縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

50肩はゆるやかに

2009-03-30 | Weblog
50肩を発症してから早1ヶ月、そのうち治るだろうとほっておいたら肩やら腰がこってきてどんどん
重だるくなってきた。こりゃたまらん、そこで整形外科に行った。
「左肩を下にして寝ていたら激痛が襲って朝起きたら腕が上がらなくなってました。50肩ですか」
勝手にしゃべる。まずレントゲンを撮った。骨には異常がなかった。いわゆる50肩という病気だと言われた。
「50肩って病気ですか?怪我じゃないんですか。ふーん、老化現象ですね」
レントゲンに写っている自分の肩の写真を見つめて
「この写真で骨粗鬆症かどうか判断できるんですか?」矢継ぎ早に質問していた。
「話を逸らさないで説明を聞いて下さい」ついに医者に怒られてしまった。
しまったあ、また悪いくせがでてしまった。相手が何か言おうとして話の腰を折ってしまう悪い癖が。
いかんいかん、どうも昔から先回りしてしまうのだ。
今日も福島のイタチちゃんから電話をもらった。
「やあやあ、猫社長ひさしぶり、実はこのご時世にお店をだす、、、」
「なになに、福島秋田、北海道?出すよ、置いてよ。誰、どんな人?その人資産家だね、きっと」
「おいこら、猫社長、人の話を聞けーーー」また怒られた。その後詳細を聞いた。
お店は福島で、でもオーナーはここだけ当たっていて資産家だった。
落ち着きのない性格はどうしたら直るのだろう。
50肩は治るまで何ヶ月もかかるらしい。もうやだあ。

毒は必要悪?

2009-03-28 | 干支
バツラジの後、とうとうストリームも終わってしまった。ストリームの後番組がつまらないかどうか
もしかしたらすごく面白いかもしれないけど
バツラジの後番組は猫社長には単なる雑音にしか聞こえず仕方がないのでラジオをやめて読書の時間にした。
バツラジ、ストリームにはいい塩梅の毒があった。スポンサーに気を遣ったり、ほされることを余り
気にしない姿勢がよかった。どうやら猫社長はさわやか系がきらいみたいです。
毒を喰らわば皿まで、毒をもって毒を制す、薬も過ぎれば毒となる。
そういえば猫社長の作品には最近毒気が足りないような気がする。もっと毒をくれ。

江戸の墓石

2009-03-26 | Weblog
ピノコとの散歩コースの途中に墓地がある。100坪ほどの四角い敷地の中に30基位の墓石が規則正しく並んでいる。
各家の墓地の敷地は皆同じ位で通路から墓石まで2メートル位の距離があった。家ごとに今風の墓石が据えられその左右には
雨風に曝され角が丸くなった小さな墓石がお互いの顔を向け合って並んでいた。小さな墓石はまん中の新しい
御影石とは違ってボツボツしてしたいかにも柔らかそうなな石だ。石には文字が刻んであるのだけど
崩れて読めない物が多かった。それでも文久、明和とかはかろうじて分かった。明治より前、だとするとこれらは
江戸時代に彫られた石ってことなのか。
そういえば、墓地の入り口に区画整理のために各所に散らばっていた墓地をこの地に移設したって
書いてあった。昔ここいらは原生林か里山だった。そこをブルトーザーでぶっつぶして成らして
住宅地にしたのだ。
「昔農家は自分の敷地に各々先祖の墓地を持ってい供養していたのじゃ」
突然後ろから見知らぬおじさんに声を掛けられ猫社長はドキッとした。
「当時は土葬でここには墓石だけ持ってきたんじゃ。儂のご先祖のむくろは今でもどこかの地面の下に眠って
おるのじゃろう」おじさんはちょっと悲しそうな笑みを浮かべた。
「そうですか。それは残念ですね。ところでおじさん、なんでちょんまげなんか結っているんです?」
足下のピノコがクーンと鳴いた。振り向くとおじさんはいなくなっていた。
わーー。

ああ吉田邸

2009-03-23 | 両生類 虫 その他
旧吉田茂邸が全焼した。日帰りバスツアーで見学したのが3月5日、まだ2週間余り前のことだったので
ニュースをみてもうびっくり。形ある物はいつか滅びる。これは太郎は太郎でも麻生じゃなくて岡本の
太郎ちゃんのいった言葉。でも滅びるにしてはちょっと早すぎる。原因は放火か漏電らしいのだけど、
もし漏電だとしたら、猫社長は西武に物言いたい。旧吉田邸の建物は近くでみると傷んでいるのがよく
分かるのだ。ひさしの裏の羽目板がぺろりとめくれているのに修繕もせず放置していたり、荷造りテープで
やっつけ補強していたりとメンテナンスがいい加減で屋敷全体がうらぶれていたのだ。
大磯プリンスは屋敷を見学させた後、プリンスで高額な昼食を取る抱き合わせ商法をしている。
冬場は吉田邸見学がなければあんなところ誰も行かない。だから吉田邸様々なのだ。
古い家なんだから配線だってぼろぼろに決まってる。大事な金づるだったら配線、配管を新しくして
おくべきじゃなかったのか。維持管理をケチったせいで燃えてしまったじゃないか、やい西武責任取れ。
大磯市は吉田邸を込みで山を買い取ったのに、これじゃ高いお金をだして手に入れたのにいざ飲もうと
したら中身が蒸発しちゃったヴィンテージワインみたいだ。
旧吉田邸全焼のニュースを知って湘南トンビちゃんが、
「猫社長が文化財的建物を見に行くなんてらしくないことしたからこんなことになったんじゃないの」
「違うよ、これは虫が知らせたんだよ、何だか無性に見てみたいって思ったんだよね」
そのうち、そのうちって言っているまにそのうちはいなくなっている。
思いたったらどっこいしょだ。

電話がない

2009-03-21 | Weblog
大学時代の友、ミミズクちゃんと久しぶりにお茶をした。そこでお互いの携帯メールの交換をした。
「便利な世の中になったもんだねえ」ミミズクちゃんは感慨深げだ。
「学生の時、下宿住まいで電話引いてる子ってほとんどいなかったよね」ミミズクちゃんは地方から上京して
大学の近くのアパートに住んでいた。彼女は就職するまで電話を引かなかった。だけどみんなそうだった。
「だからさ、用があるときは直接アパートまで訪ねたんだよ」
大学時代、下宿組と自宅通学組がいて猫社長は自宅組だった。
そういえばあの時代電話に出たときカッチャンと10円玉が落ちる音がしたときはミミズクちゃんやロバ子ちゃん
とか下宿住まいの子だとすぐ分かったものだ。
そんな時代を知っているので猫社長の世代は携帯は移動公衆電話みたいな使い方をしている人が多い。ていうか
携帯はどんどん信機能が増え、なにがなんだかさっぱりで使いこなせないののだ。
猫社長も携帯に関してはいまだなじめず、遠出や人と待ち合わせ以外は部屋に置きっぱなしだ。
なので何ででないんだとよく怒られる。留守電にもしてないからだ。3日前の着信に気が付いたときはさすがに
もっと見ろやと自分に言っていた。だけど生まれたときから携帯がある時代に生まれなくてよかったとは思っている。