Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Give Me Love

2005年02月25日 | old diary
 親愛なるジョージ・ハリスン様、誕生日おめでとうございます(その弐)。

 ♪Give me love, give me love, give me peace on earth♪

 永遠の名曲“Give Me Love”。ジョージの曲で何が好きかと問われれば、僕は“Don't Let Me Wait Too Long”や“Sat Singing”と答えることが多いのだけど、「ふぅん、“Give Me Love”じゃないんだ」とか「あたしは“Give Me Love”かな」などと言われると、「ちょ、ちょ、ちょっと待って…」と激しく前言撤回したい衝動にかられる。

 ビートルズ・ファンになりたての頃、僕はジョージが一番好きだったから、4人のソロで聴いてみたい曲といえば、それは“Imagine”でも“Band on the Run”でも“You're Sixteen”でもなく、あくまで“My Sweet Lord”であり“Give Me Love”だった。

 この2曲を最初に聴いたのがいつだったのかは、よく覚えていない。ただ、“My Sweet Lord”を本当に好きになるのには多少の時間がかかったのに対して、“Give Me Love”は一発だった。透明感のあるアコースティック・ギターのコード・ストローク。その上をさらに透明なスライドが重なっていく至上のイントロ。そして線の細いあたたかなジョージの声。聴くたびに爽やかな風が吹き抜けていくようだ。

 高校生のとき、友達からカセットを渡されると、僕は“Give Me Love”とポールの“Listen to What the Man Said”をよく入れた。この2曲に対する信頼は絶大で、それは今もあまり変わっていない。友達もみんないい曲だと言ってたから、きっと喜んでくれたんだと思う。多分。

 “Give Me Love”を純粋なラヴ・ソングと呼ぶのは、ちょっと無理があるような気がする。これはやっぱり神のことを歌ったものだろう。でもというか、だからというか、シンプルな言葉のひとつひとつが美しく並んでいる。僕が好きなのはこんな部分。

 Give me hope, help me cope
 with this heavy load
 Trying to touch and reach you
 with heart and soul

 えっと、僕自身は無宗教なんですけどね。ただ、正月にひいたおみくじによれば、嘆きの心を祈りに変えて尽くせば心は届くとあったので、困ったときだけのハレ・クリシュナ…ということで。

 そんな僕の家には『Living in the Material World』のアナログ盤が3枚もあったりする。同じアルバムを3枚も持っているのなんてこれだけ。うーん、ハレ・クリシュナ。