本州の管釣りでは禁止されている所もあるという、エッグフライ。飲み込まれやすいのがその理由らしいが、娘とよく行くテンパウンドでは、飲み込まれて問題になるような事はあまりない。茶色の他、知人に教わった黒もスレたマスに有効である。状況次第だろうが、黄色で爆釣しているのを見たことがある。この写真は真横からでなくやや上から撮ったもので、フックが見えないが、実物もフックはベンド部分(曲がり部分)から針先が下方から見えるだけである。つまりボディからフックは出っ張っていない。フックが見えにくい事で、賢いマスをだますのだ。※ケータイでの撮影、あまり良い写真でない事をご容赦いただきたい。
フックはTMC2487BLかTMC2499SP-BLの#12か#14を使用。3Xティペットを使う釣りだと、#14フックや、TMC2499SP-BLは#12でも伸びやすいと思う。「北の毛針釣り師」さんのブログでフックサイズ÷3が適正ティペットサイズ、との記述もあったし、このエッグはフックのゲイプと同じだけボディのボリュームがあり、ベンド部分まで深く針がかりしないために伸びやすいのである。黒エッグならTMC2499SP-BLB(黒色)もフックが目立たなくて有効だ。市販のエッグヤーン(グローバグヤーン)を2本か2本ちょっと束ねて、同色のスレッドで真ん中で絞るだけ。多少ペレットサイズより大きめになっても良いから、フックはボディから出さないようにする。
このフライは比重が水よりやや重たい。よってシンカー無しか、#4か#6のシンカーをフライから10cm上に付ける。シンカーがこれより近いとバイトが減るし、遠いとアタリがとりにくい。基本的には、自然に沈んでいく途中のアタリをマーカーかリーダーの変化でとる。また、沈んでいくフライにさえ反応しなくなった、チョースレたマスに対しては、底にべったり着けて待つ釣り方が効果を発揮する事もある。このフライの長所は巻くのが容易な事。ただしきれいに刈り込むには手間はかかる。短所は耐久性がなく、フックが目立つようになると極端に釣れなくなる事。フライが口の中に掛かった場合、フォーセップでなくリリーサーで外すほうが良いだろう。
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