラクルだ…というか、これはストーリーを引きで終
了して第2期に繋げたりはせず、原作の重要な部分をまとめて再構築して
半年か3ヶ月で完結するつもりなのだろう。確かに原作の終盤はスケール
が大きくなりすぎて深夜ドラマでの映像化は難しい。おっと…ネタばれに
なるので第1話に話を戻そう。変身リミットが10分から5分となったのは、
長編漫画から30分番組となるのでそこは妥当だろう。しかし、健太の年齢
から言って何故にデンジマン(1980年)?ここは公式配信のタイミングも
あるが、原作者の桂氏に合わせたのかな?桂氏は筆者のようにヒーローが
ほぼ全部好きというイメージがあるが、世代的に初代ウルトラマンのファ
ンでライダーにはあまり興味はないらしい(現にライダー関連のネタは少
ない)。大人になって好きになったのはメタルヒーローでは宇宙刑事あた
りで戦隊も80年代前半のゴーグルVあたりまでかな?ゼイラムのアニメ版
(1994年)に参加したり、新作ハカイダー(1995年)の陣中見舞に行った
話は聞くが(撮影は休みで無駄足だったらしい)平成令和のヒーローに強
い思い入れはないのかもしれない。もっとも筆者は直接お会いした事はな
く、インタビューをいくつか読んだイメージなので、もしご本人が読む事
があったら思い込みを勝手に書いて申し訳ありません(汗)。ラストで残
念なのは原作のお知らせ。紙媒体の復刻はなく、電子の配信のみらしい。
もっとも40年前のコミックなので読者のページの投稿者は50代。今さら過
去の青春を蒸し返されても困るかな?(愛憎…いや愛蔵版も無理?)筆者は
連載とアニメ放映中にはファンを卒業しようと決心しヒーロー関連のものは
全て廃棄。なのでリアルタイムで原作は途中でリタイア。後にアニメ版はV
HS録画を人から借り、Amazon で無料配信中にキャプチャ録画。後の文庫
化で原作も完読したものの、玩具のパロディ広告などのお遊びの部分は割愛
されていた。最近やっとで古本パックにて最初の単行本原作をコンプリート
したばかりだ。それだけ満を持してのドラマ化なので毎回レポートするかは
高齢の母を抱えているので未定だが応援だけは絶対したい!