ある中3生から「英作文で難しい英文が書けません」という相談を受けました。
これは中学生の多くが誤解をしている点ですが、英作文は難しい英文を使えるかを問うものではなく、自分の言いたいことを平易な(=これまで習った基本的な)英文で表せるかが問われているのです。
例えば、昨年の長野県公立高校入試・英語の英作文の問題と、教育委員会が発表した解答例を見てみましょう。
【問】using the re-delivery system についてのあなたの考えとその理由を、20語以上の正確な英語で書きなさい。
【解答例】I think using the re-delivery system is a good way to get packages. If we tell our re-delivery plan to tell delivery drivers, we can make re-deliveries less.
宅配便の再配達(re-delivery)に関する英文や対話文を読んで、受験生の意見を書かせる問題で、2024年物流問題も意識した良問ですね。解答例をみると、接続詞、動名詞、不定詞、使役動詞、比較表現を使って、平易なわかりやすい文章が記されています。
「英作文は"英借文"」とは昔からよく言われることですが、自分が使いこなせる基本英文を頭の中にストックしておくのは、近い将来、英会話をするときにも役立ちます。
中学生には教科書の各ユニットで習う Key Sentence を暗記するように指導しています。中3生の教科書の巻末には1~3年生までのすべてのKey Sentence がまとまっているので、毎日音読して暗唱してしまえば、英作文はもちろんのこと、文法のチェックにもなりますね。
多くの中3生が受験する長野県公立高校後期入試まで約1ヶ月。英語の最終チェックとして、Key Sentence をチェックしてみましょう。英語力の礎が底上げするのを実感できるはずです。