縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

秋の七草中野友加里

2009-12-28 | Weblog
フィギュアスケートの中野友加里選手を始めて観たとき、友人のカピバラちゃんの娘のボロボちゃんに
あまりに似ていたのでそれ以来気になって何となく応援するようになった。
中野選手が試合で滑るたびに「おお、ボロボちゃんだよ」とテレビに向かっていた。
中野選手は安藤美姫が深紅の薔薇、浅田真央が白百合なら桔梗か萩、秋の七草みたいな和テイストの
女の子だ。
彼女の顔はいつも泣き出しそうな自信がなさげな表情をしているけど気持ちの強さはしっかりと表れていた。
そんな中野選手を猫社長は「行けよオリンピック」と応援していた。
昨日の全日本選手権では当然オリンピックの代表を決めると思っていた。
それが僅差で3位になって最後の切符を逃してしまった。
すごく残念だ。でも中野選手の心中は猫社長が3ヶ月かけて作った大作が温度調節の失敗で窯の中で爆発して
粉みじんになってしばらく立ち直れなかった時より100万倍もショックに違いない。
「この気持ちは、あと4年続かない。ようやく解放された」彼女はそう言ったそうだ。じーんときた。
ギリギリの状況に身を置いてきた人しか発せない重い一言だ。
猫社長は薔薇と百合の影に隠れてひっそりと咲く秋の七草を絶対忘れない。