EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

2007上半期(?)読書評

2007-10-09 | 読書小屋
我ながら「上半期」というには、実に半端な季節。 というのも、「大当たりぃ!」という作品になかなか出会えず、ズルズル引き延ばしていたためでして。 読書小屋でたくさん紹介したかったのですが、イマイチ自分的にオススメできないというか、納得できないというか、そんな作品が多かったような2007年です。

そんな中で、飛び抜けておもしろかったのが「ぼくと1ルピーの神様」。現在ハリウッドあたりで?映画化の話が持ち上がっているそうですが、絶対原作の方が面白いだろうと思ってます。もちろん読書小屋で紹介しているので、おひまな方は、そちらを参照していただきたいです。 マジオススメです。 次に、ジェフリー・ディヴァーという才能に出会えたことは、貴重な収穫でございました。 気がつけばライムシリーズ6作あっという間に読破! おもしろかった~。 普段「ミステリー小説」に手を出さない私もすっかりハマってしまいました。 7作目が楽しみです。

ヤングアダルトでは、「ハリーポッターと謎の王子」が面白かったです。 先日やっと下巻予約が回ってきて、わくわくしながら読みました。 もう絶対、最終巻「ハリーポッターと死の秘宝」は買います! 続きがとっても気になるわ!!(図書館ではいつ順番がまわってくるかわからない!) 最終巻で主要人物が死ぬって聞きましたが、私にとっては「謎の王子」の展開の方がショックでしたね。 読んでない人のために詳しくは書きませんけど。 ええ、最終巻で例えハリーが死んでも(なんちゅうことを!!)驚きません、ワタクシは。

あと、個人的にちょっぴり物足りなく終わってしまった作品も挙げておきましょうか。
あさのあつこさんの「バッテリー」。 私が少年の心(女だけど)を思い出すには、おばさんになりすぎたってコトかな・・・(しんみり)。 あまりに等身大の中学生や両親・祖父の姿に「くそガキ~」とか「じいちゃん、しっかりせぇ~!」というオトナゲない感想を持ちながら読んでしまった作品です。 ヤングアダルト小説とはいえ、人間の葛藤に年齢は関係ないことを描いた「リアルな作品」だと思います。 

次にアニメ「精霊の守人」で話題になった上橋菜穂子さんの「獣の奏者」。上橋ファンタジーワールド全開だったのですが、ワタクシ的にはもの足りなかったというか、読みながら、彼女の他のシリーズの世界観とだぶってしまったというか・・・。 数年前に読んだ「孤笛の彼方」という作品が秀作だっただけに、期待が高すぎたのかもしれません。 いつか、ファンタジー以外の作品も読んでみたいなと思います。 最後に「リビアの小さな朱い実」。 素敵な作品だったけど、いかんせんストーリーが暗かった! 私は楽しい小説が好きなので(たとえ悲惨でも最期には一抹の光を感じさせるものとか)、このお話はオススメするにはちょっち悲しすぎましたね。 リビアの独裁政治や自由のない結婚制度に興味のある方はぜひ(もちろん知って損はないです)。

新作でないところでは、太宰治の「人間失格」を読み返しましたが、やっばりあんまり好きになれなかったな。 それでも、20代前半では意味不明だったことも少し理解できるというか、わからんでもない的心境になれたのは、間違いなく人生を積んだせいです。

最近は乙一の既刊本などを楽しく読んでいます。 あと人気本の予約待ちがたくさんあるので(なかなか回ってこない)、近々、オススメ作品としてここに紹介できるかもしれません。 なるべく早く紹介できることを祈って、さよなら、さよなら、さよなら・・・!