英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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33年前の苦い経験

2022年08月10日 | 指導現場にて

33年前の1989年・高3の夏、高田馬場にある早稲田予備校の夏期講習を受講した。東西線・門前仲町駅にほど近い、朝夕食事つき・冷房完備の早稲田予備校深川寮から2週間通った。受講料・寮費・交通費で、おそらく20万円近かったと思う。

当時SKYと称された駿台(S)・河合塾(K)・代ゼミ(Y)ではなく、なぜ早稲田予備校かと言えば、TBS系で受験英語の深夜番組をやっていて、「名前も“早稲田”だし、この予備校に通えば、早稲田に必ず受かる」という安易な発想からだった。

結論から言うと、実力はつかなかった。これは予備校の授業内容や講師のせいではなく、自分が原因。確固たる基礎力もないのに、講座名だけにひかれて受講し、予復習もせず、授業に出るだけで満足していた自分。夏だからという理由で背伸びした勉強をしてしまい、暗記を中心とした基礎力を固める勉強を避けていた自分が情けない。そして、多額の金額を出してくれた親にも申し訳なかった。

秋以降も、結局、暗記から逃げ、問題集ばかり解いて勉強を「やった気」になっていた。その先に浪人というレールが敷かれているのに気づいたのは、実際にそうなってからだった。

長野県の高校は、すでに夏休み後半に入っている。高3生の多くが学校の補習や予備校の夏期講習を受講しているが、暗記を中心とした勉強が中途半端になっていないか不安になる。この夏、基礎事項の暗記徹底を怠ると、間違いなく私と同じ過ちを犯すことになる。

大学受験で求められているのは基礎知識の瞬時の出し入れ。進学校の生徒であれば、センター試験・共通テストレベルの問題であれば「見たことがある」「やったことがある」問題ばかりだろう。そのような問題を解くときに迷いが生じたり、時間内に解き終わらなかったりするようでは、基礎学力はまだまだだ。

夏休み後半。大学受験生よ、足元を固める勉強に終始せよ。

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