(「雨中の京都マラソン #3」の続きです)
ゴールしてから時間が経つにつれ、冷静にレース全体を分析することができるようになってきました。雨が降り続く条件の中でも自己ベストを出せた要因は何か?
スタートまでの約1時間、この格好で、トラックの上で待っていました(苦笑)
それは至極シンプルなことです。
「あらゆる条件を想定し、練習と準備をする」
今回の京都マラソンのポイントと想定される条件は、以下の4つです。
①気象条件(雨と気温)
②きぬかけの路を含む前半16kmまでの上り
③後半のスライド区間
④38~40kmの今出川通の上り
①について。私は、雨の日も100均のレインポンチョを着て走るようにし、体感温度やポンチョ内の身体の蒸れ具合なども把握していました。
100円ショップSeriaで購入したポンチョ。そのコスパの高さにビックリしています。
2月の京都は寒波の影響や雪も想定されます。体だけでなく折れない心を作り上げるつもりで、雪中を走ったり、最高気温が氷点下の真冬日に敢えて走りました。
②と④について。コース高低図を見れば、どこがどの程度の上りがあるかは一目瞭然。それに合わせて、普段から起伏のあるコースを走っておくだけです。
③について。これから走らなければならないコースを、自分よりも速いランナーが折り返して走っているのを見ると、気持ちが折れてしまう場合があります。そのために、普段から一週2.5kmの周回コースでの10km走を定期的に行い、「今走ってきたところをまた走らないと!」という気持ちを持てるようにしています。
レース本番では、練習以上の成果は出ません。例えば、フルマラソンの予想タイムは「ハーフマラソンのタイム×2+10分」と言われています。ハーフを走り切る力がなければそもそもフルは完走すらできないでしょうし、ハーフと同じペースで前半を入っていったら、後半は足が売り切れて、+10分どころか、+30分、40分となります。「ハーフ×2+10分」を想定タイムとして、前半をいかに抑えて走り、後半に足を残すか。レースプランニングも重要になります。
今回の京都マラソンでは、昨年11月の松本マラソンで出した3時間26分33秒を1秒でも更新できればいいと考えていました。そのためには、平均ラップは4分52秒/kmでいいわけです。4分50秒~55秒/kmで32kmまで淡々と刻みんで足を残し、ラスト10kmでペースアップを図るネガティブスプリットを目指し、見事にそれが奏功しました。
気象条件やコース設定、そして、周りのランナーに流されずに自分の走りに集中することが重要だと、改めて気づかされた京都マラソンでした。