翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

ホームレス中学生の冒頭だけを読んだ

2008-01-26 11:50:26 | 文学
「一杯のかけそば」再び? 『ホームレス中学生』200万部へ(産経新聞) - goo ニュース

僕が中学生だったころ「中1コース」や「中一時代」という雑誌があり、そういう雑誌にはときどき『一週間一人旅』などという題名の小説が付録についてきた。中学生がひとりで旅をして、いろいろな人や出来事に遭遇するという内容。

『ホームレス中学生』の冒頭は、まるで少年冒険小説だ。

突然の家族解散で、主人公のホームレス生活が幕を開ける。ホームレスにあこがれているからかもしれないけれど、僕の胸は冒険が始まるようでワクワクする。

思春期の真っ只中にある主人公は、マンションからマキマキウンコに引っ越す。マキマキウンコから見る外の景色は、マンションから見る景色とは比べようもなく大きい。

主人公は、自分のちっぽけさと無力さを感じながらパンを噛み熱いファンタを飲む。そして、自分を保護してくれていた母の優しさを思い出す。

主人公はマキマキウンコから力強く一歩を踏み出そうとするのだが・・・

男の子ならワクワクする物語の始まりだ。名作『サバイバル』や『漂流教室』に没頭した大人は、土管基地で遊んだ少年時代に戻れるかもしれない。

ところでぼくは最初の14ページしか読んでいません。

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