英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

大学入試改革の盲点

2017年07月19日 | 2020年大学入試制度改革
「週刊新潮」7月20日文月増大号に、和田秀樹氏による特別読物が掲載されていたので耽読しました。読んでいて爽快感を味わえたのは久しぶりです。
劣等生だった高2の時、和田秀樹氏の著書『受験は要領』『偏差値50から早慶を突破する法』を読み漁り、自分でもやれば出来るかも知れないという希望を持ち、その勉強法を実践した結果が今の仕事にもつながっていると言っても過言ではありません。だからこそ、和田氏の考え方には賛同します。
和田氏が著書の中で提唱していたのが、テストに出るところを要領よく暗記し、知識詰め込むことで学力を向上させる勉強法です。偏差値を上げ難関大学に合格するためには当たり前の勉強法ですが、いつからか、お上はこれを「古い学力」「従来型の学力」と言っています。それに対抗する形で、現在もてはやされているのが「思考力」という名の学力。しかしながら、知識詰め込み教育を見直したゆとり教育以降、教育現場にいて感じることは、子供たちの明らかな学力低下です。

学力は知識があってこそのもの。経験論から言えば、知識を詰め込むことで学力が上がれば、思考力も培われます。知識もないのに思考力を培おうなんて、絵に描いた餅に過ぎません。現在の北朝鮮問題を考える際に、米ソの対立・冷たい戦争・朝鮮戦争などの歴史的知識なしで語れるのでしょうか。知識が培われる段階で、人は論理的に考える姿勢を身につけることが出来るのです。

今こそ、受験戦争と言われた時代の勉強が見直されるべきではないでしょうか。このような発言をすると「子供たちが競争にさらされる」と危惧する声こそ、子供たち、つまり日本の未来をダメにするのだと考えます。競争の中で子ども達は勝ち抜く術を身につけるのです。とは言っても、少子化のため、1990年代までの激しい受験戦争状態になることは絶対にないのですが・・・(苦笑)。
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今週末のTOEICに向けて | トップ | 目的意識の有無 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

2020年大学入試制度改革」カテゴリの最新記事