1152 このことに触れるのは自然でしょう。私はインドネシアにいてこの大惨事を知った。多くの人と違った見方をする私です。その時思ったことは、また、何の予知も出来なかった。何十年も前から東海地震について直ぐ起きてもおかしくないと警告していた人はいるが、その他の地では全く地震や津波の予知や警告をしていた地震学者は一人もいなかった。少なくとも阪神淡路大震災を目の当たりにして、自分たちの無力さ、何をやっているんだという反省が在って、その後の研究のしかたや歴史的解明など、やらなければならないことが沢山ある、今迄の研究のし方では何の役に立たないという事に気が付かなければならなかった。去年静岡に集まった地震学者が口々に自分たちの無力さを嘆いていた。何も役に立っていないことを認識したようでした。
素人の私でも三陸沖海岸の地震は小学校のころから、いつ起きてもおかしくないという事をしていたし、どこらへん辺り(30m以上)まで津波が過去に達していたことも知っていた。なのに、5m(中には12m以上の場所もある)の防潮堤を作って、津波が来たら、この扉を閉めれば良いという説明をそのあたりへ行くたびに説明されていた。地震学者はそれでいいと言っていたのでしょうか。歴史的な事実を全く無視していたというしかない。
誰だって、東北地方の地震について大きな声で警告しなければならなかったし、原発の立地としてそこを選ばなければならに理由が一体なんだったのでしょうか。最低でも、太平洋側に原発を作ることに大反対する地震学者がいても良かったと思うし、政治家も行政も電力会社の人達にも反対する人がいても良かったと思う。
阪神淡路大震災のあと約15年の間に日本の各所で大地震が起きている甚大な被害が発生している。それらの全てを誰もが警告しなかった。其のたびに地震学者は自分たちが一体何をしているのか、反省する機会になっていたのに、全く、他人事のように、何故起きたかと解説をしているだけである。プレートの沈み込みに地盤が耐えられなくなって反発したのですと言っている。馬鹿じゃないの、地震が起きるたびに同じ解説を繰り返すだけです。それなら地震学者はいらないでしょう。
東北大震災の後、今後は、今迄の予知を見なおして、ドンドン、大規模になると変更している。東海地震や東京直下型地震について、より深刻になることを警告しだした。ここでも、馬鹿じゃないのと、言いたい。その他の日本の各地方についてまったく触れていない。九州は、山陰は、東北の日本海側は、北海道は、警告しなくていいの? 内陸地方(関東北部、中部山岳部)はどうなの?予知や警告を出来るわけがない、それが現状です。だから、今予告している自信についても何の根拠もないのです。ただ、大きい自信がおきる確率が何%といってその確率を上げているだけです。地震学者にとっては当たっても当たらなくてもいのです。確率直ですから。
2004年のインドネシア、スマトラ東北端部のバンダアチェの2011年1月の様子です。死者、行方不明者は10数万人でしたがその面積は東日本大震災の10分の1もない。その地に約5年間に渡り先進国を始め多くの国々から援助隊が来て街を復興させた。地元民は政府の指示に従っただけでした。だから震災前以上の洗練された町になったのです。地震妻に対策については、高台に住宅を移したことと、避難ビルを作ってだけです。それに比べれば、住民の自立心は違うし、生活水準、製造業の水準が余りにも高度だし、農業や漁業の水準も大きく違う。外国の援助隊が来ても回復させるだけの力はない。全部、自力で元以上にするには10年以上掛るでしょう。
http://www.k4.dion.ne.jp/~enplaind/newpage%20top%203.html
http://nanbuindonesia.web.fc2.com/page229.html
今日はテレビ画像を見て何度も涙を流した。
無力 その場限り 無駄使い