Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Leave a Tender Moment Alone

2004年06月01日 | old diary
 もう6月かよ、ひぇ~。先日、「時間はかけがえのない宝物です。一日を無駄にしないように!」というメールをお袋からもらう。その言葉が胸に痛い、時間無駄にしまくりな今日この頃の僕である。

 昨日はノスタルジックな気分で、懐かしいレコードをひっぱりだして聴いた。ビリー・ジョエル、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、ブライアン・アダムス、などなど。まぁ、あまり数はないのだけど。ビートルズとスプリングスティーンに心酔する一方で、ビルボードのヒット・チャートも楽しみに聴いていたあの頃のヒット・ソングは、僕にとって永遠のポップ・ミュージック・ノスタルジーだ。めったに開かれることのない古いアルバムの中にある、けっして色あせることのない写真みたいなもの。そこでは時間はいつまでも止まったままなのだろう。

 ビリー・ジョエルの『An Innocent Man』が大好きな友人がいた。毎日このアルバムばかりを聴いては、「よく飽きないねって言われるんだけど、ちっとも飽きないんだよな」と言っていた。さらりとそう言えるのが、なんとなくかっこよかった。
 今の耳で聴いても『An Innocent Man』はとてもいいアルバムだった。学校の教室や廊下で「あの娘にアタック」や「アップタウン・ガール」のビデオをよく真似したことや、仲間同士で「ロンゲスト・タイム」のコーラスを練習したことが思い出された。えっと、いくつかの思い出したくないことも一緒に…。

 僕が一番好きなのは「夜空のモーメント」。あの当時、聴くたびに僕を切ない気持ちにさせてくれた郷愁をおびた美しいメロディは、昨日の僕の気分にもぴったりと寄り添い、僕に深いため息をひとつつかせた。イントロのハーモニカ、ビリーの優しい歌声、音楽とは素敵なものだなと思わせてくれる。

   僕は恋をしているけれど
   ときどきひどく不安な気持ちになる
   なにか話さなきゃと思うと
   とんでもないことを口にしてしまいそう

   会話の雰囲気をやわらげようと
   ふざけたことを言うには
   今がふさわしい時じゃないのはわかっている
   ただ僕はおびえてわけがわからなくなっていたんだ

   でも、僕がそう感じているのなら
   この気持ちこそが最高のフィーリング
   それだけは間違いないんだ
   どうかこの優しいひとときをそっとしておいて