英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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私はセンター試験一期生

2020年01月18日 | 2020年大学入試制度改革
今日と明日、現行では最後となる大学入試センター試験が行われます。

私はセンター試験一期生。高校3年生の時に共通一次からセンター試験と名前が変わりました。それまでは国立大学の一次試験であった共通一次が、私立大学も参加できるようになったのが大きな特徴でした。しかし、初年度に参加した私立大学は確か20校にも満たなかったと記憶しています。第一志望が早稲田で典型的な私立文系だった私は、「センター試験なんて、私文の俺には関係ねー」と、申し込みすらしませんでした。

一浪した時は、大学受験で使う予定はありませんでしたが、センター試験を受けました。結果は、英語157点、国語159点、政治・経済84点で、500満点中400点。8割の得点率でしたが、「早稲田を目指す俺には、センター試験なんて関係ねー」と、相も変わらずセンター試験を卑下していたように思います。しかし、その考え方が間違っていたと気づいたのは、大学受験を指導する側になってからのことです。
早稲田を目指している受験生が、センター試験で8割しか取れないようでは、合格は無理ですね。センター試験は基礎力が重視され、受験生の実力が如実に点数に現れる試験なのです。早稲田を目指すのなら、9割以上取れて当然です。その年の受験は、やはり望んだ結果とはなりませんでした。

1990年の第1回から今年でちょうど30年。そして、共通一次時代を含めれば、40年という時間の中で磨かれてきた大学入試センター試験は、平均点が6割となるように作られ、受験生の実力が客観的に点数に現れる素晴らしい試験なのです。そのような崇高な試験に、容易に記述式を導入してその価値を落としめようとした今回の入試制度改革の短絡さには、改めて辟易してしまいます。
中央公論2月号では、今回の大学入試制度改革の頓挫に関して、論客たちが様々な視点から切り込んでいます。


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