EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

神去なあなあ日常

2009-06-19 | 読書小屋
      「神去なあなあ日常」三浦しをん著 徳間書店刊

美人の産地・神去(かむさり)村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!? 林業っておもしれ~! 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。
                    (amazonよりあらすじ抜粋)

続々と読みたい本が刊行された中の一冊です。
今回の舞台はなんと「林業」。えみりお個人的に造詣も深くなければ、興味もさほどない「林業」。でも、まー、三浦さんの小説なので読んでみるか、ということで・・・。

一方、同時進行で、もう一冊「食べ物系小説」を読みました。食い意地の張った私は、おいしい小説が大好きであります♪ ワタシの大好きな作家さんは、たいてい食べ物描写がすこぶる上手なんですよ。ちなみに今回の「食べ物小説」は初めて読む作家さんだったので、期待を込めてわくわくしながら読みました。

・・・が、併読した相手が悪かった。
「食べ物」より、だんぜん「林業」に軍配! やはり、三浦さんの小説は面白かったです。林業なのに、食べ物描写はほぼないのに(←少しはある)、面白い! とにかくラストまで飽きずに読者をぐんぐん引っぱっていきます。これが直木賞作家の力量というものなのかぁ~(あとワタシの好みの問題?)。「おいしい描写」というものはあくまでもお話のスパイスに過ぎないのですねぇ。

というわけで書いてしまえばあたりまえな結論でありますが、しかし今回は読み比べて分かる小説家のすごさを肌(目?脳??)で実感した読書小屋でございます。